私の生理、山口百恵なみに華々しく引退? 男性に知ってほしい“女のつらさ”

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-12-17 11:45
投稿日:2025-12-17 11:45
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第58話は「読めない生理」。

生理で寝込む

 先週末の日曜、14時くらいまでだるくて寝込んでいた。目覚めた瞬間、起きあがろうとする気持ちはあるものの、体が思うように動かない。前日はハイボール1〜2杯しか飲んでないので二日酔いではない。寒さで布団から出られない現象は否めない。そういえば、と思い出す。昨夜、目が覚めてトイレに行った。自分が今、生理中だと自覚はあったけれどナプキンを見ると思いのほか出血していた。おそらくこのだるさは生理から来るものだろうと、あきらめて再度布団をかぶった。今日は家事も仕事もしようと計画していたけれど、とてもそんな状態ではない。

【こちらもどうぞ】おばさんは美容医療より「医療」に夢中。肩こり、首こり、腰痛…不具合だらけの私が辿り着いた救済策

「そろそろ50代になるので、ピルは控えたほうが…」

 と、人間ドッグで注意を受けるまでピルを服用していたので、生理(のようなもの)は定期的なペースかつ、少量の出血量で過ごしてきた。そんなにひどくはない子宮内膜症の予防の意味も含めて30代から服用してきたけれど、加齢とともにその心配もなくなってきたと医師。それならもう大人しく閉経に向かおうとピルを引退した。きっとそんなに出血もしないだろうとタカを括っていたけれど、素人医者の判断はやはり怪しい。

 ピルをやめた私の体には“普通の生理”が来るようになった。それを受けて立つのは、20代のピッチピチギャルではなく、心身ともに萎えたおばさんである。体力の違いにもほどがある。要はきつい。中年女性ならわかってもらえると思うけれど、本当にだるいのだ。発熱や痛みなど、分かりやすい症状が勃発するわけではなく、ただただだるい。しかもこの生理後半戦、いつ来るのか神出鬼没になっている。ちなみに私の場合、今この原稿を書いている際に訪れている出血は、前回が2ヶ月近く前に来ている。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
家庭の派閥争い…夫の“ポカリ甘すぎ、アクエリアス!”に猛反対する妻
 混沌とした世の中。世界で起こっている戦争や紛争だけでなく、会社やネット上のコミュニティーでもあらゆる「派閥争い」が繰り...