女の“風呂後”が入浴時間よりも長い謎。中年になるほど時間がかかるのはなぜ?

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-06-04 06:00
投稿日:2025-06-04 06:00
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第33話は「風呂後は忙しい」。

年を取れば取るほど肌は乾燥砂漠

 多くの中年女性が感じていると思うが「風呂は好きだけど、風呂を出た後が忙しい」。

 湯船に浸かるのは気持ちがいい。入水の瞬間は「あ〜〜」と声が出て、忙しない一日の終わりを労わる。入浴剤も投入して、ダラダラと温まる時間、プライスレス。今、子育て中ではできないと思う方も、今だけです。そのうち入浴タイムは死ぬまでおひとり樣になるだけなので、誰かと肌を触れ合わせて入る風呂を楽しんでほしい。

【こちらもどうぞ】おばさん、「ストロング系」缶チューハイを初体験。悪い予感は的中…若者世代に人気でも中年は敵わない

 ただ問題はその入浴後だ。30代までは風呂上がりは即、ビールかアイスか。体に何かを塗る、とは選択肢に考えていなかった。が、40代から乾燥が頓にひどくなってきて、湿疹も出るように。医者のアドバイスもあって、吸収率が抜群の湯上がり保湿ケアは無視できなくなってしまった。悲しいけれど、年を取れば取るほど塗るアイテムは増える。

 ちなみに私の湯上がりルーティーンは、風呂から上がった直後にまず、まつ毛美容液を2種類塗布。まつ毛を伸ばすタイプと、生えているまつ毛をケアするタイプと使い分けている。まつエクもパーマもやめたので、せめて自まつ毛だけは健康でいてほしいと、女の執着心によるものだ。その後“シミケアのクリームをポイントで塗布”したら、シートパックを顔にのせる。

 次に濡れた髪の毛に吸水タオルを巻き、ここからがいざ、本番。今、手足に出没中の湿疹に薬を塗って、処方された専用の混合クリームで上から保湿。膝と肘とかかとに尿素クリームを塗って、それ以外の部位は保湿剤かボディミルクで仕上げている。ここでやっと寝間着を着ると…風呂後肌ケアで、すでに7〜10分間ほど経過している。もう風呂での温かさは消えている。

 その後、パックを顔から外して、アイクリームとフェイスクリームを塗って、また保湿。肌ケアが終わったら今度は髪の毛にアウトバストリートメントを塗って、梳かして、ドライ。念入りに乾かすようにしているので、10分間近くかかる。ボディケアから考えるとトータルで30分間近くかかる儀式。下手すりゃ入浴時間よりも長い。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


汚部屋ではないけれど…「片づけられない女」を卒業したい!
 自分の部屋を見回したとき「ぐちゃぐちゃしてる」「誰にも見られたくない」と感じる人は、もしかすると「片付けられない女」か...
「授乳するの気持ち悪い」と落ち込んだ日 2022.11.25(金)
 皆さん、授乳にどんなイメージを持っていますか。母と子が触れ合う大切な時間? 母親が自らの栄養を子に分け与える神聖な行為...
ノーパン生活の実態! 解放感と掃除面倒を天秤にかけたら…
 芸能人でも、ノーパン生活を公言している人は多いですよね。気が楽そうな気はしますが、やはり防犯面では心配なことも……。果...
日向ぼっこで免疫力アップ! 自慢の“たまたま”もフワフワに
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「勤労感謝の日」働く自分やあの人に感謝!2022.11.23(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
花屋解説!コロナ禍の「喪中ハガキ・メール」お悔やみマナー
 今年もあと1カ月程度。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんも、年末の準備をしなければいけない時期になっておりました。 ...
「アヒル隊長 大冒険セット」再販に歓喜! 2022.11.22(火)
 昨年11月、数量限定発売されたバスクリン「きき湯とアヒル隊長 大冒険セット」。現在、再販しているのを知っていますか? ...
女から嫉妬されやすい女性の特徴 無意識ほど怖いものはない
 女性の中には、「なぜか同性から嫌われる」という人がいます。相手に何かしたわけでもないのに、初対面から嫌な態度を取られた...
SNS疲れしたあなたへ 30代は“中途半端な人間関係”の清算を
 いまや年齢に関係なく、多くの人が「使いこなして当たり前」のSNS。でも、表情も声色(こわいろ)も分からないSNS投稿で...
白×黒柄のカモフラ!? めちゃ尊い“たまたま”に心が洗われる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
外で心が乱されても居場所があれば大丈夫 2022.11.20(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ステージ衣装用の真っ赤なランジェリーで“魔法”にかかった
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
残業して当然なの? 子なし女性がイラッとした非常識LINE3選
 アラサー・アラフォー世代には、子持ち女性と子なし女性が混在しますよね。だからこそ、自分と環境が異なる女性へLINEする...
2022-11-19 06:00 ライフスタイル
“業界用語”炸裂トークにイラッ!「皆が知ってる」前提は危険
 みなさんは友達が同じ職種の方って、どのくらいいますか?  私はほとんどが自分とは違う業種で働いている人ばかりです。そ...
新宿から35分!「里地里山」で心に栄養を 2022.11.17(木)
「疲れたー、疲れたー、やっぱり疲れたー」  が、口癖になっている筆者に「日めくりコクハク」でもおなじみ、街の景観を...
苦手ならしゃーない!義理の姉とは適度な距離感をキープして
 どんなにコミュニケーション能力が高い人だって、「苦手だな」と感じる人はいるものです。それがプライベートの関係であれば、...