「私はペット代わりじゃない!」“犬ファースト”男が求める伴侶の条件。28歳女性が別れを決意した瞬間

おがわん ライター
更新日:2025-09-10 11:45
投稿日:2025-09-10 11:45

三度目のデートで見えた彼の本性

 さらに決定打となったのは、三度目のデートでの発言だった。

 その日は映画を観ようと誘われたが、映画館に入る前から「本当は犬を置いてくるのは不安なんだよね」と落ち着かない様子。上映中も何度もスマホを確認しては、ペットカメラで犬の様子をチェックしている。

 エンドロールが流れた瞬間には「やっぱり早く帰ってあげないと」と足早に立ち上がった。

 帰り道、リョウタはぽつりとこう言った。

「前の彼女は犬に好かれなかったんだよね。だから結婚は無理だと思って別れた」

 その瞬間、マイの心は一気に冷めたという。

犬に好かれない人間はダメなの?

 犬に懐かれるかどうかで人間関係の価値を測られるのは、あまりに極端だ。

 しかも彼の言い方は「犬に好かれない人間はダメ」と言い切っているようで、マイにとっては価値観の押しつけ以外の何物でもなかった。

 デートの帰り道、マイは「彼にとって私は、恋人というより“犬の世話係候補”でしかなかったのかも」と虚しくなったという。

 最初は優しいと思った態度も、振り返れば犬を介しての気配りばかりで、自分自身を見てもらえていなかったのではないかと感じたそうだ。

 誰かを大切にすることと、自分のこだわりを押しつけることは全く別物だ。その境界を混同する彼と一緒にいたら、どれだけ頑張っても満たされない未来しか想像できなかった。

大切なのはバランス感覚

 後日、友人同士で集まった時にマイがその話をしてくれた。私を含めた全員が「さすがにそれは重すぎる」と苦笑い。中には「犬に負けてるって気分になるね」と笑いながらも、「でも本人にとっては深刻だよ」と同情する声もあった。

 動物を愛する気持ちは尊重したいが、恋人にまで“犬ファースト”を強要するのは違う。

 むしろ人間関係を築く上では、バランス感覚こそが大事だと痛感させられる出来事だった。

「犬はかわいいけど、私は犬の代わりに生きてるわけじゃない」

 マイの最後の一言に、場の空気は妙に納得して静まり返った。

おがわん
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かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

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