てちねるが聞いた尾崎豊の「Forget-me-not」
当初欅坂46グループ結成から3カ月経っての加入であったことや、一人だけ、周りと色が違うけやき坂46の衣装を着るなど、物理的に孤独だった長濱。そんな彼女が平手と親しくなった経緯について「BUBUKA」(2016年8月号)のインタビューではこう語っている。
「最初はあまり喋らなかったんです。でも、今年の初めにたまたま2人になる機会があっていろんなこと話したんです。家族のことやグループのことも。~中略~(グループを客観的に見て思ったことについて)平手は一人だけ同じことを感じていたんです。彼女はグループを背負っている自覚もあったし、すべての仕事はグループのためっていうのを一人で抱えていて。『もっとグループとして団結しなきゃ。』っていう話を2人でして」
当時平手14歳、長濱17歳と、長濱の方が3歳年上だったが、3カ月早く欅坂46での活動をスタートさせ、それもセンターとしてグループを引っ張っていた最年少平手とはお互い支え合う関係になった。
平手は遅れて入った引け目があった長濱を、他のメンバーとなじみやすいように、円陣を組む際「おいでー!」と呼び込むなどいつも輪に入れるよう気遣った。逆に長濱も、最年少の平手がお姉さんメンバーとより親しくなれるよう、自分と年齢が近く、仲良くなっていったメンバーとの間を取り持った。てちねるはお互いのアシストによりメンバーと打ち解けグループはさらに心を一つにしていった。
前述のインタビューでは、デビュー前に2人が毎朝5時に早朝ランニングをしていたこと。そこで平手がダンスを教えてくれたり家でも見れるようにと動画を撮らせてくれたこと。長濱が自信を無くし2人のいつもの場所に一人いた時、平手が「今どこにいるの? 話そう?」と電話をくれ、長濱が「いつものところにおるけど、寒いけんいいよ」と言うもすぐに駆けつけてくれたこと。そのお気に入りの場所で2人でイヤホンを片方ずつ耳に付け尾崎豊の「Forget-me-not」を聴いていたことなども語られた。
平手と長濱、2人がいつもの場所で聴いていたという「Forget-me-not」は、日本語で勿忘草(わすれなぐさ)。勿忘草の花言葉は、「真実の友情」、そして「私を忘れないで」だ。
次回以降もこのてちねるコンビの友情物語を中心に、平手のグループ、メンバーへの想いで突き動かされてきた1617日の軌跡を辿る。
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