“ラウール番宣発言”物議で波乱含みスタート…木村文乃「愛の、がっこう。」初回を見たドラマウオッチャーの期待度

更新日:2025-07-15 17:03
投稿日:2025-07-15 17:00

 木村文乃(37)主演の連ドラ「愛の、がっこう。」(フジテレビ系=木曜夜10時)の第1話が7月10日に放送された。初回の平均視聴率は世帯4.7%、個人2.6%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)で、昨今は視聴率重視ではないとはいえ、やや寂しい数字でのスタートとなった。

 もっとも、テレビの無料動画配信サイトTVerのお気に入り登録数は47万超え(14日現在)。初回放送翌日は34万人ちょいだったから、急速に伸びてきている。

「とはいえ、まだ夏ドラマのベスト3には入っていません。当代きっての人気アイドルグループSnow Manのメンバーが出演している割には、視聴率も登録数も現状はちょっと寂しい感じに思えますよね」(エンタメ誌編集者)

 そのSnow Manのメンバーとはラウール(22=写真)のことで、木村の相手役として、歌舞伎町で生きるホストのカヲルを演じている。木村演じる小川愛実は真面目な高校教師。異なる世界を生きる2人がやがて引かれ合うように……それが「愛の、がっこう。」のあらすじ。

 ホストクラブの様子も多く映し出されるため、フジは初回のラストに異例の注意喚起を行い話題に。画面上に今年6月28日に改正風営法が施行されたことを周知するための注意書きが流れ、さらに《このドラマのホストクラブにおける一部表現には、違反となりうる営業行為が含まれています》の文字が映し出された。

「ドラマ放送前には番宣で朝の情報番組に生出演したラウールさんの言動もSNSで話題になって、一時《ラウール》がトレンド入り。あまりよくない意味でのトレンドですが……」と、大手広告代理店関係者がこう続ける。

「昼顔」と同じ脚本・井上由美子氏×演出・西谷弘氏がタッグ

「お天気担当の女性が食リポをした時のこと。ラウールさんは『ありきたりな食リポ』とダメ出しした。それにスタジオの出演者たちが笑ったため、その女性は泣き出しそうな顔に。視聴者からは《言い方キツイ》《お天気お姉さんがかわいそう》《見ていて嫌な気分になった》といった批判的な声が続々で、中には《ドラマは見たくない》なんて“逆ダメ出し”もあったほどです」

 ラウールのファンからは《あの言い方はラウちゃんの通常運転》《悪気はないんです》なんて擁護する声が次々に書き込まれ、結果、ドラマ放送前からラウールの名前がトレンド入りしたというわけ。

「番宣の件はともかく、ドラマとしては緩急がついていて、第1話は拡大版でしたが、まったく飽きさせない面白さでした。脚本は『GOOD LUCK!!』(TBS系)、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジ系)など大ヒット作が多数のベテラン井上由美子さん。さすが綿密に練られた作品だという印象で、初回ラスト近くで登場人物たちの心情のどんでん返しが続き、第2話が待ち遠しくなりました」と話すのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏。

 ラウールとりょう(52)が母子であるという設定も、「《よくぞこのキャスティングで!》となりましたね。お2人は顔立ちが似ていますから、リアリティーがある。また、愛実とカヲルの2人には視聴者がキュンとするシーンが今後多発しそうで、今期の“キュン”ドラマの代表格となりそう」と、山下真夏氏の期待度は高いそうだ。

 異例の注意喚起や“ラウール発言”がネットで物議を醸してしまうなど、ドラマの内容ではないところで先に盛り上がってしまった「愛の、がっこう。」だが、脚本・井上由美子氏×演出・西谷弘氏というタッグは「昼顔」と同じ。「昼顔」のような一大ムーブメントを再び巻き起こせるか。

