SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン

更新日:2025-12-22 17:03
投稿日:2025-12-22 17:00

 音楽プロダクション「BMSG」代表取締役CEOでラッパー、音楽プロデューサーのSKY-HIこと日高光啓氏(39)に落胆の声が上がっている。

「NEWSポストセブン」が12月19日、SKY-HIが17歳の未成年女性アイドルを深夜、自宅に複数回呼び出し、彼女に対して〈かわいすぎる死ぬ〉〈タイプすぎて辛いまである〉〈だぁいすき〉と直接的な好意を見せるメッセージを送付していたと報じた。この報道後にTOKYO FM「JUMP UP MELODIES」に生出演したSKY-HIは、「お騒がせして申し訳ございません」と冒頭で謝罪するも詳細には触れなかった。

「BMSG」公式サイトでは、今回報道に対し、「一般社会の常識とは乖離した軽率な行動でありました。弊社としましては、今回の事態を厳粛に受け止めております」と厳しい言葉を並べ、謝罪文を掲載している。

 SKY-HIといえば、自費で1億円を投資し、ボーイズグループオーディション「THE FIRST」を主催し、そこから生まれたBE:FIRSTは大人気グループへと成長した。2022年から連続でNHK紅白歌合戦に出演を果たし、SKY-HIが各所で掲げてきた「芸能界を健全な方向に変えていきたい」という理念に共鳴し、「BMSG」全体を応援しているファンも多い。

 そのため今回の報道に対し、《RYOKIの問題の時も思ったけど、他人に厳しく自分に甘いタイプだね》《BMSG好きだからショックを受けてる。みんなにいつもかけているあの誠実な言葉の数々は何だったのか》と失望の声が上がっている。SKY-HIは、女性ユーチューバーとの婚約破棄トラブルが伝えられたRYOKIこと三山凌輝(26)をツアーにおとがめなしで参加させるなど、掲げる理想とは裏腹に自身や身内に甘いと受け止めた人もいるようだ。

■05年にAAAとしてデビュー、長く音楽業界にいたからこそ見えたもの

「SKY-HI氏は、日本の音楽業界が社会規範や一般常識からかけ離れた世界になってしまっていることにより、モラルに欠けた行為が起き、それにより才能が潰されるという芸能界の異質さに危機感を抱いていると度々語っています。実際にBMSGは、アーティストに対し礼儀作法研修、薬物乱用防止セミナーから、JICAによる世界で活躍するための心構え講習、ジェンダー論研修なども行っており、そういった理念を掲げていただけに、トップのSKY-HI氏がモラルを問われる行いをしては本末転倒。BMSGに所属するアーティストそのものへの影響も計り知れません」(音楽業界関係者)

 SKY-HIは、自身もAAAの一員として05年にデビューし、音楽業界に長くいた。それでも業界そのものに苦言を呈し、内側から変えようという姿勢が内外から高く評価されてきた。

「保護者の同意や正当な理由なく、深夜に18歳未満の青少年を連れ出したり留めたりする行為は、多くの自治体の青少年保護育成条例に違反します。SKY-HI氏は、ポストセブンの取材に対し、『女性の父が送迎していたことで、許可をとっているという認識だった』と説明しています。ただ、いずれにせよ深夜に複数回自宅に呼び出し、好意を示すメッセージを送っていることは事実として認めているので、SKY-HI氏が苦言を呈していた音楽業界が一般常識からかけ離れた感覚だということを自らが体現してしまったといえます」(芸能ジャーナリスト)

 アーティストの才能を殺さないためにも、人間的・社会的成長に目を向けて、必要な投資を行うという理想を掲げ、実現してきたSKY-HI。今回の報道でこれまでの努力が水泡に帰すようなことになれば、応援してきたファンも残念だろう。

