介護施設の種類はこんなに豊富! 賢く選んで老後に備えよう
賢く選べば天国? 介護施設の種類!
賢く選べば、困っているところだけを手伝ってもらえる介護施設。検索でヒットした良さそうな施設を数件見ても、「入所したい」と思うところが見つからない人は、そもそも探している介護施設の種類が間違っているのかもしれません。
特別養護老人ホーム
一般的に広く知られている老人ホームが特別養護老人ホームです。費用も安く、家族の負担になりにくいです。コストはかからないのに、看護師が日中にいたり人員配置も豊富。
ただ、老朽化した施設はとてもきれいとは言えない状況なことも。介護を受ける人それぞれに個室を与えてくれる特別養護老人ホームもありますが、低価格で公的なサービスとして運営しているため、個人個人のニーズにこたえることは難しいです。
安いからといって「虐待がある」「ずさんな管理状況」ということはまずないのでご安心を。公的な施設ですので、入所へのコストを抑えられるということです。24時間の介護体制ですし、倒産のリスクもなく、一度入所できれば、終身にわたって介護サービスを受けることができます。「何よりもコストをかけたくない。でも、介護を在宅で行うのは困難」という人には、オススメですね。
サービス型高齢者向け住宅
介護士の中では「サ高住」と呼ばれている施設です。高齢者の身の安全を守るのが目的で、「高齢夫婦で二人暮らし」だったり、「生活はほぼ問題ないけれど安否確認が必要」という状況で安心して暮らすことができます。
高齢者だからと、賃貸アパートのように入居を断られることもありません。また、更新もないので安心して暮らすことできます。共用エリア内にシアタールームやコミュニティールームなどの交流の場が設けられていることもあり、楽しく過ごすことができます。
介護士がそばにいなくても、ある程度のことを自分ですることができる高齢者には、自分の生活やプライバシーを守って暮らしやすいために人気があります。もし介護が必要になった時は、外部サービスを使ったり、施設にいる生活相談員に相談することもできます。安否確認をしているので家族も安心です。
また、介護施設の場合は、夫婦で同時に入所しても別室になってしまうことが多くあります。「最期まで夫婦仲良く、お互い助け合って暮らしていきたい」という人には、オススメですよ。
グループホーム
主に認知症の人が生活しているところです。職員の見守りの中、生活をみんなで助け合って営んでいく施設になります。洗濯や炊事などを一丸となってやるので、一体感が生まれるのもポイント。少人数で構成されており、お散歩など外出の機会も多くあります。お散歩しながらスーパーに行って夕飯の献立の相談をしたり、工夫して毎日暮らすことになります。
認知症だからといって全てを職員で担うのではなく、本人が主体となってできないところについてサポートを受けることができる施設です。介護職員は常にそばにいるので家族も安心です。筆者もグループホームで働いたことがありますが、亭主関白そうなシニア男性が突然テレビを消して「どれ、洗濯物を畳もうか」と話しかけてくれたことを今でも思い出します。みんなで助け合って生活していくので、仲良くなりやすいのも特長です。
シニア向け分譲マンション
多くの人が、有料老人ホームなどに入所するときに持ち家を売却します。しかし、シニア向け分譲向けマンションの場合は、資産をそのまま維持しつつ自分も安心した環境に身を置くことができるのが特長です。マンションは購入しなくてはいけませんが、死後に賃貸として貸し出したり相続することも可能です。「普通の分譲マンションと変わらないのでは?」と思う人も多くいるでしょうが、バリアフリーでシニアの交流を目的とした設備が豊富なのです。
例えば、健康促進を目的として共有部分にはフィットネスジムが営まれていたり、売店を持つところもあります。マンション購入者のみが使えるレストランや、食堂があるマンションまであり、普通のレストランと違い、減塩やカロリーオフ、さらに低価格と配慮された至れり尽くせりの内容です。
外部サービスを家に招くこともでき、「服薬管理のためにこの時間だけ介護士に来て欲しい」という利用法も可能。ただ、看護師が24時間必要な状態や重度の介護状態になった時は、身の置き方を再度考えなくてはいけません。
介護施設の種類をちゃんと選ぼう
上記で紹介した以外にも、介護施設は種類が豊富にあります。その全ての特長をちゃんと理解している人は少ないです。「こんなサービスを受けたい」と介護問題のニーズを家族間で洗い出せば、数ある施設の中から入所したい施設を選びやすいもの。
介護施設の種類を「どうせ、どこも一緒だろう」と考えているなら、それは後悔のもとでもあります。それぞれのメリット・デメリットを考えて、自分の送りたい老後を考えてみましょう。
いまや介護施設の定義も変わり、それぞれの思いや生活スタイルを反映しやすい社会になっています。もう一度、自分がどんな施設で余生を送りたいのかを考えてみましょう。
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