  ◇  ◇  ◇

 Snow Manは目黒蓮が独走で内部分裂気味? 気になるなら、下の■関連記事【もっと読む】は必読だ。

エンタメ 新着一覧


第110回感動のラストシーン! 余貴美子演じる百合さんの“ある台詞”がとっても可愛かった
 寅子(伊藤沙莉)たちとの同居がつらいと本心を語り、家を出ようとするのどか(尾碕真花)。そんな彼女に、優未(毎田暖乃)は...
桧山珠美 2024-08-31 06:00 エンタメ
【写真特集】10年前の初々しい東出昌大。オールバック、ナチュラル、横流し…髪型3変化
【この写真の本文に戻る⇒】杏との離婚から4年、東出昌大“デキ再婚”で話題の養育費問題。子のために前妻が即やるべき事【弁護...
虎に翼108回目でお見事だった2つのシーン。世の中の“普通人”の理不尽な思いを代弁させた
 稲垣(松川尚瑠輝)と小橋(名村辰)にも手伝ってもらい、裁判所で中学生向けの法律の勉強会を開いた寅子(伊藤沙莉)。だが話...
桧山珠美 2024-08-28 17:15 エンタメ
松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
「生きるお笑い界の伝説」ことダウンタウン松本。還暦を迎えた今も大人気の冠番組を複数抱え、お笑い界で最も大きな発言権を誇る...
帽子田 2024-08-28 09:38 エンタメ
なんて賢い子!“星家イチのオトナ”が優未だった件。27日あさイチに“料理男子”井上祐貴が降臨
 寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)は星家で暮らし始めるが、航一(岡田将生)の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕...
桧山珠美 2024-08-26 17:35 エンタメ
木戸大聖が世間に見つかってしまった!月9「海のはじまり」スピンオフでファン急増中
 めめ(目黒蓮)の体調不良が心配でなりません。現在、フジテレビ系月9「海のはじまり」に主演していますが、Snow Man...
平手友梨奈がHYBEと契約終了、2度目の退所で訪れる転機。神童が“本物”に返り咲く日
 平手友梨奈(23)が今月8日、韓国の大手芸能事務所「HYBE」日本本社のレーベル「NAECO」との専属契約を終了した。...
こじらぶ 2024-08-24 06:00 エンタメ
寅子の「心が躍るような」結婚式。放送残り1カ月ちょっと、NHKにスピンオフで描いてほしいこと
 お互いそれぞれの名字を名乗ったうえで、「夫婦のようなもの」になることを決めた寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)。猪爪家...
桧山珠美 2024-08-24 06:00 エンタメ
なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
 放送中のドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)にて、3人の主要キャラのうちの1人に抜擢されている田中み...
堺屋大地 2024-08-23 06:00 エンタメ
【写真特集】女子アナ時代、初々しい浴衣姿の田中みな実
【この写真の本文に戻る⇒】 なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
航一は本当に明治生まれなのか?「夫のようなもの」を許容できる男に疑惑
 航一(岡田将生)から、そこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子(伊藤沙莉)。それは婚姻届を出す結婚をやめようと...
桧山珠美 2024-08-24 00:23 エンタメ
『ラヴィット!』に疑問の声。違和感たっぷりでもギャル曽根の「超ギャルル」を推すワケ
「日本でいちばん明るい朝番組」をコンセプトに、平日の朝に笑いと情報を届けている人気番組『ラヴィット!』(TBS系)。 ...
寅子版「自分会議」はユニークな演出だった! “ラスボス”百合さんに俄然注目
 結婚したら、自分か航一(岡田将生)のどちらかの名字が必ず変わることに、改めて気付いた寅子(伊藤沙莉)。  自分が...
桧山珠美 2024-08-20 15:30 エンタメ
【写真特集】ゆきぽよ、涙の水着謝罪&体重5キロ増の等身大パネル
【この写真の本文に戻る⇒】 ゆうちゃみの「オジサン転がし」を嫌悪するな。藤田ニコルも辿った一流ギャルタレントへの道
ゆうちゃみの「オジサン転がし」を嫌悪するな。藤田ニコルも辿った一流ギャルタレントへの道
 今をときめくギャルタレントである古川優奈こと「ゆうちゃみ」。『Popteen』モデルを経て『egg』の専属モデルを長年...
堺屋大地 2024-08-19 06:00 エンタメ
セレブとはなんぞや? 日本版「スカイキャッスル」の楽しみ方と“伸びしろだらけ”俳優
 本家韓国版「SKYキャッスル」に比べてチープ過ぎる、と酷評されている「スカイキャッスル」(テレビ朝日系)ですが、私は毎...