「あんぱん」今田美桜の気になる“朝ドラ後”の展開…大晦日の「紅白歌合戦」司会の有力候補に

更新日:2025-09-11 17:03
投稿日:2025-09-11 17:00

【芸能界クロスロード】

 大詰めを迎えた朝ドラ「あんぱん」。前回の「おむすび」の鬱憤を晴らすように「あさイチ」の朝ドラ受けも“舌好調”。ノリの悪かった前回から一転、司会の“華丸・大吉”と鈴木奈穂子アナから飛び出す話に連日ネットが沸く。朝ドラ→あさイチの連動も視聴率に貢献している。

 今回の「あんぱん」の特徴は脇役陣の顔ぶれだ。従来の朝ドラはまだ実績の少ない若手俳優が脇を固めていた。

 朝ドラで注目を浴びた若手は放送終了後に民放ドラマに移行。「朝ドラ出身俳優」の肩書で活躍するのがパターンだった。

「あんぱん」の脇役は主役実績もある実力派俳優。竹野内豊、松嶋菜々子、阿部サダヲ、妻夫木聡と朝ドラ史上でも例を見ない豪華な顔ぶれ。若手も実績・人気を兼ね備えた河合優実、映画主演もある高橋文哉と、「ぜいたく過ぎる」と民放が羨むほどのキャスティング。芸能関係者の話。

「朝ドラなら脇でも価値あることが俳優界に浸透している。内容と役によってプラスになるか、ならないかを判断する。いわゆる“役得”を考えている」

 結果的に「役得」になったのが毒親役を務めた松嶋。艶やかな着物姿と冷たい視線に毒を含んだ言葉が見事にハマり、松嶋の新たな魅力を引き出した。

「役の幅をさらに広げ、最強のママさん女優になった」と評されている。

 朝ドラ出演を起点に次なる作品に挑むのが医師役を務めた竹野内。渋い「イケオジ」ぶりで女性ファンを魅了。出番が終わったタイミングで主演映画「雪風 YUKIKAZE」が8月に公開されている。

 竹野内からバトンを受けるように「イケオジ」枠で登場したのが妻夫木だった。CMで見せるコミカルなキャラとは一転、重厚な演技で存在感を放った。今月19日には主演映画「宝島」が公開。朝ドラ効果でどれだけ興行成績を伸ばせるか注目される。

 主人公のやなせたかしを演じた北村匠海は秋ドラマをスルー。10月公開の主演映画「愚か者の身分」で、闇バイトに手を染める主人公を演じる。演劇関係者は「硬軟問わず役のふり幅の広い俳優。演技も進化し続けている」と評価。朝ドラ効果が映画の追い風になると読んでいる。

「あんぱん」の最大の功労者・ヒロインの“のぶ”を演じた今田美桜。史上最大の3365人のオーディションから選ばれた演技力をいかんなく発揮。「のぶちゃん」と役名で呼ばれるほど親しまれ好感度もアップ。2025年上半期CM放送回数ランキングで、綾瀬はるか、芦田愛菜、川口春奈を抑えて女性部門の1位に躍り出た。昨年の12位からの大躍進である。まさに朝ドラ効果!

 来年はCM起用社数ランキングでも上位に入ることが確実視される。

 朝ドラ後は、13日から東京で開催される「世界陸上」でTBS世界陸上アンバサダーを務めしばらく女優業はお休み。女優活動は12月公開の福山雅治・大泉洋主演の「ラストマン」。木村多江、吉田羊と脇を固める。

■「紅白」司会に朝ドラOGが続々

 大晦日の「紅白」でも紅組の司会者の有力候補に今田の名前が挙がっている。近年、二階堂ふみ、伊藤沙莉、橋本環奈と朝ドラOGが務めていることから、今年の「朝ドラの顔」として起用される可能性は高い。

 女優以外の活動で、次の主演ドラマ出演に期待を持たせる今田。朝ドラ後、間髪を入れずドラマ、映画で主演を続ける橋本とはあまりに対照的だ。同じ福岡出身で朝ドラヒロインを務めた2人の今後にも注目が集まる。

(二田一比古/ジャーナリスト)

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