実父のセクハラに「騒ぐほどでもないでしょ」と他人事。37歳男性が“静観”を続ける家族の深い理由

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-08-02 11:45
投稿日:2025-08-02 11:45

キレ出すと手がつけられない

「オヤジは、カッとなると行動が過激になる人なんですよね…。セクハラを指摘したら、かなりキレるでしょうし、多分義母にも直接文句を言い出しそうで厄介なんです。

 一度キレ出すと、本当に手がつけられないんですよ…。かといって、義母や妻に、“父のセクハラを我慢してください”って頭を下げるのもおかしな話だし。

 だから本当はね…、母親が両家の交流の場に出てきてくれればいいんです。オヤジもオフクロの前で、他の女性にウザ絡みしないだろうし」

 ヨウスケさんは、この問題はかなり長引くのではないかと予想しています。

オヤジも寂しいから

「波風を立てないためには、オヤジが男として枯れるのを待つしかないのかも。いや〜、確かにね、オヤジの言動は時代的に許されないですよ。

 でもね、人といるのが大好きなオヤジが、オフクロと別居してから寂しく暮らしているのも知っているんで…。

 両家が仲良く交流している状態をキープしたいっていうのが、俺の一番の願いなんです」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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