低予算がゆえヒット? ドラマ好調フジテレビが福原遥の“ヒューマン路線”月9で勝負する切実事情
サントリーHDや大和ハウス工業などCM放送再開を決める大手企業も出てきたフジテレビだが、「災い転じて……じゃないですが、予算をかけられなくなったことが思わぬ好結果をもたらした感じです」(フジテレビ関係者)なんて声もある。
春ドラマが好評だったフジテレビ。月9「続・続・最後から二番目の恋」と、木曜ドラマ「波うららかに、めおと日和」は、テレビの無料動画配信サービスTVerのお気に入り登録数でともに100万超え、ベスト3にランクインしていた。
「2作とも中居(正広)さんの問題が発覚する前から準備を進めていたわけで、特に狙ったわけじゃないんですが、結果的に地に足が着いた人間ドラマが評価された。日常生活にお疲れ気味の視聴者にうまくヒットしました。まあ、ウチは、今みたいな騒動になる前からコスト削減にうるさくなっていて、CGを駆使しまくったド派手な演出とかお金がかかるドラマは作りづらくなっていたんです。そうなるとセットとかロケ地が限定される人間ドラマ、会話劇に寄っていかざるを得ない。結果オーライですね」(前出のフジテレビ関係者)
もちろんNHK大河のような大人数の群像劇なんて絶対に無理。出演者の数も絞るしかないんだとか。
「ただ会話中心の人間ドラマは派手さがないぶん、よりハイレベルな“脚本力”と“演技力”が要求されます。その点、小泉今日子&中井貴一さんの『二番目の恋』の脚本はベテランの岡田惠和さん、芳根京子さんの『めおと日和』は、最近なら『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)を手がけた泉澤陽子さんと、うまくハマっていた」(元テレビ誌編集長)
■福原遥のバディーは林遣都
フジドラマの“ヒューマン路線”は夏も引き継がれていて、月9は初出演となる福原遥(26)の「明日はもっと、いい日になる」は、海辺の児童相談所が舞台となる。福原のバディーは林遣都(34)だ。
「元NHK朝ドラヒロインの福原さん、その相方が林さんとなれば、演技力についてはまったく問題なし。脚本の谷碧仁(たに・あおと)さんは劇団出身で、未知数の部分もありますが、春のTBS日曜劇場『キャスター』の執筆にも加わっています」(前出の元テレビ誌編集長)
果たして“ドラマのフジテレビ”として再生の道をひた走れるか。
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