基本的に毎月1シートずつ消費するピルですが、高いのか、安いのか、継続できる価格なのか、ぜひ押さえておきましょう。
ピルの価格相場はどれくらい? 高い?安い?保険適用される?
ピルでツルツル肌に? 知っておきたい8つのメリットと危険性でお伝えしましたが、基本的にピルは、女性にとって良いメリットをたくさん持っている薬だと思います。ただ、やはり気になるのは毎月どれくらいの費用がかかるのか?ということ。まずは、ピルの価格相場をチェックしていきましょう。
1シート2,000円〜3,500円が一般的な相場
今回、産婦人科のある病院やピル外来があるクリニックなどの価格を十数カ所リサーチしてみたところ、種類によっても変わってきますが、およそ1シートあたり2,000〜3,500円が一般的な相場のようでした。
初診料や再診料、検査代がかかる
現在、日本では医師からの処方箋がないとピルを入手することができません。そのため、単にピル単体の費用だけではなく、初診料や再診料、定期的に行う血液検査代などが必要となります。
自由診療なので医療機関によって価格に差がある
上記で挙げたピルの価格を見ると、価格に大きな差があるのが分かるでしょう。実はピルは自由診療のため、医療機関によって価格がまちまち。厚生労働省の認可を得ているジェネリックのピルもありますが、病院によっては先発医薬品(ジェネリックではないピル)よりも高い場合もあります。
避妊目的では保険適応されない場合もある
各病院の考え方によっても左右されるところがありますが、ピルは避妊目的の場合、保険が適応されないこともあるようです。同じ病院でも、子宮内膜症や月経困難症などの治療薬として処方される場合には適応可能になる場合もあるため、事前に確認してみましょう。
経験者が語るピルを安く購入する方法!注意するポイント
同じ薬を処方されるのであれば、できるだけ安い方法で購入したいですよね。これまで5回ほど病院を変えてきた私ですが、その中で学んだ“ピルを安く購入するための方法”をお伝えしていきます。
1. 1回の診療で何シートまで処方が可能なのかを確認しておく
ピルは1回の診療で1シートしかもらえない病院、対して6カ月〜1年分のシートをまとめてもらえる病院など、処方方法は病院によってさまざま。当たり前のことですが、再診料は通院した分だけかかります。通院時間をかけないためにも、1回の診療で何シートまで処方が可能なのかを事前に確認しておくことをおすすめします。
ちなみに、現在私が通院中の病院では、1回の診療で3シートまでの処方となっていますが、個人的には「3シートくらいが最適かな」と、思います。なぜなら、ピルを飲むことで起こる体の変化について医師に気軽に相談できますし、血液検査などを忘れずに行うことができるから。ぜひ、参考にしてくださいね。
2. どんな目的で飲むのかを医師に伝え、費用を相談する
ピルはたくさんのメーカーからいろんな種類が発売されていますが、各医療機関が扱うピルの種類には違いがあります。
少し詳しい話をすると、含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)の種類で「第1世代・第2世代・第3世代」と分類されていて、ホルモンの量が少ないために副作用が起こりにくいタイプや、男性ホルモンの作用が少なくニキビを軽減できるタイプなど、種類によって特性は変わります。(どの種類も避妊効果に期待できます)
ただし、ピルの種類によって価格は変わります。どんな目的で飲みたいのかを医師に伝えて、費用についても相談してみましょう。ただし、病院によっても取り扱いピルの種類は異なります。中には1種類しか処方していないというような病院もあるため、注意しましょう。
3. 医療機関までの距離、時間を考える
ピルユーザーとしての私の意見ですが、頻繁に病院を変えることはおすすめできません。ピルを処方してもらう病院は、生理不順や避妊などのデリケートな話をする場所でもあるため、やはり医師との信頼関係は欠かせないものではないかと思うのです。特に、後々妊娠を考えている女性の場合には、気軽に相談できる医師がいると安心できますよね。
たとえば、一気に半年分の処方をしてもらえたとしても、距離的に通いづらい病院であったり、待ち時間が長かったりすると、どうしても足が遠のいてしまう可能性があります。そして、「時は金なり」ではないですが、かかる時間はお金に換算することもできるのです。
近場であること、親身になって考えてくれる医師であるかどうかは、大切なチェックポイントですよ。
4. 安いからと言って海外輸入品のピルには手を出さない
連載の中でお伝えしましたが、海外輸入品のピルには手を出さないことが鉄則。確かに、個人輸入代行業者から入手できるピルは安いです。まとめ買いができるし、ポチッと購入するだけで手元に届くのですから。でも、偽造品や模造品の可能性は否めません。万が一のことがあっても、「自己責任」という言葉で片付けられてしまうのです。
女性が避妊目的でピルを飲む場合、効果を持続させるためには1日1錠、自分の責任で飲み続けなければなりません。飲み忘れてひやっとしてしまうこと、うっかり病院に行き忘れてピルが切れてしまうことなど、意外なストレスもあります。
でも、その対価として「望まない妊娠をしない」という絶対的な安心があるのがピルのメリットでもあるのです。診療を受けて、体調のケアをしながらピルを続ける。これがベストな選択ではないでしょうか? その安全を得るためにも、海外輸入品のピルは避けておくべきでしょう。
ピルの価格はまちまち! 安さよりも都合の良さを優先してみては?
お話ししてきたように、ピルの価格は種類や目的、医療機関によってもまちまち。もちろん、ピル費用は安いに越したことはありませんが、どんなペースでもらいに行けるのか、どんな目的で使いたいのかを考えて、自分にとっての都合の良さを優先してみても良いと思います。
ちなみに、一例として。領収書を持ってきました。現在私が飲んでいる超低用量ピル、“フリウェル配合錠ULC「トーワ」”、3カ月分の値段です。フリウェル配合錠ULC「トーワ」は、先発医薬品である“ルナベルULD”のジェネリックのピル。
以前は“トリキュラー28”を飲んでいましたが、値段だけ見ると約半額です。保険適応されているとはいえ、これは今までの病院の中でも最安値。「◯円で安心を買える」、そう思えば、面倒な通院も問診も安いものだと思いませんか?
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