魔法の鍋! 自動調理鍋の購入でキッチンはどう変わったか?

内藤みか 作家
更新日:2019-10-14 06:00
投稿日:2019-10-14 06:00
 最近話題の自動調理鍋。材料を入れてスイッチを押すだけで、料理ができてしまうという優れもののようです。少しでもラクをしたい私は早速購入し、試してみました。ルンバなどのお掃除ロボット、スマートスピーカーに続くAI的3種の神器になるのでしょうか?

お掃除ロボとスマートスピーカーはどう便利?

 実は私自身は、お掃除ロボは持っていません。踏んで転んで壊してしまいそうで怖いからです。けれど、購入した私の友人は「本当にラク!」と愛用しています。

 掃除機をかける手間はそんなに長時間ではないですが、毎日だと、結構面倒なもの。それをロボットが代わりにやってくれるのですから、明らかにラクになったし、かなりお部屋はきれいになるそうで「まるで家にお掃除をしてくれるお手伝いさんがいるみたい」だそうですから、気になりますね。

 スマートスピーカーはキッチンで大活躍しています。スマートスピーカーが来てからキッチンタイマーは使わなくなりました。なにしろ「5分タイマー」と話せば、5分後にお知らせしてくれるのです。いちいち濡れた手を拭いてタイマーをいじる必要はありません。

 そして、コショウを切らした時なども声で「お買い物リストに『コショウ』入れて」と伝えればiPhoneにそれが文字で転送されるのでそのリストを見ながら買い物ができます。さらにゴキゲンなBGMまでかけてくれるのだから、最高です。

おかずを「炊いて」くれる自動調理鍋

 お掃除ロボがお手伝いさん、スマートスピーカーが秘書だとしたら、自動調理鍋はなんでしょうか、やはりお手伝いさん的な役割だとは思いますが、想像以上に美味しいので、個人的にはシェフという感じです。

 料理の材料を入れ、スイッチを入れて約1時間ほどしたらおかずが出来上がっているのです。お米を入れてスイッチを押したらご飯ができる炊飯器とほぼ同じ構造なので、私はお米と一緒におかずを「炊いて」いる感じです。

 自動調理鍋が来てまだひとつきほどで、作ったのはカレー、シチュー、ポトフなど。レシピ以外にも勝手にキムチ鍋など作っています。おでんも作れるようなので冬場は活躍してくれそうで楽しみです。特筆すべきは鍋で作るときより水の量がかなり少なくて済むこと。なかには全く水を使わないでトマトなどの水分で調理ができる無水メニューも。試してみましたが、味に深みがあってよかったです。

食事を作らずに浮いた1時間でできること

 自動調理鍋が料理を代行する日は、私がすることは材料を鍋に放り込むだけ。今までキッチンに立ってフライパンと格闘していた時間がウソのように、ただ料理が出来上がるのを待つだけの静かな時間が訪れるのですから最初は夢かと思いました。わずか1時間、されど1時間です。その間にちょこちょこっと仕事をすることもできるし、余裕ができたのでレンジや冷蔵庫の掃除をすることも。

 鍋が来てから、かなり時間はトクしています。1年使うと私の自由時間が100時間増えたことになるかもしれません。これは無視できない数字です。鍋は数万円するのですが全然かまわないといえるくらいのオトクさです。いつも時間がない、と嘆いている忙しいワーキングウーマンにはかなりの勢いでお勧めしたいです。1〜2人分を作る小さめの鍋もあるので一人暮らしの人でもラクを味わえるはず。

いきなりしゃべるのが、ちょっとコワイ

 不満はあるかというと、いきなりしゃべるということ。

 誰もいないキッチンで「いっしょけんめい加熱してますよ〜」などという声がするので、最初はホラー映画並みにビックリしました。しゃべるなんて知らなかったんで……。料理ができるまでに何度か喋るんですが、今はもう慣れました。

 あと、おでんにはんぺんを入れられないこと。膨らむから吹きこぼれてしまう危険があるんだとか。おでんにはんぺんはマストだと思っているのでどうしたものかと困っています。

 でもそのほかには今は特に不満はありません。ただ、やっぱりフライパンで作ったほうが完成時間は20〜30分ほど早いので、急いで食べたい時は、フライパン(私は深底フライパンでシチューなども作ります)ですね(もっと早いのは圧力鍋ですが今は持ってません)。でも30分遅めにできてもいいから自分の時間が欲しい! という時は最高です。料理ができるまでの1時間は、自動調理鍋からの贈り物だと思い、ありがたくちょうだいしています。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


尾道の町並みより絶景也! 恥ずかしがり屋のクロ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ふわっと何かが降り立った? 神々の宿る土地の光は優しい
 夜道を歩いていたら、ふわっと何かが降り立った気がした。  振り返ると黄色い稲穂が揺れていた。でも全然怖くはなかっ...
『姑息(こそく)』本来の意味は“ずるい”ではなく、一時しのぎ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ぼっちの年越し最高!大人の女性だからこそ許される“心の洗濯”プラン5選
 お正月といえば、恋人と過ごしたり、実家に帰省したり、賑やかに過ごす人が多いですよね。でも実は今、ぼっちでも一人のお正月...
【45歳からの歯科矯正】まじか。矯正8カ月で主治医から衝撃の提案が…
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり読み切り漫画/第63回「フクフクモフモフ規格外ナノダ」
【連載第63回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
子、姪、甥への「お年玉適正価格」問題 親戚と決めた我が家のルールは…
 子供たちのお正月の楽しみといえば、なんといっても「お年玉」ですよね。でも、大人にとっては「親戚の子へのお年玉の額をどう...
「自信がない人」必見! 必要なのは“勇気”なのかもしれない
 突然ですが、みなさんは自信と勇気の違いって説明できますか? 私はよく自信がなくて悩むのですが、本当は「勇気のなさ」こそ...
鮮やかな朱色にハッとする 見つけたのは秋が忘れていった物
 ずいぶんと歩いたけれど、ひときわ映える朱色にハッとして顔を上げた。 「秋の忘れ物」もきっと鳥に見つかって、最後は...
共働き夫婦はいつ洗濯物を干すのが正解? 一長一短な6つの選択肢
 現代では、多くの夫婦が共働きですよね。そこで問題となるのが「洗濯物をいつ干すか」という点です。特に朝からのフルタイム出...
Tバックで足が速くなる? 40女が自己ベストを更新できたワケ
 先日行われた「第18回湘南国際マラソン」の「ファンラン10kmの部」に参加してきました。ランニング歴15年にして初の1...
カメラマンの本領発揮! ウブ“たまたま”を追いかけパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
節約は正義!家庭で過ごすクリスマスアイデア【飾りつけ編・レシピ編】
 一年の最後の大イベントといえば、やっぱりクリスマスですよね。特に子供のいる家庭では、部屋の飾りつけやパーティー料理など...
2023-12-07 06:00 ライフスタイル
縁起悪っ!ポインセチアが毎年グッタリな人へ…NG事項と育て方のコツ
 クリスマスを彩る真っ赤なポインセチアですが、実は暑い地方が原産で「寒いのは苦手」。そんなポインセチアを綺麗に長く楽しむ...
「うちの夫が美容に目覚めたら…」謎のこだわりと行き過ぎた美意識エピ
 美容といえば、女性を連想しますよね。でも最近では、男性もメイクやスキンケアをするなど美意識に変化が現れています。  ...
探し物のほうも「見つけられるタイミング」をうかがっている
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...