2. 血行不良が招くトラブル
「サアヤさんの言う通り、血行が悪いと見た目だけじゃなく、からだ全体に悪影響が出る可能性があるわ」
「たとえば、どんな不調があらわれるんですか?」
「まず、肌の面では皮膚に十分な栄養が届かず、バリア機能が低下して乾燥しやすくなるわ。ターンオーバーが乱れて古い角質がたまり、透明感が失われてくすむこともあるわね。
それだけじゃなくて、目の下の色素が透けて見えやすくなるから、青グマが目立つこともあるの。
他は、女性に多い悩みなんだけど、末端の血流が低下して常に手足が冷える冷え症もあるわね。
血行が悪いと筋肉がこわばって老廃物がたまりやすくなるから、肩こりや腰痛に悩むこともあるわ。その状態が長く続くと、慢性的な頭痛があらわれることもあるの」
「そう言われると…肌以外にも、心当たりがたくさんあります。夜はしっかり布団に入っているのに手足が冷たくて眠れないこともありますし、肩こりや頭痛は10年以上悩んでいる症状ですね…」
「それなら、今から紹介する対策を今日から始めてみましょう」
3. 改善のカギは「血の巡り」を整えること
肌の青白さや、肩こりや腰痛、頭痛といった悩みを総合的に改善するためには、一つひとつの症状に対処するよりも、全身の血流アップを意識して根本的な改善を目指すことが大切です。
とはいえ、難しい行動は必要ありません。日常生活にすぐに取り入れられる工夫で改善を目指しましょう。
3-1.からだを温める習慣
まずは、からだを温めて血の巡りを整えてください。デスクワークが長い人は、とくに太ももや肩甲骨周りの血流が悪くなりやすいといわれています。
肩回しや足首の曲げ伸ばしなど、椅子に座ったままでもできるストレッチをしてみましょう。30分に1回は立ち上がるなど、自分でリズムを作るのもおすすめです。
夜の入浴習慣も、からだを温めるためには重要です。シャワーで済ませず、38~40度くらいのぬるめのお湯に、15分程度入りましょう。じんわりと温まることで末端まで血が巡りやすくなり、血色だけではなく冷え症の改善も期待できますよ。
3-2.食事によるサポート
血行改善のためには、毎日の食事に気を配ることも重要です。たとえば、貧血気味の人は鉄分が不足している可能性が高いので、ほうれん草やレバーを意識的に摂りましょう。ビタミンCを含む食材と一緒に摂ることで、鉄の吸収効率もアップしますよ。
血行不良が気になる人は、タンパク質が不足している恐れがあります。筋肉や血液の材料になるタンパク質を、肉や魚、卵や大豆製品から摂取してください。
3-3.内側から血流の滞りをケア
「温め」「食事」を意識しても、青白さや冷え症が解消されない場合、体質の根本的な改善に取り組むのもおすすめです。冷え症や貧血など、女性に多い不調の改善に漢方薬を処方する医師も少なくはありません。
自分の体質や不調に合う最適な漢方薬を服用し、「不調を治す」のではなく「不調自体を起きにくくする」からだ作りに取り組みましょう。
スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。
お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
4. 青白い肌は健康を見直すきっかけ!
「今日、えりのさんに相談してよかったです。肌の色が悪いのはスキンケアやファンデーションだけの問題だと思っていましたが、根本的な健康が問題である可能性もあるんですね」
「そうね。根本的な問題だと、ちょっとした対策では改善できないこともあるわ。生活習慣の見直しや食生活の改善、あるいはダメなら漢方薬の服用など、自分に合う対策をするのがおすすめよ」
「続けやすい方法を見つけられるのが一番ですよね! 今日は本当にありがとうございました。色々試してみるので、それでも改善しなかったら相談させてください」
優しい表情でサロンを去っていくサアヤさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
◇ ◇ ◇
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
■「あんしん漢方」を詳しく見てみる
ビューティー 新着一覧
















