「ダブルインパクト」ニッポンの社長、優勝の瞬間がエモかった。ロングコートダディとの深い関係

小政りょう ライター
更新日:2025-07-28 11:45
投稿日:2025-07-28 11:45

 7月21日(月・祝)に放映された新たなお笑い賞レース「ダブルインパクト」(日本テレビ系)。コントと漫才の両方で審査され、No1の二刀流芸人を決めると銘打たれたこのコンテストは、ニッポンの社長の優勝で幕を閉じました。そのニッポンの社長との関係が深い芸人コンビもまた、「ダブルインパクト」に出場していました。

【関連記事】「ダブルインパクト」は“成功”だったのか? 現役芸人が感じる優れた点と3つの不満

優勝の瞬間は自他ともに認める「エモい」光景

 ニッポンの社長は辻皓平とケツが2013年に結成した吉本興業所属のコンビです。「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)では準決勝進出4回、「キングオブコント」(TBS系)では現在5大会連続決勝進出中の実力派で、元々は大阪のよしもと漫才劇場で活躍していましたが、2023年に上京、現在は渋谷よしもと漫才劇場に所属しています。

 ちなみに同じタイミングで大阪から上京したのが、紅しょうが、マユリカ、そして、今回共に優勝を争ったロングコートダディです。

 優勝決定の瞬間、互いに力が抜けたように崩れ落ち、辻さんが相方・ケツさんと抱き合った後にロングコートダディ・堂前さんと抱き合った光景は、大阪時代から共闘・切磋琢磨してきたのを見守ったファンからみればエモいという言葉で片付けられないほど胸が熱くなりました。

 その後、兎さんが加わって、ケツさんが仲間外れにされるという様子も、この4人の仲ではお約束の光景でそれも微笑ましい光景でした(ちなみに、上京するかどうかの相談を辻、兎、堂前のみで行い、ケツさんは外されていたりするなど、ケツさんはことあるごとに除け者イジりをしています)。

コント不遇の大阪で切磋琢磨してきた同志

「M-1グランプリ」が盛り上がるにつれて、令和の漫才ブームも盛り上がってゆき、吉本興業の若手が舞台に立つ常設劇場の多くが“漫才劇場”と称するようになりました。

“漫才劇場”と名がついてもコントは禁止というわけではなく、コントを中心にやっているコンビもいますが、かつて大阪の難波にある「よしもと漫才劇場」では、非公式にコント禁止令が出ていたといいます。


 そのコント迫害と呼ばれるような環境の影響で、男性ブランコなどコントを得意とする大阪のコンビの多くが東京に拠点を移すようになったとか。

 そんな漫才主軸の街・大阪で漫才をやりながらも、隠れキリシタンの如くコントを頑張ってきたニッポンの社長、ロングコートダディ、そして3位に入ったセルライトスパです。この3組は、「関西コント保安協会」なるユニットを2019年に結成しています。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


【エディントンへようこそ】コロナ騒動で現代アメリカの病理を描いた問題作
【孤独のキネマ】  エディントンへようこそ   ◇  ◇  ◇  原題は「EDDINGTON」。日本の関係者は「エ...
2025-12-13 17:03 エンタメ
由美かおるさんに「全編関西弁でいきません?」と提案すると頭を下げられて…
【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#270  由美かおるさん   ◇  ◇  ◇  元祖「美魔女」といえば由美かおる...
2025-12-13 17:03 エンタメ
手越祐也は小6で12時間の猛勉強の末に明大中野中学に合格 =大学は早大人間科学部eスクール
【続続・あの有名人の意外な学歴】#3  手越祐也   ◇  ◇  ◇ 「ヤンチャなイメージが先行している手越祐也(...
2025-12-13 17:03 エンタメ
国分太一の活動再開とTOKIO復活のための起死回生の一発
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  元TOKIOの国分太一(51)のコンプライアンス違反による日本テレビの番組降板...
2025-12-13 17:03 エンタメ
羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評
 オリコンニュースによる「好きな男性アナウンサーランキング2025」が12月12日発表され、1位になったTBSの南波雅俊...
2025-12-13 17:03 エンタメ
やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒
 お笑い芸人やす子(27)の毒舌芸が、またもや物議を醸している。12月8日放送の「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)で...
2025-12-13 17:03 エンタメ
横浜流星は自作の小説でプロデューサー業を宣言…佐藤健や岡田准一は? 俳優が続々と進出する“裏方業”の成否
 俳優の横浜流星(29)が12月11日に都内で行われた「2025 小学館DIMEトレンド大賞」に出席し、「20代も今年最...
2025-12-13 17:03 エンタメ
渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る
 2025年も残すところあとわずか。そんな中、騒動から5年以上たっても“許してもらえない芸人”がいる。アンジャッシュの渡...
2025-12-13 17:03 エンタメ
「ばけばけ」吉沢亮、“国宝”俳優の本領発揮。錦織の“一瞬で見せる表情”が素晴らしかった
 リヨ(北香那)の恋が終わった。翌朝、出勤するトキ(髙石あかり)の前にリヨが今までの応援のお礼に現れる。お礼のついでに発...
桧山珠美 2025-12-13 11:09 エンタメ
永野芽郁と広瀬すずが広域通信制の知名度を押し上げた
【続続・あの有名人の意外な学歴】#2  永野芽郁&広瀬すず   ◇  ◇  ◇  文部科学省の調査によると現在、通...
2025-12-12 17:03 エンタメ
趣里の好感度にもいよいよ影響が…パスタ店開業の三山凌輝は「物言えば唇寒し」の悪循環
 その言動を《大丈夫かな?》と不安視する人が多いようだ。元BE:FIRSTの三山凌輝(26)の話。妻は女優の趣里(35=...
2025-12-12 17:03 エンタメ
2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも
 2025年、日本中を沸かせたNHK朝ドラ「あんぱん」。ドラマを牽引した2人の若き女優に、相次いで暗雲が立ち込めている。...
2025-12-12 17:03 エンタメ
「ばけばけ」“ただの通りすがり”に落胆したのは錦織(吉沢亮)の方? 複雑な胸の内は
 ヘブン(トミー・バストウ)が自分の過去をリヨ(北香那)や錦織(吉沢亮)に語っていた頃、トキ(髙石あかり)は胸のモヤモヤ...
桧山珠美 2025-12-11 17:12 エンタメ
国分太一“コンプライアンス違反疑惑”で日テレが情報開示を拒むワケ…背景にある「ジャニオタ暴走」の恐怖
 日本テレビの対応に疑問を持つ人は、“ジャニオタの暴走”を忘れているのではないか。11月26日の記者会見で、元TOKIO...
2025-12-11 17:03 エンタメ
女優業邁進の田中みな実がバラエティー全降板のワケ…今も独身の理由とウワサの亀梨和也との関連
 元TBSアナウンサーのタレント田中みな実(39)が自らのキャリアについて語り、耳目を集めている。  田中は2014年...
2025-12-11 17:03 エンタメ
波瑠「フェイクマミー」で33歳俳優が魅せた“怪演” 評価爆上がりで《ジェネリック綾野剛》も返上
 12月12日に最終回を迎える、波瑠(34=写真)と川栄李奈(30)がダブル主演の連ドラ「フェイクマミー」(TBS系)。...
2025-12-11 17:03 エンタメ