「完全に重い女でした」46歳女性の懺悔。“お守り代わり”が男性を激怒させ…愚かさが招いた最悪の結末

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-12-26 11:45
投稿日:2025-12-26 11:45

私、恋しているんだ

 和沙さんは21歳で授かり婚をし、息子はすでに社会人。夫は出張が多く、家にいない時間が増えるにつれ、「女としての虚しさ」が募っていったという。

「パート仲間に『推し活でもすれば寂しくなくなるわよ』って言われたんです。でも、手の届かない芸能人より、リアルに愛し合える人が欲しかった。それでアプリを始めました」

 だが、現実は厳しい。既婚者であっても、人気が集まるのは若い女性ばかり。写真を公開した途端に断られたり、即ブロックされたことも一度や二度ではない。

「やっとデートにこぎつけても『僕、子供4人いるんだ』なんて聞くと、奥さんと円満なんだなって引いてしまって…。

 既婚者界隈では、不倫が妻にバレることを『奥バレ』って言うんですが、子供が多いと『子バレ』のリスクも高い。なかなか条件が合う人がいなかった中で出会ったのが大輔さんでした」

 学生時代は水球選手で、今も週3回ジムに通うストイックな男性だ。食事デートを重ね、男女の関係になった時、和沙さんは「人生も捨てたものじゃない」と浮かれていた。

現実に苛まれ、重い女になっていく

 LINEでも愛の言葉を囁きあい、デートでの帰り際、離れがたくて、でも幸せで…帰路につく電車の窓に映る自分の顔を見て「私、恋しているんだ」と実感したという。そんな時間は、4か月ほど続いた。

 しかし、婚外恋愛の幸福は、同時に深い孤独も連れてくる。自宅に戻れば誰もいない。彼は「何事もなかった顔」で自宅に帰り、家族と過ごすーーその現実が、和沙さんの心をじわじわと蝕んでいった。

 デートは月2回から、月3回に増やしてもらったという。クリスマスには「30分でいいから」と懇願し、イルミネーションを一緒に見た。彼は「仕事に戻らないと」と、お茶もせずに立ち去った。

「今思えば、完全に重い女でした」

 減っていくLINEに不安を募らせながら、それでも和沙さんは「お疲れ様」「体調、気を付けてね」と、気遣うメッセージを送り続けた。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


元彼への未練を断ち切ることができない…4つの理由&対処法
 ラブラブだったカップルが、別れてしまう原因はさまざま。中には、終わった恋だとわかっていても、元彼への未練を断ち切ること...
恋バナ調査隊 2021-12-15 06:00 ラブ
幾重にも重なるめでたさ!大人カワイイ進化した「ハボタン」
 ワタクシは花屋ではございますが、全て花が無条件で好きと言うわけでもございません。  正直「おやおや」だなんて思っ...
斑目茂美 2021-12-15 06:00 ラブ
セフレから恋人昇格は難しい…沼にハマる前にとるべき行動
 気になるカレと二人っきりのデート。飲んでいる時に甘く口説いてきて、そのままホテルへ。ラブラブな一夜を過ごした後、カレの...
若林杏樹 2021-12-15 06:00 ラブ
好きな人の前で緊張する人の共通点&挙動不審を避ける対処法
 好きな人の前に行くと、緊張する人は多いです。中には、緊張しすぎて挙動不審になってしまう人も! でも、これでは逆に、相手...
恋バナ調査隊 2021-12-14 06:00 ラブ
令和だからこそラブレターを♡ 彼の心に響く書き方5つのコツ
 片思いの彼に告白したいけれど、勇気が出ない……。そんな時に、顔を見なくても済む「LINE」で思いを伝える人も増えていま...
恋バナ調査隊 2021-12-13 06:00 ラブ
いくつ当てはまる?恋愛の仕方でわかる恋愛上手度診断6選♡
 恋愛上手な女性は、好きな人ができただけで生き生きとして、楽しさを感じるもの。しかし、中には、恋愛が思い通りにいかず、ス...
恋バナ調査隊 2021-12-12 06:00 ラブ
何かと面倒…マザコン男性あるある4選&付き合う際の注意点
「外見も性格も理想通り!」と思える男性に出会えても、彼がマザコンだとわかったら付き合うことを躊躇してしまう女性は多いでし...
恋バナ調査隊 2021-12-12 06:00 ラブ
同窓会でモテる女性の4つの共通点&本気の恋につなげるコツ♡
 昔の友達と久しぶりに集まる同窓会は、実は出会いのチャンスがたくさん! どうせ行くのなら、「注目されたい」「モテたい」と...
恋バナ調査隊 2021-12-11 06:00 ラブ
新恋人との結婚のため…娘と元夫の面会を拒絶する女性の主張
「冷酷と激情のあいだvol.68〜男性編〜」では、離婚した妻のもとで養育されている娘に、取り決め通りに会えない男性・智史...
並木まき 2021-12-11 09:03 ラブ
子どもに会いたい…面会権を定めたのに娘に会えず苦しむ男性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-12-11 06:00 ラブ
大人の恋愛におすすめの連絡頻度3パターン&会話内容例♡
 若い頃と比べると、大人になればなるほど恋愛の優先順位は下がるもの。そんな大人同士の恋愛で、昔のように毎日しつこく連絡し...
恋バナ調査隊 2021-12-10 06:00 ラブ
男性から“離れられない体”だと思われる彼女の特徴4つ♡
 女性は付き合ううえで男性の体を重要視していないかもしれませんが、多くの男性にとっては違うようです。できることなら、男性...
恋バナ調査隊 2021-12-10 06:00 ラブ
復縁は叶う? 元彼に嫉妬させる4つの方法&注意点やNG行動
 大好きだった彼に、ひどい振られ方をした……。そんな後悔が残る別れ方をした人は、「元彼に嫉妬させたい」「できれば復縁した...
恋バナ調査隊 2021-12-09 06:00 ラブ
違いはどこに…? コロナ禍で人生が変わった2人の女性の話
 日本のウエディングシーンに激震が走ったコロナ禍。この状況下にあっても見事ゴールインにこぎつけたカップルもいれば、揉めて...
内藤みか 2021-12-09 06:00 ラブ
「会いたい」って言わせたい!彼氏が会いたくなる彼女の特徴
 恋人から「会いたいな」と言われなくなると、すごく不安になりますよね。付き合い初めよりも気持ちが薄くなってしまったんじゃ...
若林杏樹 2021-12-14 13:17 ラブ
別れる可能性が高くなる? 女性から告白するデメリット5つ
 男女のお付き合いのきっかけが、女性からの告白だったというカップルも多いですよね。もちろん、女性側としては後悔しないで済...
恋バナ調査隊 2021-12-08 06:00 ラブ