歴代邦画実写史上第2位となる興行成績を叩き出している『国宝』。このままの勢いで、歴代最高成績さえも残してしまいそうな同作ですが、その魅力は何と言っても主演の吉沢亮さんにあると言えるでしょう。
「吉沢くんでないと出来ない」とまで、監督を務めた李相日に言わしめたほど、その美しさには目を見張るものがあります。なぜ『国宝』は吉沢さんの美しさをより一層引き出す作品となりえたのでしょうか?
そこには、吉沢さんの演技におけ“ある要素”が関係しているように思えます。吉沢亮さんの国宝級の美しさが際立つ作品を振り返りながら、紐解いてみましょう。
『僕が処刑される未来』(2012)
吉沢亮さんが注目を集めるきっかけとなった作品と言えば『仮面ライダーフォーゼ』を思い浮かべるファンも多いことでしょう。『僕が処刑される未来』は、当時、まだまだ一端の若手俳優だった吉沢さんがそのイメージを打破するために、俳優としての次なるステップアップを図った作品です。
人生に興味のない青年・浅尾幸雄(福士蒼汰)が、25年後の未来で凄惨な殺人事件を起こす未来犯罪者として拘束されてしまうことから物語が幕を開けます。その後、身に覚えのない事実に納得いかない浅尾の前に、ライズマンと名乗る天才ハッカーが現れるのですが、このライズマン役を演じているのが、何を隠そう吉沢亮さんなのです。
メガネをかけ、パソコンの前に鎮座する吉沢さんは、もはやインテリ男子そのもの。感情をあまり表に出さず、瞳の奥に冷徹さと‘‘狂気''を隠し持った佇まいがあまりにも美しい。
吉沢さんは、その後のキャリアでも頭のキレる役どころを多く演じることになりますが、その演技は本作で培われたと言っても過言ではありません。
まだまだ演技に関しては粗削りな部分が見え隠れしていますが、ブルーの上着を身に纏い、クールな印象を残す吉沢さんは、すでにピカイチの存在感を放っています。
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