窪塚洋介「すべて変わっても、直感だけは変わらない」俳優30年、次元を超えてもブレない“自分軸”

望月ふみ
更新日:2025-11-02 11:45
投稿日:2025-11-02 11:45

豊田作品はパラレルワールドにいる感覚

――豊田監督が狼介は窪塚さんにしか演じられない役だとコメントされています。

 豊田監督と最初に組んだのは『モンスターズクラブ』(2012)だと思いますが、監督の作品では、役と自分の境目がすごく曖昧なんです。「これ、オレ前に監督に話してたっけなぁ」と思うような言葉を、自分が演じるキャラクターが話したりする。毎回、パラレルワールドの自分のような感覚になります。

――では今回の狼介にも窪塚さん自身とリンクする部分が?

 そうですね。狼介の哲学というか、生き方みたいなところにはすごくシンパシーを覚えるし、別の人生として想像することもできます。死生観や世界観も、すごく想像しやすかったです。

松田龍平さんとの撮影秘話

――松田龍平さんとのシーンでのエピソードを何か教えてください。

 龍平演じる新野風と、“気”を飛ばすみたいなシーンがあって、俺がバン!と気を飛ばすと龍平がそれを避けるんです。

――ありましたね。異能力バトルのような。

 あそこ、最初、龍平の避ける動作がめっちゃ遅かったんですよ。こちらがバン!と気を出したら、普通はバン、バンみたいに続けざまに避けますよね。それが、龍平は「もう3発くらい当たってるだろ」って感じのタイミングで、避けるんですよ。

――(笑)。

 龍平は「僕の感覚ではこれくらいですけど」とか言ってましたけど、その辺は監督が「もうちょっと早い方が嬉しいかな」って感じにうまく伝えて、タイミングの微調整をしてました(笑)。

望月ふみ
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70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。

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