自宅火災であわや! 林家ペー、パー子夫妻の災難は他人事じゃない…超高齢ニッポンの窮状“待ったなし最前線”
漫談家の林家ペー(83)、パー子(77)夫妻が東京・赤羽北の自宅マンションで19日に火災が発生し途方に暮れた様子を見せていることを心配しているのが、同門の林家たい平(60)だ。たい平は20日のブログで、チャリティーイベントを計画していることを明らかにし、こう書いている。
「火事になって心が辛い上に家族の猫ちゃん達も亡くなりさらに火災保険未加入が追い打ちを掛けて大変な思いをされてると察します。決まりましたらお知らせします」
夫妻が心身共に疲弊し、見ていられないと思って立ち上がったのだろう。
「30平方メートル、築45年を過ぎた老朽マンションの3階で外食や旅行もせず、地元の商店街で買い物して切り詰めて暮らしていたのは有名な話。6年以上前ですが、この酷暑にエアコンが故障してしまったときも買い直さず、5台の扇風機を回してしのいでいたそうです」
とは、夫妻を取材する芸能記者だ。
「2023年12月放送のフジテレビ系『超しらべてみたら』で年金額を明らかにしているのですが、国民年金のみのぺーさんに2カ月に1度届く年金振込通知書には11万3385円、パー子さん8万3646円とあり、1カ月換算だとペーさん約5万7000円、パー子さん約4万2000円と記されていたんです。今回の火災によって自宅は黒焦げになってホテルに避難している上、近隣住宅へも被害が及び、夫妻の下に住む住民は『壁が抜け、畳から水浸しでもう住めない』と言っていました。火災保険未加入が悔やまれますが、加入する余裕もなかったのではないでしょうか」(同)
ぺーは寄席などで「年金生活」と自分たちの暮らしを語り、笑いを誘うネタにしてきたというが、年金額を公表した番組では「車に乗らなくなって7~8年、寄席に出てもほとんど赤字ですよ。タクシーで往復するから」と語っていたという。昨今の物価高騰で、タクシー往復も難しくなっていたのではないか。
■国民5人に1人の後期高齢者が生活苦に喘ぐ2025年のニッポン
「65歳以上の高齢者世帯の相対的貧困率は約20%で、75歳以上の後期高齢者になると単身男性で約30%、女性では約44%にのぼると報じられています。この後期高齢者は2025年に人口が約800万人に達し、国民の5人に1人がこの世代になりますが、医療費や介護費用など生活の経済的負担が大きくなるなどし、困窮し深刻な経済的困難に直面しているのです。ペーさん、パー子さんの窮状はシニア世代には他人事ではないのではないでしょうか。なにかあったらもう、駄目じゃないかとこの世代の多くが思っていると思います」(福祉関係者)
林家ぺーはギター漫談家としてデビューした1970年ごろ、ギャラ500円からはじめ、72年にパー子と結婚した当時、パー子が売れっ子だったことで格差婚と報じられていたそうだ。そういう駆け出しからの苦節も乗り越えて、現在に至るのだろうが、夫妻で語ってきた「きんさんぎんさんのように元気に、100歳以上長生きする」という目標どころじゃないのかも知れない。
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