もう2度と…子宮全摘&腸閉塞と全力で闘った30日間入院生活

コクリコ 編集者
更新日:2019-11-05 13:05
投稿日:2019-10-22 06:00

11日ぶりに口にしたのは「特濃ミルク味」

 さて、イレウス管を入れて6日目。土曜日です。さすがに6日目ともなると190㎝のチューブに慣れてきてもいました。ちょこっと会話をしたり、鼻に刺さったチューブをマスクで隠して洗濯に行くこともできるようになっていました。

 主治医であるT先生が朝の回診にやってきて、「CTの結果がよさそうだから、月曜にはチューブを抜こうか」と仰いました。190㎝入れた甲斐があった……!

「土日は処置ができないから月曜にチューブを抜くとして、それまではあめ玉ならなめてもいいよ」とT先生から許可がおりました。11日ぶりに口から食べ物を摂取できる……!!

病院内のコンビニへ

 マスクをして、いそいそとコンビニに行きます。

「特濃ミルク味にしようかなー。でも酸っぱいのもいいよね、VCレモンかな。どうしよう、どっちも買っちゃおうかな?」。ワクワクとあめ玉を物色します。普段はのどが痛くない限り、目もくれないあめ玉をこんなに胸を躍らせて眺める日がくるなんて思いもよらなかった。

 病室に戻って特濃ミルクのあめ玉を口に放ります。うわー。これは特濃だわ。甘い。おいしいよぉ。口から食べることが、こんなにも幸福だなんて。健康なら口からものを食べることは当たり前のことですが、みんないつどうなるかなんて分からないんです。当たり前なんてないんです。濃厚ミルクキャンディーを食べたら、VCレモンキャンディーも食べます。酸っぱおいしい~。

 ところが調子にのって10個ほど食べ続けていくうち、ふと口の中であめ玉をカラカラと動かす遊びを始めてしまい、カラカラ動かすうちにあめ玉がのどにシュイーンと吸い込まれたんですね。イレウス管とあめでのどがふさがり、息が止まりそうになりました。危ない危ない。粗忽者め。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


波動、引き寄せ、前世はフランスの作家⁉ スピリチュアルにハマったの人のトンデモLINE3選
 スピリチュアルにハマった人からのLINEに心がざわついた経験はありませんか?  何を信じても本人の人生なので自...
「麻婆豆腐」の由来は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
女子のダラダラLINEを終わらせたい時はこれよこれ。既読スルー前に遂行する鉄板テク3つ
 女友達とLINEのやりとりをしていてありがちなのが、目的のないダラダラした会話になること…。  自分は楽しく会話...
非常識な「子持ち様」にイライラが止まらない。子持ちじゃない勢“心の中”の攻防
 最近よく耳にするワード「子持ち様」。「特別扱いされて当たり前」「子持ちの方が偉いでしょ」と勘違いした態度を取っている親...
癒しと勇気を与えるにゃ! 天使みたいな“たまたま”にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
炎天下の植え込みで元気に咲き続けた花とは? 暑すぎる夏でも「優勝した植物」答え合わせ 
 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我がお花屋の日常業務として、「公共の仕事」なんてものもございます。近隣地域の公園や道路の植...
SNSの闇だよね…承認欲求がダダ漏れのウザい投稿あるある5選
 SNSで知人や友人と繋がるのが普通の時代。みんなのプライベートを垣間見れる一方で、「あ〜またやってるよ…」とゲンナリし...
“幽霊商店会”から「相談がある」と突然言われ、会合に出てみると…何!ナニ!!なにー!!!
 東京下町育ちの私、ここ35年以上都心(港区、渋谷区、目黒区周辺)暮らしをしている。現在は、とある人気神社周辺、そこそこ...
どんな対応が正解? 陰謀論にハマった家族や友達への対応方法3つ。諦める前に試したい!
 さまざまな情報に溢れたネット社会では、正しい情報と間違った情報を見抜く目が必要です。でも、孤独や不安などから冷静な判断...
楽天1位常連「-10℃日傘」実力は? 遮光率100%、雨天兼用だけどアラフォーならではの意外な弱点が…
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
やっかいなママ友トラブルにさようなら! 無駄なストレスを抱えない秘訣とは
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  今回は「...
【調香師が推す】夏疲れを絶つ!アルガンオイルで作る簡単アロマ化粧水。フェロモンタイプ別に解説
 夏の疲れが一気に出やすいこの時期は、いつもよりていねいなスキンケアで肌を労(いた)わってあげましょう。今回は、フローラ...
万年夏休みなんて羨ましい! 木登り中のやんちゃ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
我が子なのになぜ? 娘と気が合わない3つの理由と子育てが楽になる考え方
 人間同士には相性があり、親子だって相性が合わないこともあるでしょう。とくに、娘は母親と同性なので、余計に気になるのかも...
お地蔵さんのパワー
 街道の片隅で、どれだけの仏が力を合わせれば良い世の中になるのだろう。  日本全国津々浦々でも足りないの?
四字熟語「人三化七」読める? くれぐれも使い方にはご注意を
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...