大人に“ときめき”はいらない?『続・続・最後から二番目の恋』を見て感じた、私が中年恋愛に望むもの

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-06-27 18:46
投稿日:2025-05-27 06:00
 アラフィフ独女ライターとして日々を過ごす中で、「50代からの恋愛」って、いったいどういうものなんだろうと考えることがあります。そんなときに出会ったのが、ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』。

 13年前に出会い、お互いが50代と60代になった現在の千明と和平の間には、今期において“ときめき”という要素がほとんど登場しない不思議な関係性です。この関係性に憧れる女性も多いと聞き、疑問に感じた私。自分自身のこれまでの人生を振り返りながら、中年の恋愛について考えてみました。

『続・続・最後から二番目の恋』とは? 大人の“ゆるい関係”のかたち


『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)は、2012年に放送された人気ドラマの続々編です。主人公は、中井貴一さん演じる長倉和平(63歳)と、小泉今日子さん演じる吉野千明(59歳)。神奈川県鎌倉市を舞台に、50代と60代になったふたりの“恋人のようでそうじゃない”不思議な男女関係が、軽妙なやり取りと共に描かれています。

 このふたり、とにかく何でも言い合えるし、気を遣わずにケンカもできる。どんな関係なのかと問われると……ちょっと曖昧。そんな「空気のような関係」に、私は戸惑ってしまいました。

 ときめきも、嫉妬も、明確なラブシーンもなし。ただ日常の中で支え合っている。他の異性にときめいたりはするけれど、結局は一番落ち着く場所……。もちろん、それはそれで素敵だと思います。

 この関係性を支持する視聴者も多いと聞きます。激しい恋愛はいらない、穏やかな関係の男性が傍にいればいい――そんな声もあるそうです。でも、私は違和感を覚えてしまいました。

【こちらもどうぞ】「子どもがいない人生」は不幸なのか? SNSの“子持ちvs子なし”論争にアラフィフ独女の心がザワつく理由

不思議な関係に、私は違和感を覚えてしまった

 正直に言うと、私は48歳まで処女で、彼氏がいたこともありません。いわゆる「普通の恋愛」をしてこなかった人生でした。

 だからこそ、私にとって恋愛とは、「胸が高鳴るもの」であってほしいんです。相手に会いたくて眠れなくなったり、ちょっとしたLINEの返信で一喜一憂したり……。そういう感情にこそ、恋の醍醐味があると思っています。

 しかし、40代後半になってからは、誰かに本気で恋をすることもなくなってしまいました。たまにアイドルに夢中になったりすることはあっても、それは恋愛とはちょっと違う。ドキドキはするけれど、リアルに心の奥を震わせるような感情ではなかったように思います。

 だからこそ、「安心感だけの男女関係」が成立しているように見えるドラマが支持されているということに、私はどうしてもついていけなかったのかもしれません。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


漆黒の猫プリンスが再降臨! 気品溢れる“にゃんたま”ポーズの美しさよ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「暇です」ってだから何? “誘われ待ち”アピがウザい! 嫌われる受け身LINE3選
「自分から誘うのは勇気がいる…」なんて人は意外と少なくないはず。でも、毎回「誘って!」「プラン立てて!」という受け身スタ...
【女偏の漢字探し】「醸(ジョウ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
今さら「バリキャリ」にならなかったのは“自己責任”と言われましても|トイアンナ『えらくならずにお金がほしい』
 昭和から令和へ。時代とともに「女性の働き方」は大きく変化しました。求められる女性像に翻弄された今の40〜50代は今何を...
寝起きの“スマホいじり”で頭がボンヤリ…やりがちな「朝のNG習慣」4つ
「朝起きたら、お布団の中でぬくぬくしながらスマホをいじるのが至福なんじゃ〜♡」と感じている方、要注意。朝のスマホいじりの...
2025-06-21 06:00 ライフスタイル
やば! ゴミ屋敷一歩手前じゃん…あなたの部屋が片付かない理由わかってる?
「気づいたら部屋がとっ散らかっていて、床が見えない」「来客がないと部屋を片付けられない…」このように部屋を片付けられずに...
7月大災害説が怖いよ~!一応、100均の「防災グッズ」で備えとこ。旅行にも災害時にも使える救世主3選
 旅行前は100円均一のトラベルコーナーへ行き、使えそうなアイテムをピックアップ。今回手に取ったのは、災害時にも活躍して...
やっちゃってない? 部下に嫌われる上司の「絶対NG」な7つの言動。20代の目はシビアですよ
 今回ご紹介するのは働く若者の声! 20代を中心に「上司にされて嫌だったこと」を聞いてみました。部下に嫌われたくない方は...
「ありがたく拝むがよい」眩しい“神たま”を見せつけるにゃんたま族をパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
侮るなかれ! 花屋が「ホントは教えたくない」名脇役の植物たち。見た目地味だけど外したくない4つの条件
「あまり目立たないけど、そういえばよく見るね」  お花屋さんで購入した花束やアレンジメントの中に、そんなお花やグリ...
うーん…友達と「金銭感覚が合わない」と感じた瞬間。疲れたらタクシーに乗る? 我慢する?
 30年、40年と生きていれば、友達と距離を置いたり縁を切ったりしたこともありますよね。関係が続かなかった友達に対して「...
この倦怠感は自律神経? それとも…更年期の症状は神出鬼没。妊活アプリのように「通知」が来る方法はないのか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
離婚で「実母と義母」のバトル勃発! 嫁を“敵認定”した義母が放つ衝撃的な一言【身内のありえない発言】
 嫁と姑の付き合い方が見直され、昔ほどフィーチャーされにくくなった「嫁姑問題」。ですが、実際はトラブルが発生しているもの...
「ミスっても死なない!」優柔不断とおさらばする“前向きマインド”5つ
「優柔不断な性格を直したい…」「いつもクヨクヨ悩んでしまう」こんな悩みを抱えている優柔不断な方、集合! 優柔不断を改善す...
“神たま”のそば、羨ましいでしょ? 進むたび揺れる「にゃんたま」をソッと撮るお仕事です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
わかるけど…LINEの「疲れた」アピールにウンザリ。愚痴って対応に困るんです!
 何気なくする“疲れたアピール”は、ときに人を困らせてしまうもの。相手に遠慮や我慢をさせてしまったり、無理させたりする場...