ヒロミも被害に? 悪徳業者に利用される“タレント使いたい放題”素材サブスクサービスの盲点

更新日:2025-08-08 17:03
投稿日:2025-08-08 17:00

 最近急成長しているサービスでトラブルが発覚した。問題が明らかになったのが、電子雑誌等で知られる上場企業「ブランジスタ」の子会社「ブランジスタエール」が運営するプロモーションツール「アクセルジャパン」。同サービスは契約している芸能プロダクションの所属タレントやフリーのタレントの写真や動画などの素材を、参画企業が定額で自社広告などに運用できるという画期的な事業だ。 

 通常、広告に有名タレントや俳優などを起用すると数百万円から数千万円程度かかるところ、月額数十万円から利用できることから、中小企業などから引き合いが旺盛だという。アクセルジャパンのHPには素材が利用できるタレントとして、小池徹平(39)、ヒロミ(60)、名倉潤(56)、板野友美(34)、篠田麻里子(39)、上地雄輔(46)、鈴木杏樹(55)、岡田結実(25)、藤森慎吾(42)、赤星憲広(49)、ぺこぱ、松嶋尚美(53)、長嶋一茂(59)、松村沙友理(32)、三浦翔平(37)、さらば青春の光と、錚々たる顔ぶれが名を連ねている。

 だが、同サービスを利用している参画企業が悪徳業者だったと、ネットメディアなどで報じられたのだ。

「同サービスの参画企業は建築、不動産、卸小売、人材、自動車、広告、美容医療、介護福祉、省庁・自治体と多岐にわたります。今回トラブルが発覚したのが、水回りのトラブル関連事業を運営しているベアーズホームという神戸の会社です(すでに契約解除済み)。同社は低額な料金でサービスを利用できると表示していたものの、実際のところ法外な金額を請求していたと消費者庁に指摘されています。同社は昨年12月にアクセルジャパンと契約して、タレントのヒロミを広告塔に利用していたのです」(週刊誌記者)

 ヒロミといえば、日曜大工を得意とし、日本テレビ系「有吉ゼミ」で自らがDIYを行う「八王子リホーム」が人気を博しているだけに、水回りのトラブル解決と親和性は高い。しかし、ヒロミ側は自身の素材を使われただけで、今回のトラブルに関して一切関知していなかったという。

■審査段階で見落とされた可能性

 消費経済アナリストの渡辺広明氏はこう話す。

「タレント側も利用企業側もリスクを甘く見ていた点は否めません。当然、契約の際に反社チェックなどはしていたと思いますが、審査段階で違法行為を行っている悪徳業者であることまでは判明しなかったのでしょう。一方、利用する企業側にもリスクが付きまといます。もし、不祥事やトラブルを起こしたタレントを起用していた場合のデメリットなどですが、そのあたりは当然、契約の際に注意事項として記載されているはずです。今後はより審査や考査を厳しくしないとビジネスとして成立しづらくなるでしょう」

 お年寄りなどを狙ったリフォームやリノベなど、零細業者の詐欺トラブルなどが後を絶たない状況だ。現在、同サービスは金融機関から企業の紹介を受けるなど新規顧客を拡大中で、広告素材になるタレントも拡張中とのこと。

「今どきは芸能人を起用したから広告効果が上がるという時代ではなく、消費者側もこうした広告を見れば、こうしたサブスクサービスを利用したものだと、ひと目で理解すると思います」(渡辺広明氏)

