自分の恋を振り返り…また一歩成長できる胸ズンなエモい邦画

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2019-11-01 06:00
投稿日:2019-11-01 06:00

 急激に秋も深まり、涼しい日が続くようになってきました。今年は台風も多く、週末の予定が定まらず家で暇してしまうことが多い人も多かったでしょうか。しかし、不安定な季節だからこそ、秋は映画の季節なのです。

 アクション映画でスリルも味わうのもいいけれど、一人で見るならちゃんと見る意義を感じることができる映画がいいですよね。ということで、今回はサブカルライターが送る、一人で見たら自分も色々考え直してみちゃうこと間違いナシのおすすめ「エモい恋愛映画」3選!

ヒモなバンドマン彼氏との共依存恋愛「南瓜とマヨネーズ」

 臼田あさ美主演の映画「南瓜とマヨネーズ」は、同棲中の恋人の夢を応援するためにキャバクラで働く女性が主人公。

 ぼんやりと過ごしてしまう日常の中で、恋人との時間だけが主人公の特別な時間。彼がミュージシャンになる日まで、彼のためにお金を稼ぐ主人公は、とうとうキャバクラの客と愛人関係になってしまいます。

 大好きな人のためなら何でもできる、主人公のそんな強く重たい気持ちは、恋人との関係を壊していきます。恋人に依存してしまいがちな女性には刺さるものがあるはずです。

 愛が強すぎて、恋愛が上手くいかなかった経験がある人なら、自省のきっかけにもなるはず。

春に見逃した人は…目黒シネマで上映中「愛がなんだ」

 平成最後の春、ミニシアターでの限定上映から始まって、人気を博し全国ロードショーまで上り詰めた映画「愛がなんだ」。主人公(岸井ゆきの)の恋するマモちゃん(成田凌)とのエモすぎる友達以上恋人未満な仕草にはネットも騒然としました。

「愛がなんだ」はまだDVD化されていませんが、現在、東京・目黒シネマにて追加上映を行っています。春に見逃してしまった人は、スクリーンで「愛がなんだ」を鑑賞するチャンスですよ!

 主人公は、恋するマモちゃんのためなら何でもできます。マモちゃんの予定に合わせて仕事も放り出すし、マモちゃんが他の人のことが好きでも全くお構いなし。

 大好きな人に振り向いてもらえず、その失恋から立ち直れない人に見て欲しい映画。どれだけ報われなくても、「自分の恋愛」を貫き通す主人公の姿には、何か感じ入るものがあるかも。

 主人公を取り巻く人間関係の中には、「好きな相手に一途な人」や「一途に思ってくれる人のことをぞんざいに扱う人」も登場します。登場人物たちの気持ちを追いかける中で、あなたの失恋相手がなぜあなたを受け入れてくれなかったのかも見えてくるはずです。

まだまだ自分も頑張れる! 勇気をくれる「百円の恋」

百円の恋」は、“自分なんてダメダメだ〜”とよく考えてしまう、自己肯定感の低い人に見て欲しい映画。

 安藤サクラ演じる主人公は学歴なし、カネなし、人生で一度も彼氏なしの三重苦な女性。30歳を過ぎてからやっと実家を出て働き始めたコンビニで、さまざまな問題を抱える人々と、初めての「好きな人」に出会います。

 結局、主人公は好きな人にすぐに見捨てられてしまうのですが、そこから「自分を変える」ことを決意。みるみるカラダを絞っていく姿に胸打たれます。

「百円の恋」に出てくる人々は、お金もなく仕事や夢も上手くいかない、「底辺」な人々ばかり。そんな彼女たちが這い上がる姿は、生活や日常の「変化」を恐れてしまう人の心に刺さるはず。

 恋愛、仕事、将来……。不安はあるのに何も行動できない、自分なんかじゃ無理だ、と諦めてしまいがちな人に見て欲しいサクセスストーリーです。

邦画で胸キュン&胸ズン……!

