さわやかなイケメン選手のはずが…男子バレーボール高橋藍の“ウラの顔”
【芸能界クロスロード】
男子バレーボールの髙橋藍(24)がインフルエンサーのuka.、AV女優の河北彩伽と二股交際していたことが「文春」で報じられた。
バレー界屈指のモテ男でありながら、uka.とは事務所を通じて知り合い交際。河北はSNSを通じ自らアプローチして二股交際に至ったという。コートで見せるさわやかなイケメンのもうひとつの顔は「肉食系男子」だったというお話だが、最近の男子バレー界を取り巻く環境には違和感を覚える。
髙橋がコートに登場すれば、アイドルのコンサートと見まがうような声援が飛び交い、会場の外には出待ちする女性があふれる。
アイドルなら日常の光景も、アスリートを取り囲む女性ファンの多くはバレーが好きで応援に来ているというより、「生の髙橋が見たい」という女性ではないかと思えてしまう。
バレー界が女性ファンを集めるのは、今に始まったことではない。1990年代のフジテレビのワールドカップ中継では旧ジャニーズとコラボ。その年の新グループを特別応援サポーターにした。
試合前の会場でグループが盛り上げ応援すれば、アイドル見たさで女性ファンがどっと押し寄せ熱狂する。テレビ中継もアイドルたちが全面的に宣伝をサポートして視聴率アップを図った。バレーボールファンにとっては「余計な演出」と不平も出ていた。
中継後の場外では事件も起きた。当時、フジのアナウンサーだった菊間千乃が、打ち上げを兼ねて夜の街に繰り出し、グループの未成年男子にお酒を飲ませたとして菊間は謹慎。男子も活動禁止となり実家に帰された。
最近ではバレーの試合にアイドルを呼ぶことはなくなったが、そもそもアイドル人気に頼るスポーツが他にあるだろうか。
スポーツは競技を通じてファンを獲得していく。大リーグで活躍する大谷翔平は、大谷のホームラン見たさで野球中継に夢中になりファンになる。
サッカーの三笘薫もワールドカップで「三笘の1ミリ」が話題となり観客動員の立役者になった。ラグビーの世界大会でも五郎丸歩がプレースキックするときのルーティンをきっかけにラグビーファンを増やした。最近はバスケが五輪に久しぶりに出場して人気は上昇。Bリーグも活気が出てきている。バレーだけは古い体質が変わらず。今年の世界バレーを中継したTBSは視聴率のため? アイドル並みのビジュアルの髙橋を前面に押し出した。ドラマやバラエティーがアイドルを起用して一定数のファンを獲得するように、髙橋を「客寄せ」のように取り上げた。中継中も必要以上に髙橋を中心にしたカメラワーク。明らかに女性を意識した演出だった。スポーツ中継まで視聴率を取るために算段するテレビ局の体質は今も変わっていない。
裏を返せば、現在のバレー日本男子のレベルが世界に追いついていないことを物語っている。実際、1次リーグで敗退したが、負けても髙橋の女性人気だけは変わらず。少し羽目を外した結果、“出るくいは--”文春砲に撃たれた。「人気に影響しなければいいが」と心配の声も上がっている。
本来、大谷選手のように活躍する姿を見せて初めてファンがつく。バレーがビジュアル優先でファンを獲得してもその場しのぎに過ぎない。バレーも世界と同等に戦えるレベルになってこそ、真のファンはつく。テレビ局もバレー選手をアイドルのように扱う中継を考え直す必要がある。
(二田一比古/ジャーナリスト)
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