「鈴木京香 美容」で検索したくなる!
2006年に製作後「カンヌ国際映画祭」などの映画祭には出品されたものの、昨年12月まで13年間も劇場公開されずに封印されてきた作品が、ついにDVDリリースされました。某週刊誌のインタビューで映画評論家が、「劇場公開されなかったのが不思議なくらい」と答えていたため、お蔵入りしていた理由は今も謎のままです。
14年前の2006年時点で、鈴木京香さんは37歳。映像を見ると、51歳の今もほぼ変わらず美しさをキープしているさまを目の当たりにできます。
30代後半から50代といえば、女性は顔もカラダも老化するのが一般的なのにさすが女優! 筆者は思わず「鈴木京香 美容」というワードで検索してしまいました。いくつも出てくるので、参考にされたい人は検索してみてください。
青山監督が「食欲」に込めたメッセージとは
映画に話を戻しますと、物語の舞台は静岡県西伊豆。別荘が立ち並ぶ避暑地に住むのは、もう若いとはいえなくなってきた女・かおる(鈴木)と、盲目で口のきけない男(山﨑)。一緒に暮らしているというよりは、かおるが男を「飼っている」という生活が続きます。かおるはこの関係に、優越感を抱きながら男の面倒を見ます。
人差し指から順にチュパチュパ…
本作では、男が目を見開いている目の前でかおるが自慰らしき行為に及ぶシーンが最大の見どころと注目するメディアが多いですが、筆者が見入ったのは食事シーン。
ある夜2人はテーブルに向かい合って座り、黙々と骨つきチキンを手づかみで食べます。すると男が突然、かおるの脂まみれになった指を人差し指から順にチュパチュパと丁寧に舐め始めるのです。
男の行為を見ていたかおるは恍惚とした表情へと変わり、自分の左手の指をねっとりとしゃぶりました。指を舐める姿が何を連想させるかは大人の女性ならばすぐわかるかと思いますが、2人は食事をしているだけです。ダイレクトにエロスを描いているわけではないのに、とても淫靡な雰囲気をかもし出していたのが印象的でした。
ほかにも男が朝食を摂るシーンも、目玉焼きを無心に食べているだけなのになぜかエロティック。映画やドラマの食事シーンには、監督の特別な思いが込められているといわれています。「睡眠欲」と「性欲」に並ぶ三大欲求の「食欲」に、本作でメガホンを執った青山真治監督は、性描写を込めたのかもしれません。
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