  ◇  ◇  ◇

 プロデューサーの不祥事報道はアーティストたちにどんな影響を及ぼしていくのか。関連記事もあわせて読みたい。

エンタメ 新着一覧


航一は本当に明治生まれなのか?「夫のようなもの」を許容できる男に疑惑
 航一(岡田将生)から、そこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子(伊藤沙莉)。それは婚姻届を出す結婚をやめようと...
桧山珠美 2024-08-24 00:23 エンタメ
『ラヴィット!』に疑問の声。違和感たっぷりでもギャル曽根の「超ギャルル」を推すワケ
「日本でいちばん明るい朝番組」をコンセプトに、平日の朝に笑いと情報を届けている人気番組『ラヴィット!』(TBS系)。 ...
寅子版「自分会議」はユニークな演出だった! “ラスボス”百合さんに俄然注目
 結婚したら、自分か航一(岡田将生)のどちらかの名字が必ず変わることに、改めて気付いた寅子(伊藤沙莉)。  自分が...
桧山珠美 2024-08-20 15:30 エンタメ
【写真特集】ゆきぽよ、涙の水着謝罪&体重5キロ増の等身大パネル
【この写真の本文に戻る⇒】 ゆうちゃみの「オジサン転がし」を嫌悪するな。藤田ニコルも辿った一流ギャルタレントへの道
ゆうちゃみの「オジサン転がし」を嫌悪するな。藤田ニコルも辿った一流ギャルタレントへの道
 今をときめくギャルタレントである古川優奈こと「ゆうちゃみ」。『Popteen』モデルを経て『egg』の専属モデルを長年...
堺屋大地 2024-08-19 06:00 エンタメ
セレブとはなんぞや? 日本版「スカイキャッスル」の楽しみ方と“伸びしろだらけ”俳優
 本家韓国版「SKYキャッスル」に比べてチープ過ぎる、と酷評されている「スカイキャッスル」(テレビ朝日系)ですが、私は毎...
【写真特集】♥田辺誠一と大塚寧々の結婚発表会見♥(2005年撮影)
  【この写真の本文に戻る⇒】セレブとはなんぞや? 日本版「スカイキャッスル」の楽しみ方と“伸びしろだらけ”俳優
蠢く2組の恋模様。“台所公開プロポーズ”で攻める航一、漢・轟太一は堂々のカミングアウト
 直明(三山凌輝)と花江(森田望智)はそれぞれの同居に対する思いを語る。猪爪家を離れるのが寂しいと言う直明に対し、花江は...
桧山珠美 2024-08-17 06:00 エンタメ
論破王ひろゆき氏ばりに反論!直明の婚約者、放送終了間際でも爪痕を残す
 結婚しても同居を続けたいと主張する直明(三山凌輝)と、同居に反対する花江(森田望智)の対立は続いていた。どちらの気持ち...
桧山珠美 2024-08-15 16:20 エンタメ
再び東京編で“嫁姑”。花江はサザエさん、寅子はこんもりマダムヘアーに
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、互いの思いを確かめ合う。  そして昭和30年、東京に戻ることになった寅子は...
桧山珠美 2024-08-12 17:00 エンタメ
中丸雄一はいつまで地下に潜む? “アパ丸君のざわめく時間”を描く日は来るのか
 いやあ、驚きました。人は見かけに寄らないというか。KUT-TUNの中丸雄一(40)のことです。  女子大生とのア...
【写真特集】ぎらついていた時代のKAT-TUNメンバーたち
  【この写真の本文に戻る⇒】中丸雄一はいつまで地下に潜む? “アパ丸君のざわめく時間”を描く日は来るのか
朝ドラ史上に残るラブシーン。インテリはこれだからー!視聴者をやきもきさせた深夜の本庁トーク
 優未(竹澤咲子)から、思わぬところに優三(仲野太賀)の手紙が入っていたことを教えられた寅子(伊藤沙莉)。寅子のことばか...
桧山珠美 2024-08-10 08:58 エンタメ
寅子と航一どうなる? 花江訪問、涼子忠告、優三ラブレターの“一押し”3連チャン
 予想していなかった人物の突然の訪問に、喜びを爆発させる寅子(伊藤沙莉)。優未(竹澤咲子)と稲(田中真弓)も加わり、4人...
桧山珠美 2024-08-08 17:00 エンタメ
フワちゃん炎上で再評価? 竹内涼真ら「誤爆」で好感度が上がった芸能人
 タレントのフワちゃん(30)がお笑い芸人のやす子(25)に向けて放った暴言が大きな騒動を巻き起こしている。8月4日、X...
「じゅん散歩」のロケに突然、朝ドラ女優が登場! しかも黒髪から“ファンキーヘア”になっていた
 リモートワークの日は、羽鳥さんのモーニングショーからそのまま「じゅん散歩」(月〜金曜9時55分、テレビ朝日系)を見るの...