『ラブ トランジット』3、恋愛って“物わかりの良い女”より“ゴリ押し”が勝ったりするよね【7話レビュー】

中村未来 ライター
更新日:2025-11-06 11:45
投稿日:2025-11-06 11:45

婚姻届を出す日にちを言ってほしい!

 ゆうやが想いを寄せるミクは、いよいよイッセイと向き合う決意を固めます。あんなにヒロとラブラブだったのに!? イッセイの熱い想いがミクの心を動かしたようです。

 イッセイは、もし復縁したら結婚も考えていると。男気を見せるじゃん。でも、具体的にいつ頃なのかミクが尋ねると、「いつでもいい」となんかはっきりしない返事。

 ここでは「◯月◯日に婚姻届出す」くらい具体的に言ってくれたら、ミクも「イッセイは本当に真剣に考えてるんだ」ってなるのに。その直後、例の家族問題について「お互いに仲良くしてほしい」発言。一気に曇っていくミクの顔…。

 別の日でも、また家族問題の話題になり「今度同じ状況が起きたら、どうするつもりなのか」と問うミクに、「どうするというより、絶対ないと思ってる」と返すイッセイ。そういう状況を作らないという意味らしいけど、そうじゃないんだよ。ミクの質問に答えてよー! 

 イッセイって途中まですごく上手くいくのに、最後の一手でいつもミスる印象がある。めちゃくちゃ笑ってたミクの表情が暗くなるこのパターン、もう何回見たことか…。

悪気のない小さい嘘はついちゃいそうな…

 ミクがイッセイと向き合う覚悟を決めたので、ヒロも心置きなくみゆうと向き合えることになりました。なんだかんだ復縁希望だったヒロ。

 みゆうによると、仕事の現場に女性がいないと言っていたにも関わらず、実際は男女で楽しく飲んでいたこともあったそうです。やましいことがなくても、嘘をついている時点でどうなんだい? 

 みゆうが言った「嘘をついてまで楽しむことを優先したいなら、なんで私といるの? と思った」という言葉、本当にそうだなと思いました。

 ヒロと復縁したとして、浮気はしないかもしれないけど、こういう悪気のない小さい嘘はついちゃうんじゃないだろうか…。経営者って、いろんな付き合いがあるだろうし。みゆうがここで折れると、結局また同じことの繰り返しになっちゃいそう。

中村未来
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ライター
学生時代からライター業をはじめ、書籍や雑誌、パンフレットなど、ざまざまな媒体で執筆。現在は演劇や美術、漫画など、アートやエンターテイメント関連の取材執筆が中心。ライター業とともに、舞台やラジオなどのシナリオライターとしても活動中。
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