中居正広氏“女性トラブル”で「SMAP再結成」消滅の一方…「光GENJI」50代で再始動機運に不安要素も

更新日:2025-06-04 17:03
投稿日:2025-06-04 17:00

 今年1月23日、ファンクラブ向けサイトで引退を電撃発表したのが、元SMAPの中居正広氏(52)。昨年12月、週刊誌に報じられたのが、2023年6月に起こった元フジテレビアナウンサーとの性的トラブルで、のちにフジテレビの問題に発展。3月31日、フジテレビの第三者委員会の調査報告書で、「業務の延長線上における性暴力だった」と認定されている。

 中居氏の女性トラブルが報じられるまで多くのファンの間で期待が高まっていたのが、16年末に解散したアイドルグループ「SMAP」の再結成だった。だが、中居氏の引退によって実現は絶望的と言っていいだろう。

 そんな中、にわかに注目を集めているのが、1987年から1995年まで活動した7人組アイドルグループ「光GENJI」の動向だ。ローラースケートを履いた7人の少年が、ステージを駆け回りながら歌い踊るパフォーマンスは、当時の芸能界に革命を起こした。

 デビュー曲「STAR LIGHT」(作詞:飛鳥涼、作曲:チャゲ&飛鳥)はいきなりの大ヒット。続くセカンドシングルの「ガラスの十代」(作詞作曲:飛鳥涼)も95万枚を売り上げ、光GENJI人気は加速。全国各地にローラースケート場が開設され、連日、テレビやCM、雑誌などにひっぱりだこで、バレンタインには4トントラック20台分のチョコレートが事務所に届くなど、社会現象を巻き起こした。

 やがて方向性の違いから、94年8月に大沢樹生(56)と佐藤寛之(54)が脱退。内海光司(57)、諸星和己(54)、山本淳一(53)、赤坂晃(52)、佐藤敦啓(現・アツヒロ)(51)の5人が「光GENJI SUPER 5」として活動を続けるも、1年後に解散し、静かに幕を閉じた。

 そして今、現実味を帯び始めているのが、光GENJIの再結成だ。今年1月からWOWOWで放送されているのが『7 S.T.A.R.S. ~7つの答え~ 佐藤アツヒロが繋ぐ光GENJIの現在』で、番組を企画した最年少メンバーの佐藤(ア)が元メンバーと再会していく姿が描かれている。この番組では、以下のことが明かされている。

・7人が集まり、再結成について実際に話し合ったこと
・ジャニー喜多川氏から「まずは数人から始めてはどうか」という助言があったこと
・番組制作を巡って、メンバー間で行き違いが起きていること

 番組の最終回は7月に予定されているが、今年は光GENJIの解散からちょうど30年の節目の年にあたり、この番組の放送によって、光GENJI再結成への期待がファンの間でかなり高まっているのだ。現在、彼らが所属していた旧ジャニーズ事務所は、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題により解体され、STARTO ENTERTAINMENTとして再出発したことで、以前に比べて7人が再集結しやすい状況になっているのも大きいだろう。

■華麗なバク転、バク宙は見られるのか

 元メンバーの近況をおさらいすると、次のような感じだ。

 内海と佐藤(ア)は現在も旧ジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINMENT)に所属。すでに独立しているほかの元メンバーは、諸星がソロライブ活動を継続し、佐藤(寛)と山本淳一は新ユニットを結成し活動を再開。6月21日には東京・すみだトリフォニーホールで開催されるコンサート「昭和100年シンフォニック歌謡祭」に出演を予定している。大沢と赤坂は「目指せ7NOTES ~いつかきっと~」という意味深なタイトルでラジオ番組をスタートさせている。元メンバーたちのこうした動きが、再結成への「地ならし」と見る向きもあるのだ。

 しかし、これまで浮かんでは消えて実現することのなかった再結成には、懸念点も少なくない。赤坂は過去に覚醒剤取締役法違反で逮捕されており、山本も芸能活動休止中にスキャンダル報道が出ている。赤坂はすでに更生しメディアで活動をしているものの、SNSなどでファン以外からこうした過去が掘り返されるリスクもあるだろう。

