若者が『めおと日和』の“昭和な恋愛”に胸キュンするのは何故? タイパ重視じゃないもどかしさ

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-06-12 12:45
投稿日:2025-06-12 06:00

 アラフィフ独女ライターのmirae.です。前回のコラムでは、「50代の恋愛にときめきは必要なのか?」というテーマについて綴りました。そんな中、出会ったのがドラマ『波うららかに、めおと日和』。プラトニックでゆっくりと育まれる恋に、思わず心が揺れ動きました。

 時代は令和。けれど、なぜ今の若者が“昭和の恋愛”に胸をときめかせるのでしょうか? それは、かつて私たちが当たり前に感じていた、恋の“初々しさ”に惹かれているからかもしれません。

【こちらもどうぞ】大人に“ときめき”はいらない?『続・続・最後から二番目の恋』を見て感じた、私が中年恋愛に望むもの

ドラマ『波うららかに、めおと日和』結婚してから始まる恋

 フジテレビ系で放送中のドラマ『波うららかに、めおと日和』は、昭和11年(1936年)を舞台に、“交際ゼロ日婚”から始まるなつ美(芳根京子)と帝国海軍中尉・瀧昌(本田響矢)による新婚生活を描いた、ハートフル・ラブコメディです。

 結婚式当日はすれ違い、なんと結婚後の同居初日が初対面。そんなもどかしさから始まるふたりの関係が、どこか懐かしい“昭和の恋愛”の空気をまとって、丁寧に描かれていきます。

 このドラマの魅力は、なんといっても関係の進み方がとにかくスローなこと。

 手をつなぐことも、布団を隣り合わせに並べ声をかけ合うことも、お茶を淹れる所作さえも初々しく、視聴者にとってはとてももどかしく、まさに“ムズキュン(ムズムズ&キュンキュン)”な瞬間の連続です。


 SNSでも「初夜の翌朝が可愛すぎる」「昭和の恋ってこんなに胸がギュッとなるのか」といった声が続出。令和世代にとっても新鮮で、心地よいときめきとして受け入れられているのがわかります。

 手をつなぐだけでドキドキしてしまうふたりの姿に、「ムズキュンが止まらない!」という共感の声が、若い世代からも多く寄せられているのです。

 けれど、なぜこんなスローな“昭和の恋愛”が、今の若者たちの心を惹きつけているのでしょうか?

 それは、現代の“タイパ重視の恋愛”との対比にヒントがあるのかもしれません。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


40女開運が気になるお年頃!金運UP「雑誌付録の財布」どう活用する?
 今回ご紹介する雑誌付録は、人気キャラ「マムアン」のインテリアBOXとフォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華さん監修の...
何が起こった? 街にあふれる人に少し違和感を抱いて
 いつも、穏やかな参道にただようちょっと物々しい雰囲気。  何があったかは分からないけど、思わずカメラを構えた。 ...
親ガチャにハズレた! 5つの苦い思い出とそこから一歩を踏み出す方法
 生まれる時、私たちは親を選べません。どんな親のもとに生まれるかは、ガチャガチャのごとく運次第。  大人になるにつれ「...
寂しがる親との距離感、よい解決策は?大人になるほど複雑に
 みなさんは、親との距離感って考えながら付き合っていますか? ベタベタしすぎず、ドライすぎず、お互いを尊重し合えるのが理...
キッチンに馴染む 無印良品の「真っ白な消火器」買いました
 突然冷え込んで、一気に冬っぽくなってきました。この時期になると我が家の近所では見回りの小さな消防車が「カンカン」と音を...
ニャルソック発動中!カメラバックに夢中な“たまたま”の後姿
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
花にも高温の後遺症!パンジービオラ「茎がビローン」をバッサリde解消
 いきなりの寒さです。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、まぁまぁ暖地の神奈川にございますが、ここにきて例年通りの...
なぜ独身女性は性格に難ありと思われるの? “訳あり女”回避に大事なこと
「いいトシして独身の女性は性格に難あり」なんて言葉を聞くことがありますよね。独身の女性は「私も周りからそんな風に思われて...
すべてはそこから 人も食べ物も「相手を知る」と好きになる
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
モテないのは「太ったから」ってさぁ 女友達の素直すぎるLINEにグサッ
 自分にも人にも素直な人は魅力的ですよね。言葉に計算や嫌味が隠れていないため、付き合いやすく感じるはずです。 ...
子供も自分も波風立てずに守りたい! モンペア級要注意ママ友の見分け方
 子育て中はママ友との付き合いは少なからず避けられません。もちろん、気の合う人もいるでしょうが、中には要注意人物やモンス...
マウント地獄は住んでから…ゴミ捨て顔作りは当然!タワマン住民あるある
 華やかなイメージのあるタワマン生活。誰よりも高い場所から街の景色を見下ろせるのだから、とてもいい気分だろうなと想像して...
戦いごっこの兄弟を激写!純白のツー“たまたま”はまさにお宝
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
生活感がない世界が一閃切り開かれる瞬間をみた
 生活感がない世界が一閃切り開かれるよう。  巨大な建築物と、血管のように張り巡らされた路線と、時間に正確な鉄道と...
発達障害疑惑の長男が知能テストで高得点…医師の診断に母の心は晴れない
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
「べっぴん」の由来は? 褒め言葉のつもりでもセクハラ認定の可能性が…
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...