イヤな予感は、当たる
ある日、ひろしがOという建築家とゴルフ会食をするということになりました。西麻布交差点にあるカプセルホテルを設計した建築事務所の代表で、港区界隈の女衒としても(悪)名高い人物。
この人物というのが、港区界隈の腰も尻も軽い女性を網羅していて、ここぞという相手に会食を持ちかけ、飛び道具として女性を紹介し、その女性とセックスをさせ仕事を獲得してくるという噂のヤリ手(?)実業家。
その人物とのゴルフ会食、と聞いたときなんだか嫌な予感がしたのですが、その表情を(珍しく)読み取ったひろしが「お前も来たらええやん」と一言。
妙齢女の仕事と恋愛の関係
この余裕をぶっこいているひろしが、今日に限ってはありがたく、わたしは食い気味でついて行くことにしたのです。もちろん有給をとって……。
こういうところにもわたしの余裕のなさが露呈しています。30を過ぎているのに、相手の男に振り回されて仕事の優先順位がどんどん低くなっている。このような妙齢というか、中堅になってくると恋愛に対抗できる秤の片方は仕事なのに、恋愛偏重になってしまうと仕事と恋愛のバランスが取れなくなっていきます。恋愛が不安定でうまくいかなくなれば、仕事も共倒れになってしまうからです。
「お前は秘書さんと飯でも食ってこいや」
ともかく、ゴルフに一緒について行くと予想に反して、OとOの秘書、そしてひろしと私の健全なフォーサム。14時半過ぎにゴルフは和やかに終わり、クラブでシャンパンを飲んでいるとOが、「この後、19時ごろから打ち合わせできますか?」とひろしに。
ひろしもうなずいて言います。「そんならこの秘書さんと、お前、ちょっと飯でも食ってこいや」
………………。
あれよあれよという間に、ヘリで箱根カントリー倶楽部から新木場のヘリポートまで運ばれ、あっという間におうちに到着。ひろしはゴルフ場では絶対にシャワーなど浴びず、ドアtoドアでゴルフウェア&ゴルフシューズで行って帰ってきます。
セックスからの銀座ティファニー
おうちに着くなり、汗をかいたからシャワーを浴びたいというわたしを無視し、執拗にわたしの体を舐め回し、ソファに放り出したわたしの上に跨り、突然、セックスを始めます。
お風呂でも、2発目。Oとの打ち合わせやよくわからない秘書をあてがわれる今日の夕食にも、すでに抗弁する気力もなくなったり、ぐったりしているわたしに、嬉々として身支度をさせ、ひろしが連れて行ったのは銀座のティファニーでした。
次回に続きます!
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