これぞ中村倫也! 主演ドラマ「DOPE」登録数急増で高まる“ポストSPEC”への期待

更新日:2025-07-10 17:03
投稿日:2025-07-10 17:00

《これぞ見たかった中村倫也》なんて声が早くもネット上で飛び交っているのが、 King & Princeの高橋海人(26)と、俳優の中村倫也(38=写真)がダブル主演の連ドラ「DOPE 麻薬取締部特捜課」(TBS系=金曜夜10時)。

 謎の新型ドラッグ「DOPE」がまん延する近未来の日本が舞台で、その存在が世間に公表されていない秘密の部署「麻薬取締部特殊捜査課」、通称「特捜課」の陣内鉄平(中村)と、異動してきた新人の才木優人(高橋)がバディーを組んで「DOPE」をめぐる事件を解決するというお話だ。

「ポイントは、特捜課が生まれながらに異能力を持つ者によって組織されているというところ。いわゆる《異能力もの》と呼ばれるジャンルです。中村さん演じる陣内は超人的な動体視力を持つという設定。高橋さん演じる才木は未来を予知できる能力がある。最近の異能力もので熱烈なファンを呼んだ連ドラといえば、2024年秋の連ドラ『全領域異常解決室』(フジテレビ系)がある。藤原竜也さん主演の『ゼンケツ』を超えることができるか、注目です」(エンタメ誌編集者)

「ゼンケツ」は主要人物が全員“日本の神”設定だったが、異能力と聞いてドラマファンが思い出すのは、やはり2010年に放送された戸田恵梨香(36)と加瀬亮(50)がダブル主演した連ドラ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」(TBS系)だろう。連ドラ終了後もスペシャルドラマや映画が制作された。「DOPE」と同じTBSの人気コンテンツである。

「TBSとしては《SPECの盛り上がりよ、もう一度》の気持ちもあるのかもしれません。陣内役のミステリアスでつかみどころのない、ぶっきらぼうな感じが、あまりにも《中村倫也ファンが望む中村倫也》で、ファンとしては1時間《うんうん、そう、その感じ》と首を縦に振りっぱなしでした。狂喜乱舞の中村ファンの書き込みは、今後さらに活発になるはず。高橋さんも強固なファンがいますし、さらなる盛り上がりが期待できそうです」と話すのは、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。

 ただ、ドラマはやはり脚本の良しあしが評価につながるもの。「SPEC」のような社会現象となるような作品を目指すなら、なおさらだ。

「『DOPE』は木崎ちあきさんによる原作小説を、田中眞一さんの脚本執筆でドラマ化。田中さんはこれまで『チーム・バチスタ』シリーズ(フジテレビ系)や『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系)、2019年の連ドラ『時効警察はじめました』や2021年の『和田家の男たち』(いずれもテレビ朝日系)の脚本を執筆してきた、いわば手だれ。原作ものの脚本化も慣れているでしょうし、《脚本がひどい》なんて評価は出ないだろうと思われます」(在京キー局ディレクター)

 前出の山下真夏氏は「中村さん、高橋さん以外の特捜課のメンバーを演じる脇役陣が、どんな魅力を見せてくれるのか。ここも大きなポイントです。まだそう認知度も高くない俳優さんもメンバーにいらっしゃって、いわば手アカにまみれてないのが興味をそそる。ワクワク感を覚えます」と話す。

 7月4日放送の「DOPE」初回視聴率は世帯6.0%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)とまずまずだったが、TVerのお気に入り登録数は54万超え(7月9日現在)で、「今の急増の勢いが続けば、100万超えも見えてきます」(テレビ誌ライター)。《異能者いっぱいで大丈夫か?と思ったけど、あっという間に1話終了》なんて好意的なレビューも増えつつある。

 異能力ものは《厨二病》と揶揄される場合もあったりするが、うまくハマれば熱烈なファンを生み、《シリーズ化》を望む声も出る。「DOPE」は「ひそかに夏ドラマ一番のヒット作になる予感」(前出の在京キー局ディレクター)なんて見方もあるが、さて、どちらに転ぶか。

  ◇  ◇  ◇

 中村倫也と聞いて、2023年3月に結婚を発表した日本テレビの水卜麻美アナ(38)との“関係”を知りたいアナタは、下の■関連記事【もっと読む】もぜひどうぞ!

