どうする米倉涼子? 復帰への残された道は「人権救済」の民事訴訟か「記者会見」

更新日:2025-10-31 17:03
投稿日:2025-10-31 17:00

「本来、人権救済を申し立てるべきなのは、この人ではないか…」などの声もある。いま、芸能界で窮地に追い込まれているのが、女優の米倉涼子(49)だ。

 10月上旬、厚労省関東信越厚生局麻薬取締部(マトリ)が米倉の自宅を家宅捜索したと報じられたが、これまで逮捕や書類送検などの明確な処分には至っていない。一方、米倉サイドからの説明はなく、状況ははっきりしないままだ。

 芸能界では、説明責任を果たせないタレントの起用は原則NG。ある民放関係者はこう語る。

「疑念が残る段階でのキャスティングは難しい。スポンサー判断が出ない以上、制作側も決断できない」

 実際、配信系などで主演候補とされたドラマ企画は再調整が続いており、広告関係の契約もたなざらしになっている状態。特に頭を抱えているのがテレビ朝日だ。

「『ドクターX』の新章について承諾をもらったばかりだったようです。併せて地味に視聴率を稼ぐ『ドクターX』の地上波再放送も放映できない状態です」(前同)

 レギュラーやCMの放送は途絶え、業界内では、「このまま年を越せば編成計画から完全に外れる」(前同)との声も囁かれているという。

 そもそもマトリの捜査を巡っては情報が錯綜している。報道にあった押収物が薬事法に抵触する可能性がある一方、違法性が見いだせない場合には何ら処分が下されない可能性もある。同居人であるアルゼンチン人ダンサーに疑惑の目が向いているが、帰国していないと報じたメディアもあった。現状は捜査情報が公表されるわけでもなく、疑惑だけが独り歩きし続けている状態だ。広告関係者は指摘する。

「薬物事案は社会的影響が最も大きいジャンルです。疑念が一つでも残れば、企業ブランドに波及する。起用再開の判断には『白』を証明する資料が必要になります」

 これだけ空白期間が長引けば、芸能活動の再開はますます難しくなる。そこで浮上しているのが、米倉側の“次の一手”だ。

 ひとつは、家宅捜査が不当だったとして民事で争う方法だという。

「捜査の正当性に疑義が認められれば、名誉回復につながり得る。ただ、立証には多くの時間と証拠が要る。それこそ日弁連などに人権救済を申し立てる案件です」(全国紙記者)

 もうひとつは、記者会見の開催。

「本人が説明すれば、メディアもスポンサーも判断材料を得られる。沈黙を続けるより早期の回復に結びつく可能性があります」(前出の広告関係者)

 米倉は「ドクターX」をはじめ数々のヒット作を持ち、海外進出の実績もあるトップ女優。影響力の大きさを考えれば、復帰の余地は依然残されている。ただし、このまま米倉が沈黙を貫き通すなら「薬物疑惑」を理由に業界から退場せざるを得ないという。女優・米倉の決断が注目を集めているーー。 