 邦画は洋画に比べて規模感が小さく感じるかもしれませんが、日常感や共感性を感じやすいのがメリットです。一人で映画鑑賞して何かを考えたいなら、大人の女性主人公の邦画が一番自分と重ねやすいはず。

「自分が主人公ならどうしただろう?」「ああ、だから私もあの時上手くいかなかったのか」

 日常的な恋愛邦画のストーリーからは、登場人物の気持ちが連想しやすいものです。クリスマス前に恋愛映画を見て、自分のダメだったところを自省してみては? 次の恋を始める時に、あの映画のあのセリフが生きてくるかもしれませんよ。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ヒカルに梅宮アンナ…短い交際→結婚のメリットは? 堀北真希ら「0日婚」で成功する夫婦の共通点
 タレントの梅宮アンナ(52)が5月27日に自身のインスタグラムを更新。アートディレクターの世継恭規(よつぎ・やすのり)...
令和ですよ?「女は従順で」という呪縛。時代錯誤な男性と“自分を責めてしまう”女性に伝えたいこと
 夫婦の在り方などテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。 「主張の強い女は可愛げがないから抱きたいと思...
豆木メイ 2025-06-03 06:00 ラブ
「結婚ていいよ♡」クソバイスにイラッ。ジューンブライドの過剰な“幸せアピ”はやめて~!
 6月の花嫁=ジューンブライド。幸せになれるという言い伝えから、6月に結婚する人は多いですよね。でも浮かれすぎには要注意...
恋バナ調査隊 2025-06-03 06:00 ラブ
実は「シングルマザー」がモテるって本当? 僕たちが惹かれてしまった理由
 3組に1組は離婚しているとも言われる現代。子どもを抱えたまま離婚する「シングルマザー」も身近な存在となりました。実は「...
恋バナ調査隊 2025-06-03 06:00 ラブ
恋人とは「趣味が合わない」方がいい、ってマジすか? 5つの意見に納得…
「恋人とは趣味が合う方がいい」という意見はよく耳にしますが、「恋人とは趣味が合わない方がいい」と考える女性も案外多いのだ...
恋バナ調査隊 2025-06-02 06:00 ラブ
うわぁ…彼女に“激萎え”したLINE3選。そのお世話、裏目にでてるかもよ?
 付き合った当初と違う…と彼女の変化に不満を抱く男性は多い様子。中には「女として見られない」と、気持ちが冷めてしまう人も...
恋バナ調査隊 2025-06-01 06:00 ラブ
「俺は毎日もやしでいいのに」質素な生活を望む47歳夫。家事代行を頼む妻との結婚を後悔する毎日
「冷酷と激情のあいだvol.248〜女性編〜」では、家計に満足なお金を負担せず、家事への労力も渋る夫への妻・美幸さん(仮...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
「生活費は10万しかくれない」夫が“セコ過ぎる”と嘆く43歳妻。お金も家事も私ばかり…と不満が募る日々
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
不倫はもうおしまい。女たちが最後の“さよならLINE”を送る瞬間
 大好きな男性とはお別れなんてしたくありませんよね。でも相手が既婚者だったらどうでしょうか? 今回は、既婚者の彼との最後...
恋バナ調査隊 2025-05-31 06:00 ラブ
【漫画】疑似結婚って何?ドS上司から提案された条件と、彼が“シンパパ”になったワケ『授かり疑似婚』#3
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】ちょおえええ!シゴデキ上司「俺、奥さんいないよ」突然の“顎クイ”告白から…『授かり疑似婚』#2
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】うっわ~女物の靴…弟に追い出された夜、ドSな上司との運命の歯車が回り始めた『授かり疑似婚』#1
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
「訴えられる…」女装子の妻に“レズビアン”関係がバレる? 不倫の終わりは略奪か、それとも #3
 菜々美さん(28歳ホステス/独身)はアフターで連れて行ってもらった女装バーで、女装が趣味の直樹さん(43歳エンターテイ...
蒼井凜花 2025-05-30 06:00 ラブ
梅宮アンナは大病を経験した“しびれ仲間”と再婚…「いたわり婚」がブームの予感
 梅宮アンナさんが52歳で電撃再婚されました。お相手とは出会って10日、乳がんの診断を受けたことを公表し、現在も治療を続...
内藤みか 2025-05-29 06:00 ラブ
早めに逃げて! モラハラ夫、3つの常套句。卑劣な行為は母親の影響か?
 倫理・道徳に反した嫌がらせを繰り返し、相手を精神的に追い詰める「モラハラ夫」。周囲から見れば「おかしい」と気が付くのに...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ
「対岸の家事」に共感。それでも私が“専業主婦”を選んだ3つの理由
 夫婦共働きが当たり前になってきている今の時代に、あえて専業主婦を選択する女性もいます。セレブならいざ知らず、物価高のご...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