『あんぱん』から消えた"イケメントリオ"の今後…「豪ちゃん」は冬に復活、「国民の弟」は民放ドラマへ

更新日:2025-07-16 17:03
投稿日:2025-07-16 17:00

 NHK連続テレビ小説「あんぱん」は、放送開始から14週目の7月2日、ついに世帯視聴率が17.8%という最高記録に達した。前作「おむすび」は、第1話の16.8%が最高で、その後は右肩下がりだったから、折り返しを迎えた「あんぱん」のこの数字は、朝ドラに視聴者が戻ってきたことを裏付ける(視聴率は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 そんな「あんぱん」の、フェードアウトした"イケメントリオ"を巡って、今、テレビと映画業界で激しい争奪戦が勃発している。その筆頭が、ヒロインのぶ(今田美桜=28)の実家である石材店で働きながら、のぶのすぐ下の妹・蘭子(河合優実)に思いを寄せる寡黙な青年・"豪ちゃん"こと原豪を演じた細田佳央太(23)。婚約に至りながら、豪が戦死して劇中からフェードアウトするや否や、NHKには「豪ちゃんをもう1度見たい」「豪ちゃんロスです」といった視聴者からのメッセージが数多く寄せられたという。そんな視聴者の熱視線を浴びた細田はこの冬、東野圭吾の小説「雪煙チェイス」を実写化した特別ドラマにムロツヨシ(49)とダブル主演する。23年の大河ドラマ「どうする家康」、「あんぱん」に続く大役で、NHKのお気に入り俳優に加わったと言えそうだ。

 2人目は、北村匠海の弟役を演じた中沢元紀(25)。京都帝国大学法科から海軍予備学生に志願、海軍の士官になって戦場へ赴く覚悟を告げた第54話の2人芝居は、今や"神回"とも語り継がれ、誰が名付けたのか、中沢には"国民の弟"なるキャッチフレーズも付いている。そんな中沢は、ドラマからフェードアウトしたタイミングで、自身初となる写真集が10月、ワニブックスから発売されるという発表があり、所属事務所社長の小栗旬の、"今しかない!"という絶妙なタイミングに、芸能関係者は感心するばかりだった。役者としても、今月9日から始まった「最後の鑑定人」(フジテレビ系)で捜査1課の刑事役を演じている。今後も様々な民放連ドラで声がかかりそうだ。

■中島歩は「愛の、がっこう。」でハイスペック男子を演じて女性の悲鳴が上がる

 最後は、10日にスタートした「愛の、がっこう。」(フジテレビ系)で、セフレのいるハイスペック男子を演じ、「あんぱん」とのギャップに女性から視聴者から悲鳴の上がった中島歩(36)。ドラマのキャスティング・ディレクターに「今、人気女優の夫役がはまるのは中島しかいない。表情と動きを抑制させた演技では、右に出る者はいない」とまで言わしめる存在だ。

 来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、織田信長(小栗旬)の妹(宮﨑あおい)を妻に迎える青年武将という大役も射止めている。

「中島は厳密に言えばアラフォーになる。遅咲きの大輪を咲かせることができるのか。また中沢は、同事務所の"ポスト田中圭"のイメージが気になるところではあります。細田に関しては、じっくり腰を据えて着実に力を付けさせたいという事務所の方針が見えますよね」(芸能関係者)

 プロモーションは三者三様。今は横並び扱いのこのトリオからいつ、誰が抜け出してもおかしくない状況だ。

  ◇  ◇  ◇

 かつての「棒読み俳優」の評価がウソのようだ。関連記事【もっと読む】中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化…では、中島歩の名演技について伝えている。

エンタメ 新着一覧


不祥事芸人・フジモンの賛否両論の復帰劇!実は吉本への貢献度が抜群?
 昨年10月に当て逃げ事故を起こして活動自粛していたフジモンことFUJIWARA・藤本敏史が、3月23日放送の『さんまの...
堺屋大地 2024-04-12 06:00 エンタメ
寅子「あきらめたらそこで終わり」はもしや…名作漫画のイズムにニヤリ
 傍聴した裁判について尋ねた寅子(伊藤沙莉)に対し、穂高(小林薫)は皆で議論してみるよう促す。  暴力を振るう夫か...
桧山珠美 2024-04-11 15:25 エンタメ
トラコ入学、伊藤沙莉は表情筋を自由に操る女優…男装の山田よねにも注目
 昭和7年。晴れて「明律大学女子部法科」に入学した寅子(伊藤沙莉)のクラスには女子の憧れの的の華族令嬢・桜川涼子(桜井ユ...
桧山珠美 2024-04-08 18:38 エンタメ
“お騒がせ”青井実アナが心機一転、なにわ男子の道枝駿佑と似てるって⁉
 世の中の人がNHKに持つイメージといいますと、「真面目」「お堅い」「地味」といったところでしょうか。  そんな中...
逃げ恥の百合ちゃん役が“頭のいい女は頭の悪いふりをするしかない”発言
 穂高(小林薫)に出くわしたことで女子部への出願が母・はる(石田ゆり子)にばれてしまった寅子(伊藤沙莉)。  娘に...
桧山珠美 2024-04-05 15:30 エンタメ
「虎に翼」語りは尾野真千子 NHKアナと俳優のナレーションの違いは?
 寅子(伊藤沙莉)がお見合いに苦戦する中、親友の花江(森田望智)は寅子の兄・直道(上川周作)との結婚準備を順調に進めてい...
桧山珠美 2024-04-05 15:14 エンタメ
「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ
超鈍感力! 羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子とタケシは似た者同士
 歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。  羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
桧山珠美 2024-03-26 15:40 エンタメ
「GTOリバイバル」注目の新人イケメンは?松嶋菜々子は本当に出るのか
 反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
ドヤ顔のアユミとヘイヘイブギー歌唱シーン温存の理由がわかる回だった
 昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
桧山珠美 2024-03-22 14:30 エンタメ
最終回秒読み…スズ子はブレずにお人よし、NHKと沼袋勉の手腕いかに!?
 愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
桧山珠美 2024-03-21 16:07 エンタメ
和田勉が転生したら中村倫也に!? 強烈インパクトで霞んだ礼子娘の初登場
 東京ブギウギのヒットから9年、ブギブームも下火になってきつつある中、スズ子(趣里)や羽鳥善一(草彅剛)のブギは古いとい...
桧山珠美 2024-03-18 14:30 エンタメ