エンタメ 新着一覧


【写真特集】ぎらついていた時代のKAT-TUNメンバーたち
  【この写真の本文に戻る⇒】中丸雄一はいつまで地下に潜む? “アパ丸君のざわめく時間”を描く日は来るのか
朝ドラ史上に残るラブシーン。インテリはこれだからー!視聴者をやきもきさせた深夜の本庁トーク
 優未(竹澤咲子)から、思わぬところに優三(仲野太賀)の手紙が入っていたことを教えられた寅子(伊藤沙莉)。寅子のことばか...
桧山珠美 2024-08-10 08:58 エンタメ
寅子と航一どうなる? 花江訪問、涼子忠告、優三ラブレターの“一押し”3連チャン
 予想していなかった人物の突然の訪問に、喜びを爆発させる寅子(伊藤沙莉)。優未(竹澤咲子)と稲(田中真弓)も加わり、4人...
桧山珠美 2024-08-08 17:00 エンタメ
フワちゃん炎上で再評価? 竹内涼真ら「誤爆」で好感度が上がった芸能人
 タレントのフワちゃん(30)がお笑い芸人のやす子(25)に向けて放った暴言が大きな騒動を巻き起こしている。8月4日、X...
「じゅん散歩」のロケに突然、朝ドラ女優が登場! しかも黒髪から“ファンキーヘア”になっていた
 リモートワークの日は、羽鳥さんのモーニングショーからそのまま「じゅん散歩」(月〜金曜9時55分、テレビ朝日系)を見るの...
【写真特集】懐かしい!16年前の渡辺梓さん
  【この写真の本文に戻る⇒】「じゅん散歩」のロケに突然、朝ドラ女優が登場! しかも黒髪から“ファンキーヘア”になって...
「クソばばあ」に「クソ小僧」、涼子のリアクションにも注目
 寅子(伊藤沙莉)は、戦争によって航一(岡田将生)が背負った苦しみに寄り添いたいと思う。  一方、寅子から「よりど...
桧山珠美 2024-08-08 16:37 エンタメ
早くも“NHK御用達俳優”の片鱗が?「虎に翼」出演の岡部ひろきはそんじょそこらの2世俳優とは違う
 1日放送「ダウンタウンDX」(日本テレビ系・読売テレビ制作)に故・西城秀樹さんの息子・木本慎之介(20)が出ていました...
なぜ令和ロマンは賞レースに出続ける?3冠制しヘイトも無視する戦闘力
 芸歴10年以下のお笑い賞レース「ABCお笑いグランプリ」(テレビ朝日系/以下ABC)が7月7日に開催。M-1に続き、令...
帽子田 2024-08-03 06:00 エンタメ
航一の秘密、明かされる。久々の回想シーンでも発揮した直道の顔芸パワー
 判決後、涼子(桜井ユキ)の店で寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たちは偶然顔を合わせる。  戦争で娘と孫を亡く...
桧山珠美 2024-08-02 16:00 エンタメ
【写真特集】ワンピース姿を披露する、珍しく清楚なあやまん監督
【この写真の本文に戻る⇒】 【独自レポ】あやまんJAPANは健在だった! Tバックにぽいぽいコール、コンプラ無視の危ない...
優未の言葉「困っている子を助けるのは普通」に教えられた真っ当なコト
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察に相手にされず...
桧山珠美 2024-07-31 16:30 エンタメ
赤いミサンガの女・美佐江、来た~!“放置エピソード”の回収がお見事
 寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を...
桧山珠美 2024-07-29 16:45 エンタメ
目黒、ニノを“沼落ち”続出の松村北斗「西園寺さん」が猛追!視聴率やTVerではない意外なデータが急上昇
 7月も後半に入り、2024年夏期主要ドラマの初回がほぼ出揃った。その中でも特に、STARTO ENTERTAINMEN...
こじらぶ 2024-07-27 06:00 エンタメ
「ごめんなさい」を連呼する航一。“戦時中の何か”は来週判明する?
 玉(羽瀬川なぎ)の将来を奪ったのは自分だと、涼子(桜井ユキ)も悩んでいた。寅子(伊藤沙莉)は2人の決断を応援するため、...
桧山珠美 2024-07-29 15:49 エンタメ
涼子さまの消息も明らかに…「ヒロインじゃない面々」のその後を描く意味
 寅子(伊藤沙莉)は「学校に友達はいない」という優未(竹澤咲子)の発言が気にかかる。  出勤すると、杉田(高橋克実...
桧山珠美 2024-07-23 15:45 エンタメ