そう来る!? AI提案の「酷暑の乗り越え方」に笑った。私が考えたオリジナル“心理的”対処法も教えます

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-07-30 11:45
投稿日:2025-07-30 11:45
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第39話は「夏の更年期」。

 夏本番、酷暑真っ盛り。365日、汗と火照りと闘う全国約2400万人の更年期同志の皆さま、こんにちは。毎日、もう暑いんだか、自分が火照っているんだか迷子状態。エアコンの効いた室内と灼熱の外空間の往来を続けていると、更年期のメンタル崩壊のように自律神経が乱れてくる。1日も早く、秋よ来い。そう考えている人も多いだろう。今回はドンズバ更年期世代の私が「もう笑って乗り切るしかない」と心に決め、ふと見つけたオリジナル対処法を紹介したいと思う。

【こちらもどうぞ】クッソ頑固な父親の「ひとりごと」が増えた謎。これは老化か、特性か?

明るいバージョンのAIに対処法を聞いてみる

「AIで文章が書けるようになったから、効率化がすごいんですよ」

 あちこちからクリエイティビティを無視したこんな声が聞こえてくるが、どんなにAIシステムが進化しても、人間の脳を使って書く文章に勝るものはない。これはあくまで持論なので、異論反論は受けつけないけれど、今回のようなアイデアを募集するときこそAIの出番である。ちなみに私が使っているのは『Grok』。

 私「更年期の夏が辛いのですが、どんな乗り越え方がありますか?」

 初手。普通に質問を投げかけてみる。

 G「更年期の夏はホットフラッシュや発汗、疲れやすさなどが特に辛く感じられる時期ですよね…」

 と、体温調節の工夫やホットフラッシュ対策、生活環境の調整などを提案された。これでは産婦人科や厚生労働省の紋切り型文章である。違う、求めているのはこれではない。

 私「もうちょっと面白い感じの対処法をお願いします」

 G「ハハ、確かに『水飲んで涼しくして寝なさい』だけじゃ物足りないよね! 」

 AIはオーナーのリクエストにハッとしたのか、急にタメ語になり、提案を切り替えてきた。例えば「ホットフラッシュが来たら『忍者モード』発動!」とフルーツを冷凍庫に冷やしておいて、暑さがきたら首元を忍者のごとく冷やせときた。ニヤリ。あとは「夏の更年期ディスコ」と称して踊れといい、「更年期ヒーローごっこ」では暑さが襲ってきたら、更年期を悪役に見立てて戦って気分を吹き飛ばせと。爆笑。こんな案は私の思考回路には皆無だった。笑っているうちについさっきまで暑くて、イライラしていた自分を忘れていた。

 文章はAIに絶対負けないけれど、こんな奇想天外の発想はAIならではだと思うので、ぜひ試して欲しい。笑っているうちに暑さも忘れそうだ。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


人生64年ずっと実家暮らしですが何か? 介護に看取り…「子ども部屋おじいさん」が至った境地
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
プロフの名前が『(^^)』に不信感! LINEから滲み出る信用できない人の特徴3つ
 信用できない相手と仲を深めようとする人は、まずいないでしょう。むしろ警戒心が芽生え、距離を置こうとするはずです。あなた...
「スパッツ」も古いの!? 今すぐアップデートしたいファッション用語8選
 ファッション業界の移り変わりは、とても早いですよね。同じアイテムでも、気が付けば呼び名が変わっていることも…。とくに4...
腐女子歓喜! BLさながらのイチャイチャ“たまたま”に胸キュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
年末の定番「シクラメンって古くない?」その感覚こそ古すぎる!進化系続々、安価・高価な株の違いは…
 今年も順当に(?)曖昧な秋が過ぎていきなりの冬になったかと思うと、残すところ1カ月を切り、お歳暮シーズン真っ只中。ただ...
職場Gに送った激ヤバ誤爆LINE8選。「先生、夜勤ズル休みしたから会えそう♡」で全部バレちゃった
 職場のグループLINEは、仕事を円滑に進めるために、今や欠かせないものでしょう。でも、あろうことかそんな職場LINEに...
自治体支給の「更年期バッジ」が欲しい!子無し、未婚の中年勢にちょいと冷たくないか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
天童よしみ似“銀座おばば”の人生訓。頑固オヤジたちとの付き合い方&「商店会の街路灯」が示すもの
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
一人暮らし初心者必見! 快適生活のために最初に備えるべき「最低限度の必需品」
 はじめての一人暮らし。春の引越しに向けて、早めに家具の購入や引越し準備をはじめる人も多いですよね。  今回は一人暮ら...
【噂の現場】疲れた40代女、自腹で下北沢の「無目的室Morph inn」で“無”になれるか試してみたら…
 11月末のある晩、フジテレビのニュース番組を見ていたら、堤礼実アナの美しい顔がドアップで映し出され、「強制的に『無』に...
離婚を目指す40代女の選択。子育てが終わったら生涯一人? それとも感情押し殺してレス夫と一生過ごす?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  現在、離婚を目...
「玉木ガチ恋」勢も登場。30歳女子が国民民主党・玉木代表の若者ウケを考察、最大の武器は?
 10月に行われた衆議院選。自民・公明が過半数割れし、結果は大荒れとなった。そんななか大躍進を遂げたのが国民民主党だ。若...
晴天の下でお手入れ中の“たまたま”君♡ 愛しのおんにゃの子をデートに誘えるかな?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【女ことば】「鼻毛を読む」って知ってる?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
ヒィ…!おぢのメンヘラ長文LINEを一瞬で撃退。スナック嬢が返した文面とは?
 生きていればどんな人間でもメンヘラ化することありますよね。特に恋愛感情が絡んでいるとやらかしがち。これは女性に限った話...