部下の妻に恋をして…不適切な関係に焦がれた男の末路。色恋沙汰のスキャンダルの恐ろしさ

MARO(上馬キリスト教会ツイッター部)
更新日:2025-09-08 11:45
投稿日:2025-09-08 11:45

色恋スキャンダルの恐ろしさ

 現代日本でも、色恋沙汰のスキャンダルで身を滅ぼす人は数え切れません。

 テレビや雑誌は毎日のようにそんな話題で溢れかえっています。それまでにどんなに立派な功績をあげてきたとしても、一つのスキャンダルが致命的な汚点となり、その人の評価を下げてしまいます。

 政治家でも芸能人でもそうですし、それによって会社を辞めなくてはならなくなったような人も、世にはたくさんいます。

 ただ、ダビデはその過ちを心から悔いて、神様に謝罪しました。

 一切の言い訳も自己弁護もせず「どんな罰でも受け入れます」とあらゆる罰を受け入れました。それで神様もダビデから王としての権勢は奪わず、そして後にバテ・シェバとの間に生まれたソロモンを彼の後継者にしました。

 色恋とは恐ろしいものです。

 恋は突然に、予期しないところから現れて身も心も焦がします。熱に浮かされたように、普段ならありえないような行動に人を走らせます。

 そして恋の罪はよっぽど自分の心に注意していなければ誰にでも起こり得ることです。他人事ではありません。

罪を犯してしまったときこそ…

 しかし色恋に限らず、どんな罪でも、犯してしまった以上はそれをしっかりと認識し、悔い、謝罪し、償いを受け入れることが肝要で、そうすればきっといつかゆるしも与えられます。

 汚点は汚点として残り、ダビデのような人の場合は、その汚点がこうして3000年後にまで語り継がれてしまったりもしますが、それでも「名君ダビデ」という大きな評価は崩れ去りませんでした。

 汚点は汚点、功績は功績と分けて評価してもらえます。

 ダビデも罪を悔い、償うことを真摯にしなければ、きっとすべてを失ったことでしょう。

 罪を犯してしまったときこそ、いかにそれを悔い、償うか。それによって世の評価も後世の評価も大きく変わるのかと思います。

書籍情報『聖書のなかの残念な人たち』

書名 : 聖書のなかの残念な人たち
著者 : MARO(上馬キリスト教会ツイッター部)
発売日: 2025年5月26日
頁数 : 288ページ
定価 : 1,980円(税込)
出版社: 笠間書院

MARO(上馬キリスト教会ツイッター部)
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1979年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒、バークリー音楽大学修了。宗教法人専門行政書士。約11万人のフォロワーを持つXアカウント「上馬キリスト教会」(@kamiumach)の運営を行う「まじめ担当」。著書に『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)、『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)、『上馬キリスト教会ツイッター部のキリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)など多数

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