「笑っていいとも!」の視聴率を上回った「夕刊キャッチアップ」で一番、数字が良かったのは樹木希林さんを扱った記事

更新日:2025-12-31 17:03
投稿日:2025-12-31 17:00

【私と日刊ゲンダイ】

 佐々木正洋さん
 (元テレビ朝日アナウンサー)

  ◇  ◇  ◇

 元テレビ朝日アナウンサーの佐々木正洋さん(71)は、1996~2012年に昼のワイドショー「ワイド!スクランブル」で人気コーナー“夕刊キャッチアップ”を担当。月曜から金曜まで毎日、「日刊ゲンダイ」の記事を読み視聴者に届け続けた。

  ◇  ◇  ◇

“夕刊キャッチアップ”は、最初は放送時間4分。番組のオマケのようなコーナーで、「経費がかからないし、とにかくやってみよう」と始まりました。

 ところが、スタートしたら、あのコーナーは、大人気だった裏番組の「笑っていいとも!」(フジテレビ系)を上回るほどの視聴率を記録。スタッフもディレクター3、4人、ADは5、6人と増え、全員で10人以上にもなり、コーナーの放送時間もどんどん延び、16年間の放送の後半は20分間でした。

 人気の理由は夕刊紙をどこよりも早く読める、というのがひとつ。担当していた我々も、局に新聞が届くのを待つより、赤坂駅や新橋駅に買いに行くほうが早く入手できたので、ADが買いに走っていち早く入手していました。

 そして、放送開始前の1時間から1時間半、隅から隅まで赤いペンで傍線を引きながら集中して読み、どの記事を取り上げるか、ディレクターや放送作家と侃々諤々、やり合いながら決めていました。

 視聴率は分単位で出ますから、どの記事を読んだときの視聴率が良かったか、分析しながら記事選びに役立てていました。

 一番視聴率が良かったのは、樹木希林さんを扱った記事のとき。氷川きよしクンの記事も視聴率がグンと上がった。でも、本人が顔を出してくれたときより、記事を読んだときのほうが高かったのは不思議でしたね(笑)。

「日刊ゲンダイ」のほか朝日新聞、夕刊フジ、東京スポーツの計4紙の夕刊から記事をピックアップしていたのですが、当時、「日刊ゲンダイ」のように世の中を皮肉ったような新聞を扱うテレビ番組がなかったから、というのも人気を得た理由でしょう。

 とくに、「日刊ゲンダイ」は「真実を追求する!」などと気取らず、人々の本音や不満を厳しい言葉でズバリ書き、みんなのストレス解消、ガス抜きの役割を担っていたのだと思いますね。

 日刊ゲンダイのファンは、インテリジェンスの感じられる弁護士や医師に多かったようです。

 僕自身は学生時代はノンポリで、大学卒業後、すんなりテレビ局に就職しましたから、政治や社会について問題意識をあまり持たず、平凡なことしか考えられないタイプでした。だから、「日刊ゲンダイ」を読みながらずいぶん勉強になりました。

 役に立つ記事も多いですよね。ニンジンジュースにがん予防の効果がある、という記事を読んで以来、ずっと飲んでいます。うがいは3回ガラガラとしたほうがいい、というのも実践していますよ。

“夕刊キャッチアップ”の担当を始めたのは41歳のとき。アナウンサーとして芽が出ないモヤモヤを抱えていた頃です。プロデューサーに「一緒にやってみようよ」と声をかけてもらいました。

 コーナー名は正式には“佐々木正洋の夕刊キャッチUP!”。僕の冠コーナーにしてくれ感謝しています。このコーナーがなかったら、僕は大勢いるアナウンサーのなかでは、“海のもくず”で終わっていましたよ(笑)。

