アダルトビデオを一緒に観る
また、刺激のひとつとしてアダルトビデオを一緒に観るということも勧められていました。これは実際にかなり効果があるはずです。実は、官能小説を書く私のところにもお礼状が届いたことがあるんです。「夫婦で一緒に官能小説を読んでいたら、興奮してしまいました」という感謝の言葉がそこにあって、なんだか少し照れてしまいました。
一徹さんも「きっかけになったらうれしい」と書かれていましたが、私もそう思います。アダルトビデオは男性向けでも女性向けでもいいそうですし、今書いたように官能小説もありますし、ちょっとエッチなボイスドラマも増えています。体位がレクチャーされているような写真集もありますし、春画も粋かもしれません。刺激になることを2人で眺めたり味わったりすると、その気になりやすくなるでしょう。
1分間ハグし合う
長くセックスから遠ざかったカップルには、いきなりセックスに行く前に、お互いの体に触れることを思い出す行為も必要かもしれません。なかにはEDなどの問題を抱えている人もいるかもしれないです。そんな時は、一徹さんは「1分間ハグしあう」ことを提案していました。確かに1分間も相手のぬくもりを感じられたら、それだけでかなりの幸福感が得られそうです。
一徹さんはセックスは必ずしも挿入を伴わない、と定義づけています。「お互いがお互いを大事にしていることを共有することができたら、それはもう『セックス』だと思う」とのことですが、これも数多くの女性向けAVに出演されたかたならではの言葉です。女性向けAVでも挿入はクローズアップされていません。優しく抱きしめられ、愛情を伝えてもらえたら、女性は満ち足りるのです。
セックスレスは、なかなかお互いに向き合えない難しい問題かもしれません。けれど「したい」という気持ちは、口に出さないとなかなか相手には伝わらないもの。いつエッチしてくれるんだろう、と受け身に待つだけではなく、時には自分から誘うことも必要かもしれません。
この本は、そんな性の悩みについてのヒントもたくさん書かれている、男性にも女性にも幅広い層に読んでいただきたい指南書です。
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