広末涼子は時速185kmでの大事故も「危険運転致傷罪」適用されず…弁護士は「これを問わずして何を問う」と憤り

更新日:2025-11-15 17:03
投稿日:2025-11-15 17:00

「ボーッとしていた。一瞬考え事をしたら、ぶつかってしまった」

 俳優の広末涼子(45)は4月に新東名高速道路で起こした追突事故直前の状況について、静岡県警の調べにこう説明しているという。

 追突直前、時速185キロ近いスピードが出ていたとみられるが、考え事をしながら、そこまでアクセルを踏み込めるのだろうか。

 県警はきのう(13日)、同乗していた男性を骨折させたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで広末を書類送検した。県警は今年4月、より罰則が重い危険運転致傷容疑で東京・世田谷区の広末の自宅を家宅捜索。同容疑での立件も視野に捜査をしてきたが、適用は困難と判断したとみられる。

 危険運転致死傷罪は進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させ、人を死傷させた場合などに適用され、罰則は15年以下の拘禁刑だ。

 厳罰を免れ、広末は今ごろ、ホッとしていることだろう。

 広末は4月7日午後6時50分ごろ、新東名・粟ケ岳トンネル内で3車線道路の左車線を走行中、左側壁に激突し、その反動で車線を横断して右側の壁にぶつかった。さらに一番左の車線を走行中の大型トレーラーの後部に追突。再び左右の壁に衝突して一番右の追い越し車線で停止した。現場にブレーキ痕はなかった。本人は軽傷だったが、同乗の男性は骨折の重傷を負った。

 現場の通常時の制限速度は時速120キロ。その後の調べで165キロ超のスピードで走行していたと報じられたが、今回の書類送検でそれを20キロも上回る185キロだったことが新たに判明。最速165キロの佐々木朗希(ドジャース)の直球もはるかに及ばない高速走行だった。

 時速185キロが「危険運転」に該当しないというなら、何キロ出していたら危険運転と判断されるのか。

■悪しき前例にならないか?

「時速185キロで側壁にバンバンぶつかっているわけですから、明らかに制御不能です」と、山口宏弁護士がこう続ける。

「衝突した相手がたまたま大型トレーラーだったから運転手は無傷で済みましたが、相手がバイクや軽自動車だったり、複数の車に衝突していたら、大惨事になっていた可能性もある。これを危険運転致傷に問わずして何を問うのか。何キロ出しても過失運転でいいのか、となります。かすり傷程度の交通事故でも危険運転が適用され、裁判になったケースはいくらでもあり、不均衡です。185キロは極めて危険なスピードです」

 ただでさえ、広末は「特別待遇」を受けていた。勾留期限を待たず、4日前に釈放され、時間は異例の早朝5時56分だった。県警記者クラブも知らされず、釈放時の広末の姿をテレビカメラで捉えたのは、日本テレビのみ。無数のフラッシュを浴びることも報道陣から質問が飛ぶこともなく、時折、笑みを浮かべながら迎えの車で浜松西署から立ち去った。