 全員が50代であることから、全盛期のように華麗なバク転、バク宙が披露できるかは不明だが、彼らが10代、20代のときにファンを熱狂させたときのようなパフォーマンスは当然期待できないだろう。しかし、50代の今もローラースケートを履いて変わらぬパフォーマンスを見せているメンバーがいるほか、声量は10代、20代のときよりもグッとよくなっているという声がファンからは聞かれる。

 そして、エンタメ業界自体がまったく様変わりしていることから、往年のファン以外から受け入れられるのかは全くの未知数だ。80年代の熱狂どころか肩透かしを食らう可能性だって否めないだろう。

 筆者はかつて光GENJIに会いに田舎から一人でコンサートに通っていた子供だった。解散を見守ったあの日から30年後に、もう一度メンバーのパフォーマンスをステージで見られる日が来たら、どんな思いが込み上げてくるのだろうか。2025年の夏、再び何かが動き始めるかもしれない。

(よしだゆみ/ライター)

  ◇  ◇  ◇

 光GENJIの再結成は話題に上る機会はそれなりにあるが、やはり、実現は厳しいようだ。関連記事【もっと読む】「男闘呼組」よりはるかに難しい「光GENJI」の再結成…“現在進行形”スキャンダルの中身…では、その難しさについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


優三の優しさシャワー全開!寅子のゴロゴロ床入り作戦も大成功だった神回
 昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中...
桧山珠美 2024-05-21 15:30 エンタメ
朝ドラヒロインは「大日本国防婦人会」と揉めるのがお約束
 結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送る。  ある日、手伝いとして働くよね(土居志央...
桧山珠美 2024-05-20 15:30 エンタメ
角界一の美容力士・翔猿らが明かした脱毛&モテ事情、全力で推したいのは
 圧倒的な強さと精神力、鍛え抜かれた筋肉美、昭和の名横綱“ウルフ”千代の富士、整った顔立ちと沸き立つ色気がたまらない“各...
「僕じゃ駄目かな」あすなろ白書のキムタクを想起、優三渾身のプロポーズ
 寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ
あぶ刑事ヒットならドラマ化も?柴田恭兵の“枯れた老人”は世を忍ぶ仮の姿
 先月までNHK-BSで放送していた「舟を編む~私、辞書つくります~」はなかなか素敵なドラマでした。  三浦しをん...
映画『広末涼子』(仮)の鳥羽氏は中盤キャラ?スキャンダル史まだ続く説
 昨年6月、人気シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が報じられ、無期限の謹慎処分を受けていた広末涼子。その後、夫だったキャン...
堺屋大地 2024-05-11 06:00 エンタメ
花岡(岩ちゃん)、寅子に匂わせプロポーズ!?でも黄色いバラの花言葉は…
 とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)、先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)。そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃...
桧山珠美 2024-05-10 15:30 エンタメ
生田斗真“無痛おねだり”大炎上の後始末 羊水発言は“謹慎4カ月”だったが…
 俳優の生田斗真(39)が大炎上している。生田はインスタグラムのストーリーズで、ファンから質問に回答する企画で「今日で妊...
優三のいい人キャラさく裂!予告でヒヤリとした梅子の断崖絶壁シーンも〇
 涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)...
桧山珠美 2024-05-09 16:30 エンタメ
『虎に翼』脚本家、アニメ界でなぜ高評価?朝ドラ人気の要因は公平な目線
 NHK連続テレビ小説『虎に翼』が好評だ。主人公は日本初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルとした猪爪寅子。彼女が投げかける疑...
竹もとで勉強する寅子たちは今時のノマド?法律事務所の初仕事はお茶入れ
 昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を再び...
桧山珠美 2024-05-07 14:20 エンタメ
あさイチで光った令和の“料理男子”の新星、キスマイ横尾のライバル現る!?
 ゴールデンウィークといっても、どこかにお出掛けの予定になんの予定もなく、ただ漫然とテレビを見ていたら、神様から思わぬご...
直言ら16名全員無罪!憲法記念日に放送された寅子が語る「法」の解釈
 昭和11年12月。1年半に及んだ直言(岡部たかし)の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。  寅子(伊藤沙莉)...
桧山珠美 2024-05-04 06:00 エンタメ