  ◇  ◇  ◇

 米倉涼子が復帰できるとしたら、それはかなり先のことになるようだ。関連記事【もっと読む】米倉涼子の気になる今後「映画は早くて2年後、テレビはさらにその後」…では、本人の今後を占っている。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」のぶの“嵩の二倍好き”に見える負けず嫌いっぷり…。ノロケを聞く八木、いい人すぎるよ!
 のぶ(今田美桜)は嵩(北村匠海)にひどいことを言ってしまったと、八木(妻夫木聡)に愚痴をこぼしていた。一方、元気のない...
桧山珠美 2025-07-26 11:23 エンタメ
「ダブルインパクト」は“成功”だったのか? 現役芸人が感じる優れた点と3つの不満
 漫才とコントの両方で競う新たな賞レース『ダブルインパクト〜漫才&コント 二刀流No.1決定戦〜』(日本テレビ系)が7月...
帽子田 2025-07-25 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)の“言葉”に心が動かされた…。トンデモ演出にちょっとだけ不安
 地震から2日後。未だ高知と連絡がつかず、居ても立っても居られないのぶ(今田美桜)。そんなのぶに、八木(妻夫木聡)はあい...
桧山珠美 2025-07-24 16:39 エンタメ
【写真特集】天海祐希の美デコルテにうっとり♡ 粋な着物姿も
【この写真の本文に戻る⇒】教師になってほしい有名人、第2位は天海祐希! 第1位は野球選手がランクイン。GTOやヤンクミは...
夏ドラマ、何見てる? 斎藤工『誘拐の日』には“顔面偏差値が高い”の声。TV版『ちはやふる』の評判は?
 2025年夏、注目の新ドラマシーズンが開幕しました。話題の続編や名作のリメイク、そして新感覚のオリジナル作品と、見逃せ...
「あんぱん」のぶと八木にラブコメ展開の予感がする…! 嵩には“ジェラシー”がよく似合う
 ハンドバッグを渡しそびれた嵩(北村匠海)に、蘭子(河合優実)はなぜのぶ(今田美桜)に気持ちをぶつけないのかと尋ねる。羽...
桧山珠美 2025-07-22 18:32 エンタメ
「あんぱん」ヤムさん(阿部サダヲ)の変わらぬ風貌が謎だ。釜じいの“一言”が今回のハイライト
 釜次(吉田鋼太郎)の葬儀が営まれる中、草吉(阿部サダヲ)が姿を現す。またあんぱんが食べたいと言うのぶ(今田美桜)たちに...
桧山珠美 2025-07-19 11:15 エンタメ
「あんぱん」紅白未出場、浅田美代子の歌唱をここで聞けるとは。吉田鋼太郎の笑顔もグッとくる
 三姉妹揃っての朝田家ご帰還。朝ということは、蘭子(河合優実)は昨夜、のぶの家にお泊りしたのでしょうか。ならば、久々の三...
桧山珠美 2025-07-17 17:39 エンタメ
選挙 行ってみなきゃ言えなくね? 人気男性グループが“ラップ”で投票を呼びかけ「最高!」「こんなアイドルいる?」と反響
 7月20日に行われる第27回参議院議員通常選挙(以下、参議院選挙)を控え、11人組ボーイズグループ・INIの池崎理人さ...
「あんぱん」薪鉄子が持つ“小道具”の細かさに気づいた? すれ違いコントは見なかったことにします
 鉄子(戸田恵子)からの電話に出た東海林(津田健次郎)は、ひとり考え込んでいた。鉄子がそんなに怒っていたのかと、慌てて謝...
桧山珠美 2025-07-16 17:31 エンタメ
もはや『M-1』は芸人だけのものじゃない? 万博、地方創生…吉本が目指す“次のフェーズ”
 6月25日、漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の開催会見が東京・渋谷よしもと漫才劇場で開かれ...
令和ロマン・高比良くるまが“騒動”で得た「天下を獲る」ために必要な武器
 オンラインカジノ問題をめぐって活動を休止していた令和ロマンの高比良くるまさんが4月28日、約2か月ぶりに復帰しました。...
田原俊彦よ、「※ただしイケメンに限る」はもう通用しない。世のオジサンは彼の“勘違い”から学ぶべし
 6月15日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)にて、ゲスト出演した田原俊彦が、女性アナウンサーにセクハラを...
堺屋大地 2025-07-14 11:50 エンタメ
【募集】夏ドラマ何見る? 期待してる&ガッカリを教えて!『ひとりでしにたい』『ちはやふる』『しあわせな結婚』etc
 コクハクでは2025年名夏ドラマを対象としたアンケートを実施します。7月よりスタートする夏ドラマ、「期待している」「面...
「あんぱん」嵩らの“腹痛”は史実とちょっと違う? 懐かしい2人の登場には狂喜乱舞! 生きていてよかった…
 東京に到着したのぶ(今田美桜)たちは、さっそく聞き込みを始めるが「ガード下の女王」はなかなか見つからない。みんなで屋台...
桧山珠美 2025-07-11 18:33 エンタメ
「あんぱん」メイコ、夢はお嫁さんでいいのか? 健太郎(高橋文哉)ともう1人の“三角関係”を妄想する
 東京出張の前日。みんなで取材する代議士の資料を確認していたのぶ(今田美桜)は、岩清水(倉悠貴)が話す「ガード下の女王」...
桧山珠美 2025-07-10 18:34 エンタメ