紅白初出場ちゃんみな ルッキズムと戦った壮絶過去と若者の絶大支持を集めた「ノノガ」の大成功

更新日:2025-11-15 17:03
投稿日:2025-11-15 17:00

 NHKは11月14日、東京・渋谷の同局で大みそかの「第76回NHK紅白歌合戦」の出場歌手発表会見を行い、初出場のアーティストらが出席した。

 初出場の中でも特に注目を集めているのが、今年4月のデビューから新曲をリリースするたびに各音楽チャートの上位をマークしている7人組ガールズグループ「HANA」と、グループ育ての親であるラッパー・シンガーのちゃんみな(27)だ。

 ちゃんみなが、デビューから約8年の時を経て、年末の大舞台をつかんだ一要因としては、やはりHANA誕生のきっかけとなったオーディション「No No Girls(通称ノノガ)」が話題となったことも大きい。24年10月に始まったノノガは今年1月の最終選考「No No Girls THE FINAL」は、Kアリーナ横浜で2万人の観客を集めて行われた。YouTube配信も最大同時接続者数56万人を超え、「#ノノガファイナル」はXトレンド1位を獲得。メンバーの名前も続々トレンド入りした。

 ちゃんみな自身も、今年6月に配信リリースした「SAD SONG」がヒット。音楽チャート「ビルボードジャパン」によると、累計ストリーミング再生回数1億回を突破する破竹の勢いを見せている。

 若者だけでなく、幅広い世代から支持を集めているちゃんみな。何がそれほどウケているのか。

杉咲花や花江夏樹はHANAのファンであることを公言

「ちゃんみなが21年にリリースした3rdシングル『美人』は、デビュー当時17歳だった彼女の見た目を酷く中傷するコメントに傷つき、同様にそういったルッキズムに悩む人を救いたいという思いで作った曲といいます。『醜いブスが歌ってんじゃねえよ』という歌詞からは、彼女が実際に味わった苦しみが垣間見え、それでもありのままの姿で表現をやめない彼女の姿勢に感銘を受けた人が多くいたようです」(音楽業界関係者)

 ありのままの自分に誇りを持って、自らを表現し続ける。そういった姿勢はルッキズムに悩む若者たちの心だけでなく、どこかモヤモヤを抱えていた幅広い世代にもしっかり刺さっているようだ。

「オーディション『ノノガ』でのプロデューサーとして、ちゃんみなが候補者たちにかける言葉の説得力から視聴者からは《人生何周目?》《理想の上司過ぎて泣ける》と、彼女の生き方そのものに対するリスペクトから、ファンになったという人も多くいます。オーディションのコンセプトが身長、体重、年齢は不問、『Noを突き付けられてきたあなたの声を聴かせてほしい』ということであるのも、ちゃんみなさんの生き方や芯の強さを感じられます。社会からNoを突きつけられ、傷ついた人たちが、ノノガやちゃんみなさんの言葉を通して、元気や勇気づけられたとHANAやちゃんみなさんへの支持につながっているのではないでしょうか」(同)

 俳優の杉咲花(28)や、声優の花江夏樹(34)などの著名人がHANAのファンクラブに入っていることを明らかにしている。昨年第1子を出産したママでもあるちゃんみな。紅白ではどんなメッセージを発信するのか。

  ◇  ◇  ◇

 紅白歌合戦の出場者が発表されたが、「不適切な会合」に出席していた福山雅治は“無事に”選出されたが、今後はどうなることやら。関連記事【もっと読む】福山雅治の「不適切会合問題」で紅白に地殻変動が? “やらかし”がPerfume「トリor大トリ」誘発の可能性アリ…では、トリや大トリについての番狂わせの可能性を伝えている。