 今後、タレントと利用企業双方のリスクマネジメントをしっかりした上で、顧客の事業に合致したタレントをいかに広告に利用できるかがこのビジネスの肝だと渡辺氏は話す。

  ◇  ◇  ◇

 好感度タレントだけにヒロミにとっても打撃は小さくないだろう。関連記事【もっと読む】ヒロミ「3度目のブレーク」に3つの理由 スッキリ後番組MC候補にも浮上で独り勝ち?…では、ヒロミが再び人気を取り戻した理由について考察している。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」清(二宮和也)は出る出る詐欺じゃなくて一安心。岩男とリンはやっぱり“チリンの鈴”だった
 銃撃された岩男(濱尾ノリタカ)は、嵩(北村匠海)にリンはよくやったと言って息絶える。八木(妻夫木聡)は、リンは親のかた...
桧山珠美 2025-06-19 17:28 エンタメ
『バチェラー6』第5話を正直レビュー。自然体の笑顔をやっと見れた。で、なんで突然キスした?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第5話。もう折り返しなんて早...
中村未来 2025-06-19 06:00 エンタメ
令和ロマンくるま、吉本退所でも絶好調の今。もう一度「M-1」優勝を狙ってみてはどうか
 4月末で吉本興業との契約を終了した令和ロマン高比良くるま。一時期活動休止していたが、5月末には復帰。現在、精力的に活動...
帽子田 2025-06-19 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第4話を正直レビュー。石森さんまさかの本命? みんな久次米さんの魅力をもっと伝えて~!
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第4話。ホワイトローズを受け...
中村未来 2025-06-18 06:00 エンタメ
奥平大兼、世間とのギャップに戸惑い「僕のプライベートを見たら驚くと思う」悩んだときの考え方は?
 長澤まさみさんと共演した映画『MOTHER マザー』でのデビューに始まり、映画やドラマで常に心に残る芝居を見せている奥...
望月ふみ 2025-06-18 06:00 エンタメ
田中圭ショックか?木梨憲武、玉木宏ら「夫婦円満」をアピールするイケメンたち。向井理も丸くなった
 サントリー「角瓶」のCMが新しくなりましたね。「♪ウィスキーがお好きでしょ」の歌をバックに、バーテンダーの井川遥と客の...
「あんぱん」嵩(北村匠海)と健ちゃん(高橋文哉)コンビが心強い。岩男には“嫌な予感”しかない…
 嵩(北村匠海)は、絵の才能を見込まれ宣撫班勤務を命じられる。宣撫班では紙芝居を見せていた市場でひと騒動があったといい、...
桧山珠美 2025-06-16 16:45 エンタメ
前田敦子の「アイドル否定発言」に物議。卒業後に佐藤健と撮られても、現役時は“偶像”を演じきったプロなのに
 先月、『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に出演した元AKB48の前田敦子。番組内で「『アイドルになりた...
堺屋大地 2025-06-16 06:00 エンタメ
ジュニア退所は「timeleszのせい」…何かと荒れるタイプロ界隈、それでも彼らは“必要だった”といえるわけ
 6月2日、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所。以下、SE社)のジュニア内グループ・Go!Go...
こじらぶ 2025-06-23 18:09 エンタメ
「あんぱん」戦場での緊迫シーンにホッ。嵩(北村匠海)らの“偶然の再会”、まるでドラマみたい…は禁句です
 小倉連隊に動員が下令され、嵩(北村匠海)は中国に行くことに。出発前日、嵩はひとり星を眺める八木(妻夫木聡)にこれまでの...
桧山珠美 2025-06-16 16:27 エンタメ
【話題】岸田文雄氏、“元総理系YouTuber”がトレンド入り「辞めてからのほうが楽しそうだな」「なんか複雑」賛否の声
 Xはじめ、さまざまなSNSで発信活動を行っている第100・101代内閣総理大臣の岸田文雄元首相。6月12日に岸田元首相...
『バチェラー6』第3話を正直レビュー! いまだ久次米さんのツボがわかりません。決め手は「LOVE」より「自然体」なのか? となると…
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第3話です。村岡さん、河地さ...
中村未来 2025-06-13 06:00 エンタメ
黒谷友香、50歳目前で感じる“服選び”の変化「ファッションは失敗してもいい」ステキでいられるコツとは?
 高校在学中から雑誌のファッションモデルとして活動を開始し、俳優に転身後、ドラマ『はみだし刑事情熱系』『ハンチョウ〜神南...
望月ふみ 2025-06-13 06:00 エンタメ