 今後、一般ドライバーが時速185キロで交通事故を起こしたらどうなるのか。「一罰百戒」どころか、「悪しき前例」となり得る。

エンタメ 新着一覧


令和ロマンくるま、吉本退所でも絶好調の今。もう一度「M-1」優勝を狙ってみてはどうか
 4月末で吉本興業との契約を終了した令和ロマン高比良くるま。一時期活動休止していたが、5月末には復帰。現在、精力的に活動...
帽子田 2025-06-19 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第4話を正直レビュー。石森さんまさかの本命? みんな久次米さんの魅力をもっと伝えて~!
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第4話。ホワイトローズを受け...
中村未来 2025-06-18 06:00 エンタメ
奥平大兼、世間とのギャップに戸惑い「僕のプライベートを見たら驚くと思う」悩んだときの考え方は?
 長澤まさみさんと共演した映画『MOTHER マザー』でのデビューに始まり、映画やドラマで常に心に残る芝居を見せている奥...
望月ふみ 2025-06-18 06:00 エンタメ
田中圭ショックか?木梨憲武、玉木宏ら「夫婦円満」をアピールするイケメンたち。向井理も丸くなった
 サントリー「角瓶」のCMが新しくなりましたね。「♪ウィスキーがお好きでしょ」の歌をバックに、バーテンダーの井川遥と客の...
「あんぱん」嵩(北村匠海)と健ちゃん(高橋文哉)コンビが心強い。岩男には“嫌な予感”しかない…
 嵩(北村匠海)は、絵の才能を見込まれ宣撫班勤務を命じられる。宣撫班では紙芝居を見せていた市場でひと騒動があったといい、...
桧山珠美 2025-06-16 16:45 エンタメ
前田敦子の「アイドル否定発言」に物議。卒業後に佐藤健と撮られても、現役時は“偶像”を演じきったプロなのに
 先月、『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に出演した元AKB48の前田敦子。番組内で「『アイドルになりた...
堺屋大地 2025-06-16 06:00 エンタメ
ジュニア退所は「timeleszのせい」…何かと荒れるタイプロ界隈、それでも彼らは“必要だった”といえるわけ
 6月2日、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所。以下、SE社)のジュニア内グループ・Go!Go...
こじらぶ 2025-06-23 18:09 エンタメ
「あんぱん」戦場での緊迫シーンにホッ。嵩(北村匠海)らの“偶然の再会”、まるでドラマみたい…は禁句です
 小倉連隊に動員が下令され、嵩(北村匠海)は中国に行くことに。出発前日、嵩はひとり星を眺める八木(妻夫木聡)にこれまでの...
桧山珠美 2025-06-16 16:27 エンタメ
【話題】岸田文雄氏、“元総理系YouTuber”がトレンド入り「辞めてからのほうが楽しそうだな」「なんか複雑」賛否の声
 Xはじめ、さまざまなSNSで発信活動を行っている第100・101代内閣総理大臣の岸田文雄元首相。6月12日に岸田元首相...
『バチェラー6』第3話を正直レビュー! いまだ久次米さんのツボがわかりません。決め手は「LOVE」より「自然体」なのか? となると…
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第3話です。村岡さん、河地さ...
中村未来 2025-06-13 06:00 エンタメ
黒谷友香、50歳目前で感じる“服選び”の変化「ファッションは失敗してもいい」ステキでいられるコツとは?
 高校在学中から雑誌のファッションモデルとして活動を開始し、俳優に転身後、ドラマ『はみだし刑事情熱系』『ハンチョウ〜神南...
望月ふみ 2025-06-13 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第2話 正直レビュー。劇的なデート、私たちはこれが見たかった! でも黒澤さんは恋してる?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第2話です。  前回、...
中村未来 2025-06-12 14:53 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)まさかのスピード出世! …で、階級“乙幹”ってなに?
 厩舎で居眠りしてしまったものの、神野(奥野瑛太)に頼まれた島(横田栄司)の取り計らいで受験できた嵩(北村匠海)は、乙種...
桧山珠美 2025-06-16 16:27 エンタメ
ミセス大森元貴と鎮西寿々歌、匂わせ投稿が話題だが…どこから“共通点”を特定する? 相手を許せないファン心理
 人気バンド「Mrs.GREEN APPLE」のボーカルでギターの大森元貴(28)と、アイドルグループ「FRUITS Z...
「イエエエーーーイ!」中川翔子、サンシャイン池崎ら『Switch 2』をめぐる有名人の叫び。一方、宇野昌磨は…
 6月5日に発売された「Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)」。シリーズ待望の次世代機であり、発...
『バチェラー6』第1話 正直レビュー。令和の王子・久次米さんにドキドキが止まらないのだが。恋リア界隈のネットワークって何なの?
 ついに始まりました、待望の『バチェラー・ジャパン』シーズン6! シリーズの大ファンである筆者が、第1話を、正直にレビュ...
中村未来 2025-06-12 14:53 エンタメ