72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力

小政りょう ライター
更新日:2025-06-22 06:00
投稿日:2025-06-22 06:00

素直に謝る謙虚さ

 Xで『M-1』準優勝に輝いたバッテリィズの表記間違えをした際は、「ごめん ごめん ごめんなさい。誰も叱ってくれなくて、気付かなかった。バッテリィズ バッテリィズ バッテリィズ バッテリィズ バッテリィズ バッテリィズ」とその後にポスト。

 その様子は、「キャリアを重ねても素直に謝れるのすごい」「かわいい」などとネットニュースにもなったほどでした。

 THE SECONDでも“ノックアウトステージ16→8”でネタ時間をオーバーして減点となったことを「漫才人生でこんなん初めてやで。悔しい」と勝利した喜びよりも悔しさをにじませ、決勝ステージでも、「学園祭、呼んでください!」と最後に呼びかけるなど、おかれた場に甘んじない攻めの姿勢も、今なお戦い続ける男感があってドキドキします。

 だからといって、若手の芽をつぶしたり、ぐいぐい前に行くわけではなく、若手・中堅と共演するテレビなどの平場では、引きの姿勢。おさむ師匠を野放しにして、若手との絡みをあたたかく見守る立ち回りに徹しています。

 関西テレビ『マルコポロリ!』では、司会の東野幸治さんに「(ツッコミなのに)静観している」と指摘されてしまいましたが。

大御所師匠でも、老害感を感じさせない


 若手や中堅、そして彼らの戦場に立ち向かって精力的に絡んでいく元気の良さ。それは今まで積み重ねた努力や技術に裏打ちされた自信の表れでもあります。

 にもかかわらず偉そうな老害感はなく、むしろ親しみやすさがある。全盛期と変わらぬ実力でリスペクトをされ、なおかつ年頃の女性からみたら男の色気を感じさせる里見まさと師匠は、まさに世のおじさんが目指すべき男としての到達点ではないでしょうか。

 第一回目のTHE SECONDにて、マシンガンズの滝沢秀一がイケメンとして注目され、写真集を発売されるまでに至ったように、今回のTHE SECONDでは、里見まさと師匠が、同様のムーブメントを起こしつつあるのではないかと思います。

 ぼんちおさむ師匠も黙っていれば俳優業でいい味を出しているほどのイケおじ。ザ・ぼんちがイケおじならぬイケジジコンビとして漫才ブームを超えるアイドル的な活躍をする日も近いかもしれません。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「光る君へ」主人公バージン喪失!大石静氏が描く平安エロ&バイオレンス
 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...
沢尻エリカ不死鳥の如く女優復帰!大衆は真似できぬ人生転落リアルショー
 2月25日、沢尻エリカの女優復帰作となった主演舞台『欲望という名の電車』が千秋楽を迎えました。  「『残念プロフ...
堺屋大地 2024-03-16 06:00 エンタメ
NHK大阪が誘拐未遂事件をぶち込んだのなぁぜなぁぜ? かつ丼コント?
 誘拐犯が捕まってから、愛子(このか)は3日間も学校を休んでいた。スズ子(趣里)は、学校に行くようにと言うが、愛子は友達...
桧山珠美 2024-03-15 14:30 エンタメ
“テレ朝ドラマ”常連・ホンモノの刑事よりも刑事な内藤剛志、降臨!
 大野(木野花)が受けた電話は、3万円払わなければ、愛子(このか)を誘拐するという脅しの電話だった。そして、警察には伝え...
桧山珠美 2024-03-13 14:30 エンタメ
りつ子スパークのラインダンス必見!ワクワクズキズキと笑顔が溢れる回
 羽鳥善一(草彅剛)作曲二千曲記念ビッグパーティーの日が近づいてくる。羽鳥はスズ子(趣里)たちに、パーティーで余興をして...
桧山珠美 2024-03-11 15:30 エンタメ
“ユーミンドラマ”で見せたクソ女の夏帆、そして金子大地と中島歩に注目!
この投稿をInstagramで見る 【公式】「ユーミンストーリーズ」オムニバス夜ド...
真木よう子“まっけんセクハラ発言”はわざと?昭和の価値観をエンタメ化説
 ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』(2007年/フジテレビ系)や『最高の離婚』(2013年/同)などでの演技が好...
堺屋大地 2024-03-09 06:00 エンタメ
第111回ブギウギの“三大なぁぜなぁぜ”…畑仕事する農家の手じゃない!
 梅吉(柳葉敏郎)が亡くなった。葬儀では松吉(木内義一)が号泣しながら、遺影の自慢をする。  そんな中、スズ子(趣...
桧山珠美 2024-03-08 15:50 エンタメ
死の間際までユーモア忘れず、父娘で歌った「父ちゃんブギ」
 久しぶりに香川に戻ったスズ子(趣里)は、梅吉(柳葉敏郎)が写真館を切り盛りし、繁盛していた話を聞く。梅吉が大切にしてい...
桧山珠美 2024-03-07 15:40 エンタメ
NHKさん、経費削減のあおりですか?スズ子の米公演シーンは写真だけ
 アメリカ行きを決めたスズ子(趣里)だったが、愛子(小野美音)は置いていかれることにすねてしまう。  旅立ちの直前...
桧山珠美 2024-03-05 15:35 エンタメ
“電撃婚”大谷翔平の心を射止めた妻はプロ中のプロ彼女。目標はダル夫婦?
 2月29日16時42分のことでした。NHKで衆院政治倫理審査会(政倫審)の中継を見ていたら、<大リーグ・大谷翔平選手 ...
【台湾ルポ】台湾人の祈り方「拜拜」が酔狂的でエキセントリックすぎる!
 日本からのアクセスも良く、週末や連休を利用して旅行が楽しめる海外として人気の「台湾」。台湾グルメを満喫したり、観光スポ...
2024-03-07 18:24 エンタメ
「買い物ブギ」圧巻のステージ!“キングカズ長男”覚醒、スズ子の虜に
 ワンマンショーに向けて稽古や衣装合わせが続く中、スズ子(趣里)は新しいマネージャーのタケシ(三浦獠太)の様子を見て不安...
桧山珠美 2024-03-01 14:30 エンタメ
タナケン「業界」発言に違和感 喜劇界でも演劇界でもないワードチョイス
 タナケン(生瀬勝久)が入院したと聞き、山下(近藤芳正)とスズ子(趣里)は、タナケンの見舞いに行くことにする。  ...
桧山珠美 2024-02-27 15:05 エンタメ
NHKさん、スーパー家政婦・大野さんのレシピ本出版のご予定は?
 大野(木野花)が家政婦としてスズ子(趣里)の家に来て半年、愛子(小野美音)はニンジンを食べられずにスズ子を困らせていた...
桧山珠美 2024-02-26 16:00 エンタメ
芦田愛菜が少し嫌いになりそう…「さよならマエストロ」本筋以外が楽しみ
 イケメンの息子はやっぱりイケメンです。TBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」を見ながら、確信...