親の介護、孤独死のニュースで実感…私が40代で「終活」を始めたリアルなきっかけ

コクハク編集部
更新日:2025-10-13 08:00
投稿日:2025-10-13 08:00

実践した終活

1. エンディングノートで状況を整理

「漠然と終活と言っても、中途半端に手をつけてかえって混乱してしまったので、まずはエンディングノートをつけて状況を整理しました。

 SNSで他人の終活などもサンプルにしていましたが、人生には個人差があるので、私自身がやるべきことが明白になってきたのがよかったです。あと何より、心の整理ができて、落ち着いて終活に向き合う気になれたのが◎。おすすめです」(43歳・栄養士)

2. 専門家に相談した

「終活にも色々なジャンルがあるので、分野ごとの専門家に相談しました。

 老後資金のこと、保険、資産運用などについてはファイナンシャルプランナーに。

 相続や遺言のことなどは、親がお世話になっている司法書士に。

 今は葬儀やお墓終いのことなどを相談する相手を探しています。葬儀社や終活プランナーなどが適切らしいですが、どうしても営業チックになってしまうので悩み中……」(44歳・人事)

3. 孤独死を避けるネットワーク作り

「独身で一人暮らしなので、もしものときにできるだけ早く対処できるよう、安否確認のネットワークについて調べました。

 私はフリーランスなので、出勤しなくても不審がってもらえるということがないんです。

 新型コロナウィルスが流行した際、兄弟や友人たちと『◯日連絡がなかったら家に行く』などのルールを冗談半分で作っていましたが、まずはそれを強化。定期的に連絡を取り合える関係作りを続けています。

 もう少し年齢が上がったら、民間の見守りサービスにも申し込む予定。あとは隣近所と顔見知りになっておくのも重要かも」(48歳・デザイナー)

4. 断捨離をして生活を見直した

「荷物が多すぎると死後も周囲に迷惑がかかると思い(そう思って生きるのも辛かったので)身の回りを物理的に整理しました。

 どうしても溜め込みがちだった服や本、家具などの整理。思い切った断捨離。今後はどのように買い物をしたり、部屋を整理したりしていくかの指針決めなど。

 じっくり時間をかけてやったので、生活を見直すきっかけにもなりましたし、終活関係なく毎日過ごしやすくなりました」(42歳・司書)

早すぎることはない終活

 人によって様々な理由からスタートする「終活」。早すぎるということはないのかもしれません。あなたもこの機会に、一度考えてみませんか?

(ライターKK)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ゴールデンボンバーの「女々しくて」は言い得て妙だった!
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
LINEのない生活は無理!父の死、仕事の失敗、自分の病…心が救われた話
 仕事で大きなミスをして落ち込んだり、大事な人を失って悲しんだりと、気持ちが沈んでしまう瞬間がありますよね。そんなとき、...
他人の不幸は蜜の味でも不倫より「よろめき」のほうが風情があっていい
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
義母が若すぎるとこうなるのか!介護の心配もジョークで交わせるって素敵
 年下の男性と結婚した場合や、夫の母親が若くして出産している場合には、若すぎる義母が誕生するケースがあります。中には、義...
ほっこり読み切り漫画/第59回「ボクは君で、君はボク」
【連載第59回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「「しっ...
「たかが、ものもらい」じゃなかった 30代女、霰粒腫の手術をしました
 先日、眼科で右目のまつ毛の生え際にあった“しこり”の切除手術をしました。「たかが、ものもらい」と思っていたのですが、こ...
久々に会ったペルシャ料理店の友人は変わらず元気だった
 お互いにいい歳。出合った頃より額は広くなったし、シワも増えた。  そして、なぜだか年々服装がハデになっていくんだ...
木下優樹菜はイチャイチャ公開…子の将来に悪影響を及ぼす母親の恋愛は?
 元タレントの木下優樹菜(35)が“アクセル全開”、SNSの投稿や出演番組があれやこれやと話題になっている。  た...
子供の言葉遣いが悪い時はどうすれば? 考えられる4つの原因
 子供が保育園や小学校に通い出すと、悪い言葉遣いを覚えて帰ってきます。また、悪い言葉遣いはSNSや動画サイトなどからも大...
“たまたま”の日常♡ この写真にぴったりな名前を選んでニャ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
コクハク専属ライバー コクハクリーダーズ第1期生を大募集!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第1期生」...
金木犀の香りが空前のブーム!甘く懐かしくアンチエイジングに運気UPも
 とある量販店に行った時のことです。入り口付近に黄金色の商品ばかりが並び、遠巻きに見ると店舗全体が黄金色に輝いてみえる。...
タイパ? なにそれ。映画館で初対面の作品と出会う胸のときめき
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
リュウジ氏と港区女子の相容れぬ価値観「男子全奢り論争」諸悪の根源は?
 諸悪の根源はリュウジさんでも港区女子でもなく、ズバリ“あの人物”でしょう。 「バズレシピ」でお馴染みの人気料理研...
街が茜色に染まり始めた頃…ほんの1カ月前がすでに懐かしい
 夕暮れ前、ぼんやりしていたら辺りは真っ暗。少し前はそんなことなかったのに。  湿度を含んだ空気や強すぎる日差しが...
まるでリヴァー・フェニックス!美少年“たまたま”にうっとり
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...