更新日:2019-11-08 11:17
投稿日:2019-11-01 06:00
わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイットボーイというより、じわじわ低温やけどさせる現役引退系脳みそ性器。そんな男を好いて惚れ尽くしたわけですが、浮気旅行を尾行したわたしの、衝撃的すぎて死にたくなった結末とは……?
抜き足差し足で、浮気旅行を阻止しようとしたけど…?
【vol.34】
ということで、浮気疑惑をセックスでうやむやにする下劣なスケコマシの常套手段をいかんなく行使したわたしの恋人、ひろし。
見て見ぬ振りや、夫婦円満の秘訣“無関心”、夫婦円満の極意“別行動”みたいなことがどうしてもできないわたしは、悶々とし続けていました。
ハードボイルドうやむやセックス後、2人して玄関で目覚めたあの朝も、「風呂入ろうや」と言っていつも通りに振る舞うひろしのベルトコンベアールーティーンに乗せられ、結果、日常に戻ってしまいました。
カマをかけてみる
もちろんわたしは、あの夜に見たLINEに書いてあった福岡女とのニューヨーク旅行の日程を頭に刻み込んでいましたし、なんならそのLINEは消されておらず、そのままになっていたので、ある夜、ふいにその日程(5月1日~5月8日)は何をしているのかと、ひろしに聞きました。
「ねえねえ、5月最初の週って何してるの?」
「なんもしとらん。なんや、どっか行きたいんか」
「うん!!!!!!!!!! 行こ!!! 絶対行こ!!!! どこでもいいから行こ!!! 絶対ね!! 約束ね、ほんとうに約束よ」
「どこか考えとけ」
「!!!」
この余裕……。これはわたしがとりあえず計画を立てて計画を全部詰めたら、どうにかなるものなのか。それとも計画を立てて、前日とかに仮病でドタキャンとかされても殊勝な顔でキャンセル料を渡されるパターン……?
ヤツの性格から考えても、後者の可能性が濃厚すぎる。とはいえ、計画だけでも立てて追い込んでおかないと……などと悶々としながら日々は過ぎていきました。
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