エンタメ 新着一覧


虎に翼の脚本は朝ドラ特有の“中だるみ”なし!塚地出演「あさイチ」との連携プレイにも救われた
 昭和34年、優未(毎田暖乃)は高校1年生に。直明(三山凌輝)と玲美(菊池和澄)の間に子供が産まれ、猪爪家はますますにぎ...
桧山珠美 2024-09-02 17:30 エンタメ
東出昌大“狩猟系イケメン”面目躍如。通り過ぎていった女性たちは何を思う
 期待に応える男、東出昌大(36)がまたまたやってくれました。今度は“デキ婚”ですって。いつかやってくれるだろうとは思っ...
第110回感動のラストシーン! 余貴美子演じる百合さんの“ある台詞”がとっても可愛かった
 寅子(伊藤沙莉)たちとの同居がつらいと本心を語り、家を出ようとするのどか(尾碕真花)。そんな彼女に、優未(毎田暖乃)は...
桧山珠美 2024-08-31 06:00 エンタメ
【写真特集】10年前の初々しい東出昌大。オールバック、ナチュラル、横流し…髪型3変化
【この写真の本文に戻る⇒】杏との離婚から4年、東出昌大“デキ再婚”で話題の養育費問題。子のために前妻が即やるべき事【弁護...
虎に翼108回目でお見事だった2つのシーン。世の中の“普通人”の理不尽な思いを代弁させた
 稲垣(松川尚瑠輝)と小橋(名村辰)にも手伝ってもらい、裁判所で中学生向けの法律の勉強会を開いた寅子(伊藤沙莉)。だが話...
桧山珠美 2024-08-28 17:15 エンタメ
松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
「生きるお笑い界の伝説」ことダウンタウン松本。還暦を迎えた今も大人気の冠番組を複数抱え、お笑い界で最も大きな発言権を誇る...
帽子田 2024-08-28 09:38 エンタメ
なんて賢い子!“星家イチのオトナ”が優未だった件。27日あさイチに“料理男子”井上祐貴が降臨
 寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)は星家で暮らし始めるが、航一(岡田将生)の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕...
桧山珠美 2024-08-26 17:35 エンタメ
木戸大聖が世間に見つかってしまった!月9「海のはじまり」スピンオフでファン急増中
 めめ(目黒蓮)の体調不良が心配でなりません。現在、フジテレビ系月9「海のはじまり」に主演していますが、Snow Man...
平手友梨奈がHYBEと契約終了、2度目の退所で訪れる転機。神童が“本物”に返り咲く日
 平手友梨奈(23)が今月8日、韓国の大手芸能事務所「HYBE」日本本社のレーベル「NAECO」との専属契約を終了した。...
こじらぶ 2024-08-24 06:00 エンタメ
寅子の「心が躍るような」結婚式。放送残り1カ月ちょっと、NHKにスピンオフで描いてほしいこと
 お互いそれぞれの名字を名乗ったうえで、「夫婦のようなもの」になることを決めた寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)。猪爪家...
桧山珠美 2024-08-24 06:00 エンタメ
なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
 放送中のドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)にて、3人の主要キャラのうちの1人に抜擢されている田中み...
堺屋大地 2024-08-23 06:00 エンタメ
【写真特集】女子アナ時代、初々しい浴衣姿の田中みな実
【この写真の本文に戻る⇒】 なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
航一は本当に明治生まれなのか?「夫のようなもの」を許容できる男に疑惑
 航一(岡田将生)から、そこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子(伊藤沙莉)。それは婚姻届を出す結婚をやめようと...
桧山珠美 2024-08-24 00:23 エンタメ
『ラヴィット!』に疑問の声。違和感たっぷりでもギャル曽根の「超ギャルル」を推すワケ
「日本でいちばん明るい朝番組」をコンセプトに、平日の朝に笑いと情報を届けている人気番組『ラヴィット!』(TBS系)。 ...
寅子版「自分会議」はユニークな演出だった! “ラスボス”百合さんに俄然注目
 結婚したら、自分か航一(岡田将生)のどちらかの名字が必ず変わることに、改めて気付いた寅子(伊藤沙莉)。  自分が...
桧山珠美 2024-08-20 15:30 エンタメ
【写真特集】ゆきぽよ、涙の水着謝罪&体重5キロ増の等身大パネル
【この写真の本文に戻る⇒】 ゆうちゃみの「オジサン転がし」を嫌悪するな。藤田ニコルも辿った一流ギャルタレントへの道