柴咲コウ、川口春奈、鈴木保奈美が語る“切り取られる時代”の怖さと信じるもの|ドラマ『スキャンダルイブ』

望月ふみ
更新日:2026-02-06 11:45
投稿日:2026-02-06 11:45

エゴサする派、しない派?

――そうした面はありますね。

柴咲:世間の声で言うと、春奈ちゃんはエゴサする人なんだよね。

川口:そうです。特技エゴサですから。30分に1回ぐらいしてます。

鈴木:えー!

川口:歯磨きしてる感じです。朝起きたら、まずエゴサ。それで一喜一憂するわけじゃないですし、特に意味もないんです。ただそれでも、いろいろ入ってくることで、やっぱり多少生きづらさは感じますよね。

 よくも悪くも、みんななんだかんだ、人の話題に興味があるんだな、気になるものなんだなって。だから週刊誌とかも売れるわけですし。

鈴木:私はいろいろ目にするとすごく打たれ弱い人間なので見ないです。絶対に食らってしまうので。

川口:そうなんですか。

鈴木:今はプロだけではなく個人でも発信できる時代。だからこそ難しさが増していると思います。感想は一個人の感想として、いいと思います。感想と、批評や報道といったものは違うものだと思うので。

 ですが今は、批評や報道といったことをすべき立場の人が、感想を発信する側に降りてきている面もあるのではないかと感じます。そこはプロフェッショナルとしての矜持を維持してもらいたいです。

 プロフェッショナルな批評というのは大事なものだと思います。批判ではなく。そこはちゃんと正面から受け止めて、反論があったら反論して、そこから議論が生まれるのは悪いことではないと思います。

それぞれの生きざまを見守って

――ありがとうございます。最後に、本作をまだ見ていない人、もう一度見たいと思っている人にひと言お願いします。

柴咲:芸能事務所と週刊誌との攻防戦から始まりますが、全て見終わった後に感じてもらえるものがあれば嬉しいなと思います。とにかくそれぞれの生き様を見守ってほしいです。

川口:ここに出てくる登場人物は、全てのキャラクターにその人の人生や事情、正義や譲れないものがあって、それが交錯する瞬間があります。

 今って、普段の生活でも何を信じて選んでいけばいいのか、難しい時代かもしれないけれど、結局自分で選んだ信念とか、目で見て、感じたものを信じていくことで、平和な暮らしになればいいなあと思います。全6話が見ごたえもありながら、本当あっという間だと思います。是非一気に見てください。

鈴木:とてもかっこいい終わり方をしている作品だと思います。何かが決着したかとか、そういったことではなく、問題を投げかけている作品です。井岡や奏の叫びを聞いて、マスコミも世間も、どう反応するのか。それを想像するのが、私自身とても楽しいし、そこでがっかりとはならない日本であってほしいと思います。

 同時に、映像や音楽のかっこよさ、スリリングなスピード感など、難しく入らずに、純粋にエンターテインメントとして楽しんでいただける作品だと思います。そのうえで、最後、「これからどうするの?」と思いを馳せていただけたら嬉しいですね。

作品概要

ABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』
全6話ABEMA、Netflixにて配信中

望月ふみ
記事一覧
70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。

X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「虎に翼」お宝物件!三山凌輝はピアスにアクセジャラジャラの“チャラ”男
 先週のNHK朝ドラ「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」は、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)にとって、悲しみの連続でした。...
刮目!伊藤沙莉“静”の演技、「佐田優三 仲野太賀」表示も期待は泡沫に…
 これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言(岡部たかし)は安らかに亡くなった。  寅子(伊藤沙莉)は何事もなか...
桧山珠美 2024-05-30 19:10 エンタメ
古谷徹は“あの役”降板?声優不倫騒動の後始末、カギは「キャラの私物化」
 レジェンド声優・古谷徹(70)の不倫報道が世間を騒がせている。 『文春オンライン』よって報じられた37歳年下女性...
優三も草葉の陰で苦笑い? 前代未聞な別れの“懺悔”は直言らしい名場面に
 直言(岡部たかし)は栄養失調と肺炎でもう長くはないと診断される。直言が大事なことを隠していたと知った寅子(伊藤沙莉)の...
桧山珠美 2024-05-30 18:50 エンタメ
「見るんじゃない」と直言。ダチョウ倶楽部の“押すなよ、押すなよ”を彷彿
 直言(岡部たかし)の体調が優れない。寅子(伊藤沙莉)と直明(三山凌輝)はマッチ製造の仕事を紹介してもらい、はる(石田ゆ...
桧山珠美 2024-05-28 15:30 エンタメ
視聴率苦戦だから失敗に物申す!山下智久と錦戸亮、5年ぶり民放作の意義
 山下智久(39)が主演を務める「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、錦戸亮(39)がキーマンとして出演する「Re:リベ...
こじらぶ 2024-05-25 06:00 エンタメ
「おいしいものは一緒に」出征前の河原デート。はて?初回を思い出すと…
 寅子(伊藤沙莉)は訪ねてきた後輩の小泉(福室莉音)から、女子部が閉鎖されることになったと知らされる。  今年は高...
桧山珠美 2024-05-24 15:30 エンタメ
優三の優しさシャワー全開!寅子のゴロゴロ床入り作戦も大成功だった神回
 昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中...
桧山珠美 2024-05-21 15:30 エンタメ
朝ドラヒロインは「大日本国防婦人会」と揉めるのがお約束
 結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送る。  ある日、手伝いとして働くよね(土居志央...
桧山珠美 2024-05-20 15:30 エンタメ
角界一の美容力士・翔猿らが明かした脱毛&モテ事情、全力で推したいのは
 圧倒的な強さと精神力、鍛え抜かれた筋肉美、昭和の名横綱“ウルフ”千代の富士、整った顔立ちと沸き立つ色気がたまらない“各...
「僕じゃ駄目かな」あすなろ白書のキムタクを想起、優三渾身のプロポーズ
 寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ
あぶ刑事ヒットならドラマ化も?柴田恭兵の“枯れた老人”は世を忍ぶ仮の姿
 先月までNHK-BSで放送していた「舟を編む~私、辞書つくります~」はなかなか素敵なドラマでした。  三浦しをん...
映画『広末涼子』(仮)の鳥羽氏は中盤キャラ?スキャンダル史まだ続く説
 昨年6月、人気シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が報じられ、無期限の謹慎処分を受けていた広末涼子。その後、夫だったキャン...
堺屋大地 2024-05-11 06:00 エンタメ