更新日:2025-10-18 11:45
投稿日:2025-10-18 11:45
【ある地方都市の女・根上朱里 32歳#2】
都内から鈍行電車で2時間ほどの港町の故郷に朱里はUターンし、古民家を改装したギャラリーカフェをオープンする。元イラストレーター仕込みのセンスで、意気揚々と店を開くも、常連は近所のおじさんばかりで…。【前回はこちら】
【関連記事】「世帯年収1500万じゃ恥ずかしい」御茶ノ水からの“都落ち”…武蔵小杉のタワマンを選んだ女のプライド【武蔵小杉の女・鈴木綾乃 35歳】
閑散とした店内。“あること”を思いつく
松波さん周りの人々は、あることをきっかけに足が途絶えた。
単に、“1時間につき1オーダー”という制限をかけたただけ。どうやら彼らは他の客と同列に扱われることが不満だったようだ。
「せっかく応援してあげているのに、つれないなあ」と、いう捨てセリフを残し、店を後にしてからは1カ月ほどその土色の顔を見ていない。
結局、彼は自分が大きな顔をできる場所が欲しかっただけなのだ。売り上げ的な打撃は少ないが、やはり寂しいのは確かだ。特に平日は…。
――何かイベントでも開こうかしら。
閑散とした店の中でひらめいたのは、まずは届けたい層にこの店を知ってもらうのが重要だということ。アイデアと同時に浮かんだのは、CSの映画で姿を見たばかりの身近なムービースターの存在だった。
浜野大輝。
俳優をしている同級生だ。30過ぎにもかかわらず、新進気鋭、だとか、次世代という修飾語でくくられる、注目俳優である。
彼とは小学校・中学校と同じクラスだった。高校は別だったため、連絡先は知らないが、当時は一緒に下校するほど仲が良かった。
ライフスタイル 新着一覧
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場で後輩がたびたびため息をついていると、「大丈夫かな?」と気になったり、「職場の空気が悪くなる…」とモヤモヤしたりし...
自分の存在や状況、感情を認めてあげられる自己肯定感が高い人は、明るく前向きですよね。そんな人が羨ましくて「私もそうなり...
最近メイクすらしない日々だったのですが、不意に撮られた写真に愕然…。あ、せめてちゃんとメイクしよう。そういえば美容雑誌...
7月末、Ⅹで大きな波紋を呼んだのは、一般女性の投稿だった。結婚式の後撮りで着用予定だったウェディングドレスを元AV女優...
踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「暑い!」というより「痛い!」が正しいような気がする今年の夏。
外に出かけようものなら「命懸けかい?」と、ためら...
女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
2025年参院選で争点のひとつに「就職氷河期世代」の支援策もかかげられた。
1993年から2005年にかけて社...
令和を迎えた今の時代にも、姑の行動に深刻な不快感を示す妻もチラホラ…。一方、激しい対立をするほどの事柄ではなくても妻が...
「えっ、ブラ紐見えてたかも…?」ふとした瞬間に自分のブラ紐が見えていることに気づくと、恥ずかしさで焦ってしまいますよね。...
色々な理由で帰省をしない人はたくさんいます。帰りたくない理由があるのなら、無理にしなくていいのかも。
(コクハク...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【連載第101回】
ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場!
「しっぽの...
