雨の日の「頭痛」は水のせい? 梅雨の前に知っておきたい“気象病”の対策方法【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-05-23 06:00
投稿日:2025-05-23 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人です。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けていて…。
 そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。そろそろやってくる梅雨によって体調の変化がでてしまうようで――。

1.梅雨が近づくと、頭痛に悩まされ…

 今回は、シオリ(38歳/仮名)からのご相談です。

「えりのさん、梅雨になると憂鬱になりますか?」

「そうねぇ…。湿度が高いからあまり好きではないけど、それほど憂鬱になるってほどではないわねぇ」

「いいですね…」

 えりのボスの発言に、シオリさんは深いため息をつきます。

「私、梅雨の時期はすっごく憂鬱なんです。元からアウトドアな趣味が多いですし、ヘアスタイルが決まらないっていう理由もありますけど…。

 実は、梅雨の時期になると頭痛がひどくって。でも、彼氏からは『気のせいじゃない?』とか『気にしすぎだよ』と言われて、なかなか分かってもらえないつらさもあって…」

 どうやらシオリさんは、自分の不調を周りの人になかなか理解してもらえないようです。このままでは、頭痛だけではなくほかの不調も引き起こしてしまいそう…。

 これは放っておけません!

2. 悪天候で頭痛になるのは女性が多い!?

「彼氏さんが雨のときの頭痛を理解できないのは仕方ないかもしれないわ。というのも、低気圧で調子を崩す人は女性の方が多いのよ」

「え、どうしてですか?」

「女性は生理があるから、男性よりも自律神経が頻繁に働いているの。そこに急激な気圧の変化が重なると、普段以上に自律神経の働きが活発になって体調不良を起こしてしまうのよ」

「なるほど…。確かに、生理前に天気が悪いと、いつもより具合が悪くなるような気がします。

 女友達は理解してくれても、彼氏や男友達は理解してくれず…。それって、こういう理由があったんですね。

 でも、梅雨のせいで具合が悪くなるってことは、毎年この時期に具合が悪くなるのは避けられないってことなんでしょうか…」

 えりのボスの説明を聞き、泣きそうな顔をするシオリさん。そんな彼女に、えりのボスは優しく微笑みます。

「大丈夫。悪天候でも頭痛が気にならなくなる対策があるから、今から紹介するわ」

【読まれています】性交痛がつらい…それって更年期のせいかも。医療関係者が教える“40代の悩み”対策は?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


冬でもテカる! 厄介な「油田肌」3つの原因と対策3カ条。逆効果のケアしていませんか?
「夏はまだしも、真冬の今でも肌がテカるのなんでなの!?」とキレている女性の皆さま、必見!  今回は冬でも肌がテカる原因...
40代に高額な美容液は必要なの? 愛すべきプチプラではなく、全力で投資すべきデイリーコスメは…
 40代半ばを過ぎてくると「高価な美容液に変えるべき?」の疑問が湧いてくる人も多いよう。実際に私のもとへも、「プチプラ美...
脱ネガティブ! マインドフルネスって何?【専門家監修】1日5分から始める簡単メソッドを解説
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
美容家熱弁!40代以上に大人気のプチプラで“買い”な最新作(UV対策、ポイントメイク、ヘアアレンジ)は?
 ここ数年で「プチプラ」と呼ばれるコスメのレベルが、格段に上がっていますよね!  大人世代が使っても納得と満足の両方を...
噂の美容法「タオルで顔拭きはNG」って嘘でしょ!? 医師3人の回答は/専門家監修【美容のウソ・ホント】
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
洋服でお金を浪費する人の特徴4つと回避策。通販サイトは“鬼門”かも?
 お金は稼いでいても、なかなか貯金が貯まらない人に多い特徴が「洋服でお金を浪費している」ケースです。なかには、洋服はたく...
お風呂から出てもすぐに足先が冷えるのはなぜ?【専門家監修】温活で全身ポカポカにする秘訣とコツ
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代が実例チェック! アラフォー女性がハマる“逆パンダ”アイメイクの罠
 アラフォー世代のみなさ~ん。若々しさを意識して華やかなメイクをしたつもりなのに、気づけば目元が浮き上がり、さながら“逆...
夫がハゲてきた…プライドも頭皮も傷つけない伝え方と妻にできること3つ
 夫婦の間でも、デリケートで伝えにくいのが「夫のハゲ問題」です。ハゲてきたと感じても正しい伝え方をしない場合、夫を傷つけ...
ダイエット成功の秘訣は「楽痩せ」【薬剤師監修】過去の失敗は“宝”。本当に好相性な超簡単ダイエットは?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「なんだかキマらない…」【美容家厳選】“メイク下手”40代こそ使いたい! 優秀プチプラ3選
 40代以上の自称「メイク下手」女性の多くが悩む「昔と同じようにメイクをしても、なんだかキマらない」問題。きちんとメイク...
「膣トレ」きちんと知りたい!インナーボール、膣ハイフ、膣ヒアルロン酸はwinwinな治療法!?
 この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問を分かりやすく“一発回答”。美容外科医の増田えり...
20代女子が再現する「昭和のリバイバルメイク」の落とし穴。黒のリキッドアイライナーは“鬼門”です
 リバイバルメイクは懐かしさと同時に、どこか新しさを感じさせる魅力がありますよね。しかし40代が昭和メイクをそのまま再現...
ブラの跡が消えないんだけど…! 年齢のせいだと諦める前に知っておきたい原因と対策
 着替えようとした時、背中や肩にブラの跡がしっかりついて消えないことはありませんか? 放っておくとかぶれて赤くなったり、...
40手前で老眼疑惑!?【薬剤師監修】目がかすむ…酷使による「アイフレイル」ってなに?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代の「顔色悪い」問題を救う2アイテム! C塗りとW塗りをお試しあれ♡
 新年は、メイクにも変化を取り入れたくなるもの! 大人世代が簡単に、かつ瞬時に垢抜けを狙うなら、ベースメイクにおけるカラ...