楽しく健康に! 老後に趣味を持つメリット4つ&おすすめ趣味

東城ゆず ライター・エディター
更新日:2019-10-30 06:00
投稿日:2019-10-30 06:00
 もともと介護士をしていた筆者は、今でも高齢者とたくさんの交流があります。まだまだ老人ホームに入る必要がない“現役”の高齢者とも触れ合う機会もありますが、その方々に共通していることは、みなさん“趣味”があるということ。
 この連載でもお伝えしている通り、高齢者が趣味を持つことには多くのメリットがあります。しかし、「高齢になってからできる趣味って?」と迷う人が多いのも事実でしょう。そこで今回は、高齢になっても細く長く楽しんでできる趣味をご紹介しましょう。

老後に趣味を持つ4つのメリット

「高齢者になったら……?」と想像すると、体力が衰えて孤独になるイメージがありませんか? 不安や悲観的な思いを持ってしまう方もいるかもしれませんね。でも、だからこそ趣味を持つことは大事なんです。老後に趣味を持つべきメリットを見てみましょう。

1. 人生を生きる理由に繋がる

 これまで子育てや仕事をしていた人は、高齢になると多くの時間を持て余すようになります。今の生活が慌ただしい人ほど「時間があっていいなぁ」と思うかもしれませんね。

 しかし、時間があってもやることがないと人は考えることが多くなります。自分を見つめ直した時、「もう仕事もないから生きてても仕方ない」とか、「息子は嫁さんばかり構う。私はお荷物なんだ」などネガティブな気持ちになってしまう高齢者も多くいます。でも、趣味があれば自分の人生に楽しみを持ち続けることができるのです。

2. 喪失感や孤独感を感じることが少ない

 趣味を持つと、喪失感や孤独感を感じることが少なくなります。自分の年齢が上がるにつれて周囲も高齢化するため、予期せぬタイミングで長年連れ添ったパートナーや遊び友達を失う可能性もあるのです。人間関係の中心にいた人ほど、誰かを失うことで自分の人生を悲観してしまうこともあるでしょう。

3. リハビリになる

 どんな趣味を持つかによっても差はありますが、趣味は手指の細かい運動や思考力が必要な場合がほとんどです。何気なくやっていることですが、趣味を続けることでリハビリになるのです。実際、長年のようにランニングを習慣にしてきた高齢女性は、重い心臓病を患ってもしっかりと歩くことができていました。

 余命宣告をされても長く生きていられたのは「若い頃から習慣化したランニングの賜物」だと、医師に褒められていました。このように、趣味は時に予防介護としても役に立つのです。趣味を持つことで、高齢になっても健康を維持することができるのです。

4. 生活リズムが整う

 趣味を持つと、生活リズムが整います。裁縫が趣味なら、材料を買うために外に出ようとするでしょう。ダンスであれば、稽古や発表会に出向くことになります。このように、朝早く起きて日中に外で活動することで、日中の長い昼寝を避けることができるのです。

 また、人と適度に交流を持つことで会話をすることもできますね。充実した生活は質のいい夜の睡眠に繋がります。よく眠って活動できるというのは、健康を語る上では大切なことなのです。

東城ゆず
記事一覧
ライター・エディター
1994年生まれ。11歳の頃からブログを運営。ライターやエディターとして、女性誌メディアや地元新聞のコラム枠まで幅広く活躍中。恋愛やママ友問題、介護士であった経験からリアルな介護問題まで幅広い知見がある。年子兄弟を連れ離婚の経験があり、現在は再婚に至る。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“子供部屋”を出てチヤホヤされて 36歳女性が勘違いから気づいた現在地
 西荻窪の実家で母親と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。平坦な毎日だったが何気なくインスタに投稿していたシ...
工場での単純作業は悪くないが…恋愛経験ゼロの女に起きた“タグ付け事件”
 西荻窪の実家で母親の信美と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。彼女は今の生活に特別な不満もなく、趣味のカフ...
私は子供部屋おばさん?彼氏ナシ・非正規でもシフォンケーキで満ちる日常
 工場内に終業のチャイムが鳴った。  機械の停止音とともに「お疲れさまでした」が飛び交う。  同じロゴの入っ...
蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
うんざりするけども!目上の人の苦労話は“秒”で遮断するのはもったいない
「今の人は恵まれてる、昔はさ~」から始まる目上の人の苦労話、みなさんもうんざりするほど聞いてますよね。  その苦労話で...
台湾最高!くまのプーさん気分も味わえる「40女激オシ台湾産ビール」3種
 仕事の後のビールは、全てを忘れさせてくれる大切な存在。そんな1日の終わりに飲む1杯にはこだわりたいですよね。  そこ...
2024-03-07 18:25 ライフスタイル
戦うべき相手は過去の自分 時には昇ってきた階段を振り返る
 時には昇ってきた階段を振り返る。ずいぶんと上がった、と誇りに思うこともあるし、まだこんなところか…と凹むことも。 ...
親を嫌いになってもええやん? 40女が手放せた“無理と我慢”
 早いものでもう2月。新年をきっかけに、今年こそは! と決意を新たにした方も多いのではないでしょうか。  筆者もそのう...
コミュ力ゼロ、ママ友関係が苦痛でしかない…テッパン切り口&対処法
 子育てをはじめるともれなくついてくるのが、たくさんの人間関係。保育園や学校、ママ友との交流の機会が多いので、コミュ力の...
愛しいおんにゃの子に猛アピール♡“たまたま”君の恋の行方は
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
悔やまれる添い乳よ…子育てが落ち着いた40代ママが語る育児後悔エピ
 子育て期間中は、何が正解なのかわからないまま日々育児と向き合わなくてはなりません。しかも、子供によって成長の速さも性格...
世界的にフラワーバレンタインが来てる!愛の告白より感謝を伝える日に
 立春(2月4日)を迎え、暦の上では春。ですが、この記事を書いている最中にもテレビ画面には「本日関東地方は雪」ニュースが...
入籍お知らせで赤っ恥!させていただきますはダメ、巷でよく聞く変な敬語
 日本語って本当に難しいですよね! 中でも、日本人ですら間違えてしまうのが、敬語です。    案外、正解を知っている...
飛び立つのは怖いけど…いくつになっても思い切りって大事
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
“万年毛玉ジャージ”のママ友ん家がレベチ!良くも悪くもドン引きしたエピ
 人は見かけでは判断できません。特に、相手の本当の部分が垣間見えるのが「家の中」です。  いつも綺麗な人なのに家がすご...
朝寝坊にイチャイチャバレ…夫の実家に帰省した時の“珍”失敗談4つ
 結婚すると、長期休みや年末年始に夫の実家に帰省する人が多いですよね。そして、夫の実家への帰省中に、夫の家族から引かれる...