近藤真彦が高校進学時に堀越ではなく明大中野に決まった背景にジャニー喜多川氏のトラウマ

更新日:2025-11-01 17:03
投稿日:2025-11-01 17:00

【続・あの有名人の意外な学歴 】#14

 近藤真彦(歌手)

  ◇  ◇  ◇

「近藤真彦(61)もジャニー喜多川氏の愛憎に振り回された一人」と話すのは旧ジャニーズ事務所の動向をウオッチしてきた週刊誌のベテラン記者だ。神奈川県大和市で生まれ育った近藤がジャニーズに入ったのは公立中学1年の時。将来の夢はプロ野球選手。地元の少年野球チームに加わり夢を追っていたが、それが芸能界入りにつながるとは思いもよらなかった。チームの監督の娘が選手たちの集合写真をジャニーズ事務所に送ったのがきっかけだった。ジャニー社長は近藤の顔に丸をつけ、そのまま入所が決まった。

 中3の秋「3年B組金八先生」でデビューすると瞬く間にスターダムに駆け上がっていった。問題は高校をどうするか。これまで通りなら堀越高校芸能コース(現トレイトコース)に進学するはずだったが、「ジャニー氏が嫌がった」という。

 所属タレントが堀越に入る道筋をつくったのはジャニー社長の姉のメリー喜多川氏である。事務所の運営を任されていたメリー氏は、年長の北公次を除くフォーリーブスの3人が進学する高校を見つけるために奔走。堀越とのパイプができた。学校側も「フォーリーブスを受け入れたのが契機となり芸能コースを創設することになった」と元教師は振り返る。にもかかわらず、なぜ近藤は定番の堀越に進学しなかったのか。ジャニー社長の脳裏に苦い記憶がよみがえってきたからだ。

■郷ひろみが独立したのは高校の空気が悪かった?

 郷ひろみの独立騒動である。1974年6~9月、ジャニー社長は十二指腸潰瘍のために入院。当時、堀越に通っていた郷はジャニー社長が不在の時を狙っていたかのように独立したいと言いだしたのだ。翌春、バーニングプロダクションに移籍。郷をフォーリーブスの次のスターと考えていたジャニー社長のショックは計り知れなかった。郷が独立を考えるようになったのは堀越の空気が悪いせいだと憤った。

「まったくの言いがかりだが、理屈が通用しない人ですからね。郷の二の舞いにならないためにも、近藤を堀越に行かせるわけにはいかないと」(ベテラン記者)

 そこで選ばれたのが芸能人の受け入れで実績のあった明大中野高校定時制(2003年廃止)だった。かつてジャニーズに所属していた2学年上の川崎麻世は堀越だったが、近藤を境に同事務所から明大中野へ進学するケースが一気に増えた。「困ったことに、その頃ジャニーズから来た生徒たちは簡単に中退してしまう。学校をナメていた」と明大中野関係者は振り返る。近藤の1学年下のシブがき隊は3人とも中退。1~2学年下の少年隊も3人全員が中退している。

 一方、近藤はしっかり卒業。「もっとも不良っぽかった近藤が一番勤勉だった。平均睡眠時間が3時間に満たないほど忙しかったのに、途中で投げ出さない根性を持ち合わせていた」と前出の記者。事務所の未来を担うと期待されていた近藤だが、4年前に退所。残念というほかない。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

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