「あまりに生々しかった…」45歳、ハイスぺ男の誤算。彼女のPCに残された“年下男”との記録

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2026-01-16 11:45
投稿日:2026-01-16 11:45

生々しいやり取りに愕然

「画面に出てきたやり取りは、あまりにも生々しかった…読み進めるうちに、胸の奥が冷えていくのが分かりました。

 ――涼くんのおかげで、クライアントも大喜びよ!

 ――冴子先輩のご指導のおかげです。ありがとうございます。

 ――今週末も泊まりに来る?

 ――いいんですか?
 
 ――涼くん、タフだから困っちゃう(笑)

 ――すみません…。

 ――冗談よ。仕事も、ベッドの時くらい頑張って。

 ――了解です」

 読み終えた瞬間、輝明さんの口から乾いた笑いが漏れた。

「信じられませんでした。あんな年下の、ダメ男に奪われるなんて。僕が背中を押したのか、それとも…所詮は不倫だから、独身男に乗り換えただけなのか。社内でも高嶺の花だった彼女が、まさか…」

 輝明さんはパソコンを閉じ、部屋を見渡した。かつて2人で過ごしたベッド。ダイニングテーブルやソファー――すべてが、もう自分の居場所ではなかった。

不倫の別れはある日突然やってくる

 輝明さんは続ける。

「上司であり、既婚者ですから、別れは受け入れるしかありません。合鍵は封筒に入れて、オフィスの彼女のデスクに置きました。

 何も知らない涼一が『冴子先輩』と呼ぶたび、胸が痛みます。でも…耐えるしかないですね。不倫はどちらかの愛情が切れた時、ある日突然やってくるのだと、しみじみわかりました」

 輝明さんは寂しそうに微笑んだ。その沈黙が、不倫の残酷な現実を物語っていた。

 彼女は、ただ「将来の見えない恋」を終わらせただけだったのかもしれない。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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