私の子どもは見えてないの? 写真がない孫の存在…義母の“愛情の序列”を思い知った母の決意

おがわん ライター
更新日:2025-11-28 15:04
投稿日:2025-11-26 11:45

義妹の娘の写真だけが増えていた

 数週間後、義妹の家族が来るという話を聞き、マキはまた義実家を訪れた。

 壁を見ると、新しい写真が増えていた。義妹の娘が浴衣姿で笑っている夏祭りの写真。

「額縁、買ったんだ…」と思わずつぶやいたという。

「たぶんお義母さんに悪気はないんだよ」

 マキは自分に言い聞かせるように話していた。

「娘の孫は近くに住んでて、ちょこちょこ遊びに来るし、写真もいっぱい送ってくる。接する時間が多い分、思い出も増えるんだと思う」

 でも理屈では分かっても、気持ちは割り切れない。

「やっぱり、あの壁を見るたびに“うちの子は飾るほどじゃないの?”って思っちゃう。張り合いたいわけじゃないけど、あれだけ違うと心が静かに削られるの」

義母の「他人の子扱い」に募る寂しさ

 マキの夫に話しても、「母さんに深い意味はないよ」と笑って済まされた。

「母親って自分の娘の子には自然と手が出ちゃうんだよ。育児の延長線上にあるから」

 そう言われても、マキの胸には“他人の子扱い”をされたような寂しさだけが残った。

「息子の子は、“嫁の世界”に入る感じなんだろうね。気を使うから距離を置く。でも、その距離が積み重なると“存在の薄さ”になるんだよ」

 マキは静かにそう言った。

“飾られない写真”は、たった一枚の空白に過ぎない。けれど、そこには確かに“線引き”がある。それは「愛していない」わけではなく、「見えていない」ことの象徴なのかもしれない。

「SNSで孫自慢してる義母を見ても、もう何も感じないようにしてる。見なければ傷つかない。でも、あの壁の前に立つと、やっぱり息が詰まるのよ」

おがわん
記事一覧
ライター
かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


経験は「ナマモノ」…感情も感度も“錆びた大人”になっていませんか
 人生において経験は重要ですよね。これから先の未来や、あるいは後輩たちを助けられるかもしれません。  だけど昔の経験に...
15キロ太ったからつまんないの? “サイズ44”に教えられた自分の本音
 2度の出産と加齢と腰のヘルニアを経て、5年をかけて15キロ太りました。実はそれについては人が思うほどは気にしていない…...
奢り奢られ問題…リュウジ氏にもう港区くるなよ?の反論、私達が学ぶこと
 ネットを大いに騒がせた「奢り奢られ問題」。料理研究家のリュウジ氏のSNS投稿が火種となり、多くの意見が寄せられました。...
「出世したくない人」激増のナゼ 共通する特徴と4つの理由に妙に納得…
 令和の今、社会人の中でも「出世したくない」と考える人が非常に増えているようです。少し前まではどうにかして出世してやろう...
5年に1度の逸材にゃ!ノーブルすぎる“たまたま”に思わず合掌
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
26歳ギャラ飲み女子の貯金額は3000万円!昼はOL、非港区系の堅実生活
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
いくつになっても、誰かに褒められるのはやっぱりうれしい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ハロウィンの新顔!小粒な「ソラナムパンプキン」は枝にぶら~んぶら~ん
 まもなくハロウィン。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに、今年も大きなパンプキンが店頭を占拠する季節がやってま...
出産を機に中途半端なキャリアに…今にマッチした働き方は?
 先日X(旧Twitter)で、米ハーバード大学教授のクラウディア・ゴールディン氏がノーベル経済学賞を受賞したニュースを...
シンデレラ城より“我が城”が好き!LINEが示すめんどくさがりやの実態
 めんどくさがりやの人は、できるだけ身動きしないで済むように、いろいろな方法を駆使し、少しでも楽な生活を追求していますよ...
水しぶきの向こうに見えた太陽 長く暑かった季節を偲んで
 次の季節に向かうとき、少し寂しくなるのはなぜだろう。  高3の夏の終わりに自分の手でプールのカギを閉めたときとは...
出産で疎遠に…結婚後に態度が変わる女友達の特徴&無理しない付き合い方
 学生時代に仲の良かった女友達も、結婚した途端に疎遠になってしまったというのはよくある話です。どうせなら、結婚しても長く...
発達障害グレーゾーンの長男が憎い…ある一言で私の何かがプツンと切れた
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
パーフェクト“たまたま”の精悍&クールな眼差しに痺れちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゴールデンボンバーの「女々しくて」は言い得て妙だった!
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
LINEのない生活は無理!父の死、仕事の失敗、自分の病…心が救われた話
 仕事で大きなミスをして落ち込んだり、大事な人を失って悲しんだりと、気持ちが沈んでしまう瞬間がありますよね。そんなとき、...