"守りのフジ"は菅田将暉、"攻めの日テレ"は若手で勝負 水曜ドラマ対決「第3ラウンド」で逆転の可能性
日本テレビとフジテレビが連ドラ対決している水曜夜10時。日テレの方は昨春、いったん廃枠にした水10ドラマ枠を1年で復活。前期から再対決となり、夏ドラマはその第2ラウンドだった。
「テレビをリアタイ視聴する人が減っている中で、どっちが勝ちとかの意味合いは薄れていますが、ただ、今期は題材が“競技かるた”と“事件モノ”であることを考えれば、リアタイ視聴者層には後者のほうが見やすかったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
世帯視聴率では、9月10日にフィニッシュした當真あみ(18)主演の日テレ「ちはやふる-めぐり-」が全話平均で4%に届かず。17日に最終回を迎える藤木直人(53)主演のフジ「最後の鑑定人」はほぼ5%台をキープと、わずかながら上回った。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「両方TVerで見ていましたが、個人的には『ちはやふる』派かな」と、こう続ける。
「『ちはやふる』は原作の漫画やアニメの人気が高く、ヒットした映画版のキャストも登場するとあって注目されましたが、地上波の視聴者層にはあまり届かなかった。でも、ネット上では『鑑定人』よりも盛り上がっていた印象があります。SNSでは《原作愛は感じる》《完結した世界の後日譚としてよくできていた》なんて声もありましたし。ちょっと強引すぎるかなと思う部分もあったにせよ、楽しく見られましたね」
ちなみにレビューサービスFilmarksでの評価は、「ちはやふる」が5点満点で4.2(9月16日現在)とかなりの高評価で、「鑑定人」の2.8を大きく上回っている。春ドラマでは日テレ「恋は闇」とフジ「Dr.アシュラ」でも、視聴率ではフジ、ネットの評価は日テレが優勢だった。
「前クールは“考察を誘うラブサスペンス”と“超個性的な主人公の医療もの”。ざっくり言っちゃうと、水曜10時のドラマとしては“冒険的な日テレ”と“安定志向のフジ”という傾向が視聴率に表れたともいえます。今期もそういうことになるのかな」(前出の亀井徳明氏)
さて、第3ラウンドの秋ドラマは、フジが10月1日スタート「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」、日テレが1週遅れて8日スタートの「ESCAPE それは誘拐のはずだった」。
「フジは三谷幸喜さん脚本の80年代の青春群像劇。主演の菅田将暉さん(写真)をはじめ、宮崎あおいさん、二階堂ふみさん、神木隆之介さん、浜辺美波さんと豪華な顔ぶれで、前評判は秋ドラマの中でもトップクラス。片や日テレは桜田ひよりさんと佐野勇斗さんというフレッシュな主演で挑む。お得意の“考察誘う系”がハマるかどうかです」(前出のテレビ誌ライター)
対決という見方に大きな意味はないのかもしれないが、両局の狙いや方向性がはっきりする“第3ラウンド”にはなりそうだ。
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