都会男子にスナックがブーム?おしゃれな20代男子が集うワケ

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2019-10-11 06:00
投稿日:2019-10-11 06:00
 スナックといえば従来は、場末な雰囲気でおじさんが多くて、煙たいイメージが強かったかもしれません。しかし、今そんなスナックに転機が訪れようとしています。都会を中心に、サブカル系男子たちの中で「スナック男子」なる人々が現れているんです。今スナックで働いたら、お小遣いと一緒に素敵な出会いもゲットできるかも……?

スナックで働く29歳保育士が現状をリーク

 今回はそんなスナックの現在について、新宿のスナックで働くあいりさん(仮名)にインタビュー。

「普段は保育士やベビーシッターとして働いていますが、お小遣い稼ぎにスナックで働いています。理由は、キャバクラやガールズバーより人に言いやすいから。田舎出身の両親も、スナックなら夜職、というよりも明るいイメージを持っているようで、私が働くのを許してくれました。

 お客さんの多くは40代以上の男性ですが、芸能やマスコミなどの業界人が多いです。ボトルチャージなので他人も連れてきやすいので、ゆとりのあるお客さんに連れられて20代のお客さんもやってきます。

 うちの店はどちらかといえば老舗スナックで、値段も高いので20代だけで来る人は珍しいですが、他店に行くとよく20代同士の男性や、カップルなども見かけます」

なうでハマるスナック男子の声も聞いてみた

 上司に連れられてくるのは分かるけど、20代のお客さんがそのままスナックにハマるというのはどんな感じなのでしょうか。

「僕は上司に連れて来られたからとかでなく、自分からスナックにハマりました。恵比寿や渋谷にあるスナックなら、2時間3000円くらいから楽しめるところもあるのでお手軽です。

 最初は行きつけの店のようなものが作りたくて、スナックに通い始めました。長卓の机やカラオケなどのおかげで、常連同士にコミュニティができているイメージがあったからです。今となってはボトルがあるからいつでも飲みに行ける気軽な場所です」

 昨今のレトロブームの影響からなのか、スナックに来る20代には出版系やアーティスト系などのクリエイティブ職の人が多いよう。おしゃれなお客さんも多く、店内でのコミュニケーションも盛んなため、同世代とは友達になりやすいといいます。

若者が経営する「次世代スナック」も増えている!

 スナックといえば普通は「ママがいて、ボトルチャージ制で、店内にカラオケがあって」というのが定番でしたが、最近では経営者の代替わりなどで、若い経営者によるカジュアルなスナックも増えてきています。インスタグラムの検索に引っかかるような店舗は、気軽で高すぎない新しい店が比較的多いようです。

 いざ通うとなると、お酒や人が好きでないと厳しいかもしれませんが、バイトとして通うのなら、お小遣いも稼げるし少し気軽な気がしますよね。スナックはどの街・どの駅にも一つはあるようなローカルな店です。仕事や住まいから行きやすいスナックでは、環境が近い人との新しい出会いがあるかもしれませんよ。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


【求む2期生!】頑張るシンママの収入UPをサポート☆応募して豪華プレゼントGET!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第2期生」...
雪解けの水とハミングと。
 雪解けの水がすごい勢いで山からくだってくる。  流れの音に耳をすませば春の訪れを知る。  澄んだ空気を感じ...
ぽかぽか陽気♪ ノスタルジーな小道で見つけた“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「立ちんぼ女子」は売春行為や街娼を指すことばではなかった
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
朝立ち、オマン湖、チンチン!普通の会話なのに下ネタかました的なLINE
 普通に会話しているだけなのに、相手からしたらどう考えても下ネタにしか聞こえない言葉ってありますよね。引きつった相手の表...
大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...