エンタメ 新着一覧


再び東京編で“嫁姑”。花江はサザエさん、寅子はこんもりマダムヘアーに
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、互いの思いを確かめ合う。  そして昭和30年、東京に戻ることになった寅子は...
桧山珠美 2024-08-12 17:00 エンタメ
中丸雄一はいつまで地下に潜む? “アパ丸君のざわめく時間”を描く日は来るのか
 いやあ、驚きました。人は見かけに寄らないというか。KUT-TUNの中丸雄一(40)のことです。  女子大生とのア...
【写真特集】ぎらついていた時代のKAT-TUNメンバーたち
  【この写真の本文に戻る⇒】中丸雄一はいつまで地下に潜む? “アパ丸君のざわめく時間”を描く日は来るのか
朝ドラ史上に残るラブシーン。インテリはこれだからー!視聴者をやきもきさせた深夜の本庁トーク
 優未(竹澤咲子)から、思わぬところに優三(仲野太賀)の手紙が入っていたことを教えられた寅子(伊藤沙莉)。寅子のことばか...
桧山珠美 2024-08-10 08:58 エンタメ
寅子と航一どうなる? 花江訪問、涼子忠告、優三ラブレターの“一押し”3連チャン
 予想していなかった人物の突然の訪問に、喜びを爆発させる寅子(伊藤沙莉)。優未(竹澤咲子)と稲(田中真弓)も加わり、4人...
桧山珠美 2024-08-08 17:00 エンタメ
フワちゃん炎上で再評価? 竹内涼真ら「誤爆」で好感度が上がった芸能人
 タレントのフワちゃん(30)がお笑い芸人のやす子(25)に向けて放った暴言が大きな騒動を巻き起こしている。8月4日、X...
「じゅん散歩」のロケに突然、朝ドラ女優が登場! しかも黒髪から“ファンキーヘア”になっていた
 リモートワークの日は、羽鳥さんのモーニングショーからそのまま「じゅん散歩」(月〜金曜9時55分、テレビ朝日系)を見るの...
【写真特集】懐かしい!16年前の渡辺梓さん
  【この写真の本文に戻る⇒】「じゅん散歩」のロケに突然、朝ドラ女優が登場! しかも黒髪から“ファンキーヘア”になって...
「クソばばあ」に「クソ小僧」、涼子のリアクションにも注目
 寅子(伊藤沙莉)は、戦争によって航一(岡田将生)が背負った苦しみに寄り添いたいと思う。  一方、寅子から「よりど...
桧山珠美 2024-08-08 16:37 エンタメ
早くも“NHK御用達俳優”の片鱗が?「虎に翼」出演の岡部ひろきはそんじょそこらの2世俳優とは違う
 1日放送「ダウンタウンDX」(日本テレビ系・読売テレビ制作)に故・西城秀樹さんの息子・木本慎之介(20)が出ていました...
なぜ令和ロマンは賞レースに出続ける?3冠制しヘイトも無視する戦闘力
 芸歴10年以下のお笑い賞レース「ABCお笑いグランプリ」(テレビ朝日系/以下ABC)が7月7日に開催。M-1に続き、令...
帽子田 2024-08-03 06:00 エンタメ
航一の秘密、明かされる。久々の回想シーンでも発揮した直道の顔芸パワー
 判決後、涼子(桜井ユキ)の店で寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たちは偶然顔を合わせる。  戦争で娘と孫を亡く...
桧山珠美 2024-08-02 16:00 エンタメ
【写真特集】ワンピース姿を披露する、珍しく清楚なあやまん監督
【この写真の本文に戻る⇒】 【独自レポ】あやまんJAPANは健在だった! Tバックにぽいぽいコール、コンプラ無視の危ない...
優未の言葉「困っている子を助けるのは普通」に教えられた真っ当なコト
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察に相手にされず...
桧山珠美 2024-07-31 16:30 エンタメ
赤いミサンガの女・美佐江、来た~!“放置エピソード”の回収がお見事
 寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を...
桧山珠美 2024-07-29 16:45 エンタメ
目黒、ニノを“沼落ち”続出の松村北斗「西園寺さん」が猛追!視聴率やTVerではない意外なデータが急上昇
 7月も後半に入り、2024年夏期主要ドラマの初回がほぼ出揃った。その中でも特に、STARTO ENTERTAINMEN...
こじらぶ 2024-07-27 06:00 エンタメ