増える通り魔的事件、現代人の「狙われやすい」歩き方。危険時に身を守る方法とは【元警部が解説】

コクハク編集部
更新日:2025-09-19 11:45
投稿日:2025-09-19 11:45

犯行に狙われやすい人物像とは

 神戸市のマンションで24歳女性が刺殺された事件は、見知らぬ男に50分間つけ回された末の凶行だった。犯人は数日前から神戸のホテルに宿泊し、犯行を計画。オートロックマンションも無力化され、エレベーター内で刃物を振るった。

 被害者と面識のない「通り魔的ストーカー殺人」の恐怖が現実となったが、自身や一人暮らしの娘などがいる親なら心配は尽きない。防ぐ手立てはあるのだろうか。

【こちらもどうぞ】永野芽郁らは完全否定。もし浮気相手が不倫を認めなかったら? 弁護士が教える「一番必要な証拠」とは

「彼らがターゲットにするのは、自分が征服できると思わせるタイプです。おとなしそうで、騒がないだろうと思わせる女性が狙われやすい。イケイケの気の強そうな女性より、控えめな女性の方が危険にさらされるのが現実です」

 元千葉県警警部で現在調査業を営む齋藤練吾氏が、今回のようなストーカー犯の心理をこう分析する。神戸の事件のように通りすがりに狙われた場合、被害者は完全に無力だ。しかし50分間もつけ回されていれば、気づく可能性はあったはずだという。

現代人の「ながら歩き」はターゲットに

 齋藤氏が最も危険視するのが、現代人の「ながら歩き」だ。

「スマホを見ながら、イヤホンをして歩いている人は絶対に狙われます。後ろから誰が近づいても気づかない。犯罪者なら間違いなくそういう人をターゲットにします」

 周囲への警戒心を怠らないことも大事だという。オートロックマンションでも油断は禁物だ。

「会社を出るとき、ビルの前で周りを確認する。駅を利用するなら、同じ人が続けて乗ってこないかチェックする。見覚えのある人がいたら、遠回りして帰宅する。直行すれば一発で自宅がばれてしまいます。

 また、侵入者は外からベランダを見て、マンションに入った数分後に電気がつく部屋を特定します。すぐに電気をつけない、外出時は電気をつけっぱなしにするなどの対策が有効です」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
家庭の派閥争い…夫の“ポカリ甘すぎ、アクエリアス!”に猛反対する妻
 混沌とした世の中。世界で起こっている戦争や紛争だけでなく、会社やネット上のコミュニティーでもあらゆる「派閥争い」が繰り...
ストリッパー、Airpodsおじさんに学ぶ。
 AirPodsをしたサラリーマンのおじさんを通勤電車で見た瞬間、私はその後ろ姿にぎゅんと心惹かれた。  なにそれ...
40代が自分の老いを実感した切ない瞬間4つ 運動は得意だったのに(涙)
 年齢を重ねると、体の老いを実感する瞬間が増えてきますよね。特に若い頃に運動が得意だった人は、頭では動けると思っているの...
別れる時くらい言いたいことを言う? それとも…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
百均は飽きた…目的地はスタンダードプロダクツ!プチ模様替え厳選4商品
「普段の生活で使う、日用品をちょっと楽しく。」そんな思いを込めて生まれたStandard Products(スタンダード...
恋愛運は大吉にゃ♡ ご利益抜群な激レア三毛“たまたま”を激写!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...